DAM★とも&アウフヘーベン

DAM★ともで公開した曲について感じたことを書いていきます。

カラオケの歌い手さんたち②

ぼくがカラオケ大会とかイベントとかで歌った後、たまに存じ上げない方がぼくの所に来られることがあって、「すごく良かったです」と言ってくださることがあります。最初はびっくりしますけど、思いも寄らないお褒めの言葉を頂けると、「ありがとうございます」とお礼を言った後で、しばらく歌の話をしたりします。お互いに初めて話すので、変に気を使うこともなく、ざっくばらんに話せますし、日頃の歌仲間の人たちとは違った感性も感じることができます。

カラオケ大会に出る人って、大きく分けると、勝つことにこだわる方と、そうではない方に分けることができると思っています。カラオケ大会という以上、歌で競う場ではあるんですよね。優勝とか上位入賞を狙う方って、勝つための歌を歌っているように思います。それは例えば、失点が少ない歌い方をするみたいなことなのかなと思います。ぼくは正直、その辺はよくわからなかったりします。歌う前から優勝を狙うとか思っていて、取れた試しがありませんから(笑)。

ぼくは大会に出始めた頃は入賞しないことばかりだったので、誰かに勝とうという気持ちはその時点で消えて、自分のベストを目指そうという目線に変えました。そうしたら、少しづつ、賞を頂けるようになりました。すごく歌の上手い方が言われたことなんですけど、「自分に勝てたかどうかなんです。他人は関係ありません」と言われて、ぼくのベクトルもそんなに間違ってはいなかったんだなと思いました。

歌が上手い人はあちこちにいらっしゃいます。カラオケ大会での歌を聴いていても、皆さん音程もリズムも合っていて、雰囲気も合っていて上手いです。だから、上手いというだけは差がつかないんです。ではどこで差がつくのかというと、わずかな差での安定感もあれば、表現力もあればだと思います。

ぼくは高音域は地声が出ないし、技術力もさしてあるわけではないので、歌詞を伝えることを大切にしようと思っています。そこから自分らしさが生まれるんじゃないかなって思ったんです。カラオケの歌い手さんは、歌のまとめ方が上手いゆえに、ちょっと綺麗すぎるところがあります。例えば、ライブで歌っている方と比べると、感情の入れ方がちょっと物足りないかなと思うところはあります。それと、目標にしている歌手への敬意が強すぎるあまり、物真似になってしまっているところが感じるところがあります。

ぼくも憧れの歌手の方はいて、林部智史さんみたいに表現力や解釈力の高い、心に響く歌を歌いたいと思います。でも、林部さんの真似をしたところで、ぼくは林部さんにはなれないわけで、やっぱりぼくはぼくの歌なんですよね。歌い始めた頃、「個性」という言葉に悩んだ時期がありました。自分の歌が教科書で歌う歌みたいな感じだったのが嫌でしたけど、歌手の方の歌い方を真似てみて、でも歌手と同じ所に行きつけないことに気づいて、自分の声でできることを探すようになってから、悩んでいた個性はいつしか自然と出るようになったような気がします。