DAM★とも&アウフヘーベン

DAM★ともで公開した曲について感じたことを書いていきます。

カラオケを一歩超えた歌をめざそう

2024年の自分の出来事を振り返ると、時間の合間を見つけて、いろいろな経験ができた1年になりました。

1つめは、体験で始めたボイストレーニングに結局月1回、1年通い続けたことです。1年経って喉仏が以前よりも動くようになったようだし、無理なく声を出せるようになったのはうっすらと感じ取れていましたので、本当に地味な変化ですけど、嬉しかったです。カラオケ大会でも審査員の先生の寸評を頂きますが、発声について1年前よりも評価が上がったとか、発声について指摘を受けていたのがお褒めの言葉を頂けるようになったとか、成長を感じられたのは良かったです。

2つめは、シンガーソングライターの方のライブや歌手の方のキャンペーンを見るようになったことです。2023年にライブハウスで歌ってみようと思って出演するようになってから、生歌や生演奏を見に行って体感してみようと思ったんです。Twitterでフォローしているシンガーソングライターさん、ボーカリストさんでは、ホソヤさん、シトロンチューンさん、ぬまのカズシさん、森一馬さんのライブを観覧しました。ぼくが日頃接しているカラオケ大会の歌い手さんとは違った、シンガーとしての存在感の強さとか、キャラクターの表現力の出し方とか、刺激を受けたり、学ぶことが多かったです。

歌手の方のライブやキャンペーンも拝見しました。こちらもTwitterでフォローしている歌手の方で、笛吹もも香さん、小川たけるさん、岡本幸太さん、華MEN組さんのステージを観覧しました。演歌・歌謡曲系の歌手の方ですけど、お客さんへの接し方で、歌っている中で一回は全員に握手して周る活動をするのが印象的でしたし、歌手の方を熱心に応援する皆さんが何人もいらっしゃるのも特徴があると思いました。ぼくはカラオケで歌手の方の曲を歌ってみて、ご本人様にも聴いて頂ける機会がありましたので、それでお見知り頂けたところですが、生歌やパフォーマンスを見て、プロならではの技量とか見せ方とか、見て感じて学ぶことが多いのはいうまでもありません。

3つめは、ライブハウスへの出演を、5月と11月の2回、続けることができたことです。ぼくはIwoo NOGATAさんのライブに出させて頂く中で、回を重ねていく中で、時間の使い方とか空間の間合いとか徐々に慣れてきて、11月のライブでは、気持ちに迷いがなく、ストレートに歌えるようになったのが、自分でも良かったなあと感じています。

4つめは、オンラインカラオケ大会で、参加者の皆さまからも評価を頂けるようになったことです。入賞はするものの、参加者から印象に残った歌として票を頂けることはほとんどなかったのですが、2024年はTKGオンライン大会で出場した2回とも、入賞に加えて、参加者からの得票も10位以内で頂くことができました。

カラオケ大会はオンライン大会では準優勝を頂いたり、リアル大会も日本大衆音楽祭に出場できたり、いいこともありましたが、入賞を逃した大会もありました。いわゆるカラオケ大会での勝ち方みたいなものはあるんだろうとは思いますが、ぼくはそういう傾向と対策で勝利をめざすための歌を歌ってはいません。自分が考えて答えを出してみた歌を発表して、それがどう評価されるかは審査の先生に委ねます。そういうやり方でも日本大衆音楽祭で入賞できましたので、方向としては間違ってはいないのかなと感じています。そのカラオケ大会も参加者の全員がレベルアップしているから、僅差、紙一重で入賞の合否も分かれます。歌が上手いだけでは差がつかないので、見せ方の一つとして振付を入れて表現するとか、歌い方をレベルアップする必要があります。そうなると、プロの歌手や、シンガーソングライターやボーカリストの方々が備えている、歌の表現力を少しでも身につける必要があります。結局、印象に残る歌い手としての存在感を高めようと思いますし、カラオケで上手く歌えればいいという歌を一歩超えた、プロの見習いになれる歌を目指していこうというのが、2025年の計になりました。結構地味な目標ですけど、地道に一歩一歩進めていきます。

愛の言葉〜True Story〜

参加しようと考えていたカラオケ大会も無事終わって、オフシーズンにしようと思っていた11月の終わり頃、オンラインカラオケ大会の「カラオケキング」のブログを読んでいたら、12月大会の概要が発表されていました。歌手のMhiro(マイロ)さんが特別審査委員長ということで、課題曲部門と自由曲部門の審査を単独でされるとのこと。そして、課題曲部門の課題曲は、Mhiroさんの「愛の言葉〜True Story〜」であること。

Mhiroさんは、3人組のR&Bボーカルグループ「Full of Harmony」のHIROさんであり、HIROさんが手掛けるソロプロジェクトでもあります。何となくお名前は存じ上げていたものの、楽曲をしっかりと聴いたことはありませんでした。

それでも、歌手の方がアマチュアの歌を聴いてくださって、審査もしてくださるのなら、まずは歌を提出できるよう、楽曲を覚えてみようと思いました。翌日、カラオケに行って、「愛の言葉」を練習してみて、今後動画の収録ができない場合に備えて、DAM★とも動画も収録してみました。この時点で12月は、アーティストさんのライブに行く予定がいくつか入っていたり、他の予定も入っていたりで、音源の収録ができる日を確保するのが厳しい状況でした。

そして12月の初め、「カラオケキング」の12月大会のエントリーが開始するに当たり、Mhiroさんから参加者へのメッセージが掲載されていました。

「胸に手を当ててみて下さい。
唯一無二のあなただけの音がそこにあります。
その音をメロディーと歌詞は待ってます。
曲にリードされないで下さい、
あなたがメロディーと歌詞の手を取って
あなたのその音の中に導いて一つになった時、
命が宿った曲が生まれます。

人間にしか作り出せない音です。

そんな素敵な音の誕生を、音との時間を、
目一杯楽しんで "音楽" にして下さい。

そうやって生み出した人間の音楽は必ず、
人間に伝わります。

これは自分が大切にしているセルフプロデュースしていく中でのベースにあるイメージの一つなんですが、
今回カラオケキングさんのランキングに欠かせないキーが"伝える歌"だと思い、ここに綴らせて頂きました。

歌をサポートするスキル、表現力、例えば母音や子音の強弱や長さ、前ノリ、ジャスト、後ノリ、といったリズムの意識的使い方から声の種類や響す体内ポイントの使い分け、ブレスポイントとリズムとの関係性などなど、そしてもし見られる側に立つなら、姿勢や目線、マイクの使い方もありますし、その他、楽器たる体のメンテ、鍛錬、メンタルの状態やら、、山ほどやる事はありますが、間違いなくこれをやれば歌を伝えられる、わけではありません。これだけでは「喉自慢」になり得るし、こんな歌い方ができる自己陶酔だけになり得るし、もし競技としての「歌」があったなら良いでしょうが、カラオケキングのランキングに関しては、そこではない気がします。

前書したように自分の命をメロディーと歌詞に吹き込んであげて下さい。それは絶対に伝わります。

この度は皆さんの音楽を聴ける事に感謝致します。こんな幸せな日が来るとは思ってもいませんでした。
光栄です。心して熟聴させて頂きます。

人工知能が歌う曲が一般的になった世界が来る前に、人間だから生み出せる歌、音楽の輝きが更に日本中に世界中に響きますように、
そんな願いも込めて。

Mhiro」

ぼくはこのメッセージを読んで、頭をぶん殴られたような感じがしました。そして、書いてある内容に共感しました。そして、ぼくにそういう歌を歌う覚悟があるのかなって自分に問いかけてみました。やってみようと思いましたので、またカラオケに行って、「愛の言葉」を歌って練習してみました。「今はもう伝えられない 愛の言葉」という歌詞があるように、主人公の相手の方は今は一緒ではないわけで、カラオケの映像では、たぶん婚約した2人の彼女が不治の病になって、彼は必死に彼女を看病するけれど、最後は亡くなってしまって、彼はひたすら涙にくれる、みたいな内容で流されると、感情が入ってしまって、歌にならなくなることもありました。それは一つの場面の提示ですから、もう一度客観的な頭に戻してみて、聴く方には、ご自身のご経験と結びつくような共感が得られるような言葉の発し方ができないかなって考えてみました。もし自分がこの楽曲を携えて歌っていくとしたのなら、自分はこの楽曲の言葉を、メロディーを、自分の歌声でどう出していくのか。それってこの曲に限らず、どんな曲でも同じ姿勢で臨むことだよなと思いました。こういうのって、すごく自分には勉強になりました。そうやって、60回ぐらい歌ってみて、締切も近づいてきたので、動画を収録して提出しました。提出する動画の候補はいくつかありましたけど、感性が一番伝えられているかなと思った動画を選びました。

この大会は「勝審」、勝手に審査して委員会という企画があって、参加者がいいと思った人の名前とか感想を書くことができるんです。ぼくは申し訳ないですけど、他の皆さまの歌を聴く時間は全くなかったので書きませんでした。その「勝審」を読んでみても、ぼくの名前を書いてくれた方はなかなか出てきません。数人の方が名前や番号を出してくれました。お一人の方だけが、「歌詞で唯一「」がついてる、「あなたに逢えてよかった」が、すごく響いてきました!」と書いてくださいました。この方にはぼくの思いが通じてくれたみたいで嬉しいと感じました。

12月31日、12月大会の審査結果が発表されました。入賞していればいいなと思いながら結果を見たら、第3位に自分の名前が書いてあり…本当か?とすぐには信じられない心境でした。そして、結果に続いて、上位入賞者へのMhiroさんからのメッセージが書いてありました。ぼくへのメッセージも、そこに書いてありました。


リボンエース-第3位-
アウフヘーベン さん


あたたかい歌声に感動しました。
やはりこの曲の心臓は歌詞だと思いますので
その心臓に命を吹き込んでもらえた、
鼓動がきこえた、
そんな感動を頂きました。
またお声を聴ける日を楽しみにしております、
ありがとうございました。

最近は大会に出ても入賞できないことが続いていたので、入賞できたことが嬉しかったのですが、上位で入賞できたことと、歌っているご本人様から、感動したと言ってもらえたことや、ぼくが試行錯誤した思いを汲み取って頂けたことがわかって、尚更嬉しかったです。2024年は将来の自分のため、今までの自分の歌い方を改善していこうと取り組んできているので、その途上であるがため、歌が今まで通りには歌えていけない局面もありましたけど、年の終わりに素敵なプレゼントをもらって、少し報われた気持ちになりました。

とはいえ、勝審の結果のように、参加者の多くの方からは支持されていない点もあるわけで、誰にでも愛される歌なんてないのはわかっていますけど、もう少し支持される歌を歌えるようになりたいと思いました。

年が明けて、このことは、2025年も自分が目指す歌の世界を信じて、頑張っていこうと思える自信につながることができました。というわけで、今年も歌のブログをぼちぼち書いていきますので、楽しくお読みいただければと存じます。

 

華MEN組クリスマスショーケース(その2)

12月23日に亀有のリリオホールで行われた華MEN組クリスマスショーケース。幕が上がって最初の曲は「華やかに抱きしめて」。彼らの生歌を聴くのは、11月の竹取の湯以来2回目でしたが、歌や踊りの様子を見て、すごく気合が入っているのを感じました。「年下の女の子」を歌った後の、加山雄三さんの曲のメドレーでは、ステージを降りて、客席を周るラウンドというのを華MEN組のメンバーが始めました。温泉施設の大広間ぐらいならまだしも、600人のホールを5人で分けて、クリスマスのチョコレートを配っていきました。メンバーの1人が「思っていたよりお客さんが多くて、チョコ足りません」と言っていましたが、彼らは最も後ろの席のお客さんの所まで行っていました。

ぼくの所にも華MEN組のメンバーが来てくれましたが、彼らとは1回直接お会いしてお話しただけなんですけど、どうやら顔に覚えはあるようで、リーダーのコウジさんが歌っているマイクを放して、ぼくにいきなり「ありがとうございます」と声かけ頂きまして、こちらが驚いてしまいました。この日はユッキーさんの誕生日だったので、ご本人が来たところで「おめでとうございます」と声をかけたところ、ユッキーさんがぼくの目を見て「ありがとうございます」と返して頂けました。

ぼくは華MEN組の「華やかに抱きしめて」、「陽気なピエロ」、「セブンティーンリグレット」といったオリジナル曲をカラオケで歌ったり、歌った音源をTwitterにアップしたりしていて、ぼくのそういうツイートも華MEN組のメンバーの皆さんがチェックしてくださったりしていたそうなので、男性ということもあって、目に留まりやすかったのかもしれません。

ぼくは普通に客席から彼らのステージを見ているだけなんですけど、時折ステージからぼくの方を見ているような視線もわかりましたし、ダイキさんには軽く挨拶して頂きました。自分のパフォーマンスをやっている最中でも、客席への目線を心がける、自分ができることは最大限やろうという姿勢を感じました。

ぼくがこの日、特に頑張っていたと感じたのはタクミさんでした。彼はメンバーの中ではイケメンで女性からの人気が高い方なんですけど、歌唱力のレベルが高いコウジさん、ユッキーさん、ダンスのレベルが高いユウキさん、ダイキさんと比べてしまうと、歌やダンスの面では埋もれてしまいがちな印象でした。でもこの日は、歌も切れ味が良かったし、ダンスもメンバー間での連携とか流れがいい感じで見せ方が良かったと思いました。コンサートの帰りに電車でご一緒したファンの方にも「今日のタクミさんは素晴らしかったですね」と話すと、その方は「タクミくん、きっと頑張って練習したんだと思います」と嬉しそうにされていました。

開催を発表してから約半年、いろいろ頑張って来ている彼らに「よかったです」と一言言いたくて、特典会で彼らに会うために、CDとアクリルスタンドのセットを購入しました。この日は、本人たちが集大成と位置付けたこともあってか、全体の構成とか、選曲とか、選曲の歌唱時間とか、創意工夫が見られてよかったです。彼らが昭和歌謡のメドレーを歌う所があって、「太陽がくれた季節」と「青春時代」でしたが、ただその楽曲を歌唱するのではなく、あくまでも自分たちがパフォーマンスするための楽曲として、歌唱やダンスのコンビネーションの切れ味が良くて、昭和歌謡が新しい形の解釈で蘇った感じがしました。彼らがアルバムに入れている「花の時・愛の時」も、前川清さんとはまた違う持ち味での、オリジナリティのあるパフォーマンスができていてすごいと思いましたが、楽曲の解釈力が高いのは、彼らのレベルが高いからだと思いました。すごく多くのお客さんが特典会で待っていたので、ぼくは彼らに「すごく良かったです」と言って、5人とハイタッチしてその場を去りまして、その後で思いをツイートして、彼らも全員チェックしてくれたので、伝わったのかなと思います。

テレビにはまだ数回出演しただけで、自分たちの努力で500人のお客さんを集めたのは、コンサートとしては成功したといってよいと思います。動画やテレビで見るよりも、生歌やパフォーマンスの方が、歌唱やダンスのレベルの高さが確認できるグループだと思います。彼らがもっと多くの方に知ってもらえるよう、ぼくも引き続き応援しようと思います。

華MEN組クリスマスショーケース2024(その1)

12月23日月曜日、ぼくは東京都葛飾区の亀有リリオホールで行われた「華MEN組クリスマスショーケース2024」の観覧に行ってきました。

華MEN組は今年5月22日にキングレコードからメジャーデビューした男性6人組の歌謡アイドルグループです。6人組と書きましたが、6月から体調不良のため活動休止をしていた山口晃生(コウキ)さんが12月18日で脱退となりました。華MEN組のメンバーはデビュー前もそれぞれの芸能活動の経歴があり、山口さんも俳優の活動をされている中で華MEN組のメンバーとなりました。楽曲の中でも要所のパートでしっかりした歌唱やセリフやダンスをしていたのは感じていたので、12月23日のステージで姿を見せてくれると期待していただけに、個人的には残念でした。脱退発表後に山口さんがInstagramで報告を書いているのを読みましたが、文面からも彼の誠実な人柄を感じました。今は心身共に健康とのことなので、ソロのアーティストとして、活躍する姿がみられることを期待しています。

ということで、華MEN組は石綿宏司(コウジ)さん、勝村友紀(ユウキ)さん、内田結稀(ユッキー)さん、橋口巧(タクミ)さん、一戸大輝(ダイキ)さんの5人での新体制となりました。ホールでのワンマンライブは初めてということで、彼らも7月に開催を発表してから、この日の演目をあれこれと考えていたようでした。そして、リリオホールの収容人数は612席ということで、1人でも多くのお客さんに来場してもらうため、亀有駅北千住駅不定期でビラ配りをしていました。メンバーの中にはビラ配りをすることが初めてという方もいました。

自分たちのことを知ってもらいたい、自分たちのライブに来てもらいたい、ではどうやって宣伝し、告知していったらいいのか、実数を積み上げていくのかって、結構難しいことだと思います。例えば、SNS全盛の今であっても、選挙活動では、実際に有権者の人たちとどれだけ握手したかで、得票の勝敗も影響されるという話を聞いたことがあります。自分の仕事でも日頃は電話とかメールでやり取りしている方と、直接お会いして話をすると、対面でお話ができてよかったと思うことが多いですし、その後のやりとりもスムーズになることが多いと思います。華MEN組のことを知って、自ら応援に来る人は、この日も来ていました。さらに多くの方に知ってもらおうと思うのなら、彼らを知らない初見の人たちに、いかに多く来てもらえるかが、ファンを拡大していく鍵なんだろうと思いました。

メジャーデビューしたからといって、大きな事務所でのプロモーション戦略がないのであれば、自分の宣伝は自分で考えて行動するのが今は普通なのかなと思います。果たして今日はどのくらいのお客さんが入るのだろうか。ぼくはホールの前から2列目の一番右の席から様子を見ていました。すると後方の席も次第に人で埋まっていって、公式には500人との発表がありましたが、ほぼ席が埋まっている感じでした。ステージが始まる直前、暗くなった客席にペンライトが数多く振られている景色を見て、ぼくは事務所の人でもなく、レコード会社の人でもなく、彼らの楽曲が好きでカラオケで歌っているだけの十分いい大人ですけど、感慨深いものがありました。正直嬉しかったです。ステージに立って、幕が薄いからその光景を見ていた華MEN組のメンバーもきっと嬉しかったと思います。この後のことは追って書きます。

HANA

ぼくは毎朝、出かける前にETVを聴きながら過ごしています。テレビを見ている余裕はないので、身支度を整えながら、耳で聴いている感じです。毎朝6:35〜6:40はNHKみんなのうた」の時間です。流れてくる曲を聴きながら、昔聴いた覚えのある曲もあれば、初めて聴く曲もあります。その中で時に、心に刺さってくる、気になる曲もあります。

フォークソングの感じで、綺麗な歌声が聴こえてきて、一瞬森山直太朗さんの声と思ったけど声質がちょっと違う、「幾千の夜を越えて巡り逢う」という歌詞がすごく気になって検索してみたら、その曲は暮部拓哉さんという方の「HANA」という曲だとわかりました。

ご本人様はどういう方なのかとYouTubeを探したら、生歌の動画を見つけました。


www.youtube.com

ご本人様がその歌声とは違って男らしい感じの方なのはギャップでしたが、生歌の迫力があって、心に響く歌を歌われる方なのだと思いました。

カラオケ大会で歌う方々って、総じて綺麗にまとめるタイプの方がほとんどで、ライブハウスで歌うシンガーの方の歌い方とはタイプが異なります。ぼくも綺麗にまとめるタイプなんだろなとは思っていますけど、ただ歌っているだけじゃ面白くないなと思うようになってきて、最近は歌うだけじゃなくて、振付も入れるようにしたいなと思って、そういう曲を選ぶようにしています。結局歌を歌って、聴く人に面白さというか自分の持ち味を伝えるのは、カラオケシンガーでも必要なことだろうと思っていますから、暮部さんの歌のように、メッセージを伝える歌というのは、ぼくにとっては学ぶところがいくつもあります。メロディーはアレンジしているようで、実はきちんと音程もリズムも崩していないし、歌詞の言葉もきちっと聞こえています。

ぼくもこういう歌を歌いたいなと思って、この「HANA」という曲を何回も聴きました。そして、この楽曲は、お母さんを亡くされて悲しみに呉れるご友人に向けて、暮部さんが作られたことを知りました。

歌詞はそういうエピソードをストレートに使ってはいませんけど、一緒に生きていたからこそのありがたさとか、命は消えても、魂や思いは永遠に繋がっていると感じることとか、だから今を生きることの大切さが、言葉の含意として感じられるものがありました。

今日、カラオケに行って、初めて「HANA」を歌ってみました。原曲キーでは歌の表現ができないので、キーを試していったら、-4のキーでいい感じになりました。フルコーラスで歌ってみたら、96点が出たので、ぼくにとっては相性がいい方の曲だと思いました。でも、そうなったのは事前に曲を聴いていたからかもと思います。楽曲の読解力が深いと、表現力の点数も高くなります。この言葉は、こういう感じで発してみたら、その意味が伝わるんじゃないかな、というのがぼくが考える読解力なんですけど、ニュアンスはご本人様、オリジナルの歌手の歌い方にまず学んでみました。

調子に乗って、DAM★とも録音にも投稿しましたので、近日中には公開されると思います。1コーラスで録った音源をアップします。裏声のヘロヘロをもう少し改善したいところです。

 

太陽のナミダ

先日のライブでご一緒した演者さんは、NEWSの大ファンの方なのは間違いなくて、40分の持ち時間で13曲、すべてNEWSの曲を歌われていました。ぼくもジャニーズの曲はよく歌いますけど、NEWSの曲で歌っていたのは「太陽のナミダ」と「チャンカパーナ」ぐらいでした。そして、歌っていたのは10年以上、いやもっと前かもしれなくて、ほとんど歌詞もメロディーも忘れていました。

今までカラオケでいろいろな曲を歌ってきましたけど、いつの間にか歌わなくなって、自分の記憶からも消えていった曲もあります。でも、こうやって、NEWSに触れる機会ができましたので、もう1回、「太陽のナミダ」を覚え直してみようと思いました。

「太陽のナミダ」は2008年2月27日にNEWSの8枚目のシングルとして発売されました。作詞と作曲はカワノミチオさん、編曲はm-takeshiさんです。カワノさんはドラマーとして、福山雅治さんや尾崎亜美さんをはじめ、多くのアーティストのツアーサポートをされている方だそうです。m-takeshiさんはギタリストの方で、多くのアーティストの方のアレンジをされています。ぼくが知っている曲はなくて、申し訳ないんですが、この曲がいいなと思ったのはイントロのギターから始まるアレンジで、何となくフォルクローレな雰囲気を感じるアレンジが好きなんだなと、今回改めてこの曲を聴いて思いました。

NEWSは2003年9月15日、山下智久さんを中心に結成された9人組の男性アイドルグループでしたが、「太陽のナミダ」の当時は山下さん、小山慶一郎さん、錦戸亮さん、加藤成亮さん、増田貴久さん、手越祐也さんの6人グループでした。MVを見ても、6人の分担のバランスがいい感じで、楽曲の構成もAメロ→Bメロ→サビ→ツカミとしての「太陽のナミダ」の構成がわかりやすくて、振付もリズム感があっていいなと思いました。

グループで歌っている曲を1人で歌って見ることもありますけど、ソロ曲ではなくグループ曲なのだということを意識するようになりました。ここは山下さんのつもりで、ここは小山さんのつもりで、みたいに歌って、MVを見ながら、与えられたパートでそれぞれの人たちは自分の歌を表現しようとしているのかなとか考えていると、この歌詞に合う歌い方ってどういう声を出したらいいのかなって想像が働いてきます。昔、カラオケで歌っていた時はMVを見ながらなぞるように歌っていました。久しぶりに歌ってみて、久しぶりにMVをみて、ここってそういう意味の振付だったんだとか、この音の伸ばし方を少し短くすることで、次のフレーズが生きてくるんだとか、気づいたことがいくつもありました。そして、歌のパフォーマンスを演じるアイドルは、常に冷静な頭でやっているんだなということも今更わかりました。

いったん離れた曲に、再び向き合ってみると、以前よりもいい歌が歌えることは、まあまああります。昔歌っていた曲を思い出して、もう一度歌ってみてはいかがでしょうか。


www.youtube.com

 

 

ぼくが目指す歌の道

ぼくも2018年6月に初めてカラオケ大会に出てから6年半。いろいろな方とお見知り頂き、輝かしい戦歴とまではいえませんけど、最初の頃よりは歌唱力も成長したと思いますし、折に触れ入賞させて頂くことも多くなりました。この界隈は、もともと歌が上手い人たちが、更に上手くなろうと努力する姿勢の方が多く、ぼくもそういう切磋琢磨に感化されたからこぞ、今まで続けてこられたと思います。一つの目標に向かって頑張っている世界っていいなと思っていますし、お互いが良い所を認め合える優しい世界があってもいいなと思っています。

そういう界隈の中で今朝方、非常にスキャンダラスなツイートを読みました。あるカラオケ大会の主催者が、審査員として呼んだA氏が、肉体関係にあった自身の生徒を入賞させる等不公平な審査をした疑いがあり、また自らの経歴に詐称があったことがわかり、大会前に出場者とその歌唱曲のリストを一部の者に見せていたとして、お詫びをしたのです。

ぼくがこの界隈の中でどういう場所にいるのか、自分でも確認しようと思いました。ぼくはA氏が当時社長となっていた会社が主催する「ジェネステ」というカラオケ大会に参加しました。カラオケ大会っていつどこで開催されているのか、始めたばかりのぼくはわからない中、フルコーラスで歌える、ライブハウスで歌えるこの大会を知って、2019年2月、2019年3月、2020年3月に開催された大会に参加して、当時このブログにも書いています。ぼくはこれらの大会で入賞することはありませんでしたが、A氏が話していた「聴き心地の良い歌」を目指していった結果、ぼくの歌は初めて聴く方には「聴き心地がいい」と言って頂けることもあり、その原点はこの大会で研鑽した成果だと思っています。また、この大会で出会った歌仲間と今も交流している方が多く、そのきっかけの場を作ってくださったことには感謝しています。ただ、ぼくの歌のことはあまり評価してもらえてないのかなという感触が、2021年に参加したカラオケ大会での審査員を務めたA氏の寸評や総評からも感じられるようになったこともあり、それ以降のA氏が審査員を務める大会への申し込みはしないようになり、冒頭のツイートのカラオケ大会も申し込みをしませんでした。ただし、A氏がぼくの歌を全く評価していなかったことはなくて、最後にお会いした2023年11月の日本大衆音楽祭でぼくが入賞した祭も、「もっと上の賞かと思いました。やっぱり好きっていうのは強いですね」とお褒めの言葉を頂きました。

A氏はボーカルトレーナーですが、この数年は全国で生徒を増やすとともに、色々なカラオケ大会の審査員も務めるようになりました。生徒が入賞することも多く、指導効果をアピールするツイートも出していました。A氏の生徒さんたちの歌い方を聴いていると、「ああ、Aさんに習っているんだな」というのが感じられるのがいいとは思わなかったので、ぼくはA氏の生徒になろうと思ったことはありませんでした。

今朝方のツイートを読んで思ったのは、常日頃から「公平な審査」を声高に言っていて、項目の細分化や定量化にこだわっていた人が、その前提にも立っていない状況、人から疑われる状況を容認していたのだろうという疑問でした。カラオケ大会の審査員の中には、恣意的でエコ贔屓な審査員もザラにいると思いますが、結局そういう人たちと同じでは意味がないなあと思いました。経歴詐称の件はやっぱりそうだったのかと思いました。今はインターネットやSNSが発達していて、例えばプロの歌手の方のアマチュア時代のことも調べればわかりますので、調べても何も出てこなかったので大したことはやっていなかったんだなあと思っていましたが、ぼく自身は過去のことはさほど気にしていませんでしたが、その詐称した経歴を信じて申し込んだ人にとっては、騙されたという感覚を持つのではないかと思いました。そして、大会開催前にシークレットにしている出場者と歌唱曲のリストを一部の人に漏らしてしまうのは、個人情報漏洩を問われかねない失態だと思います。数日前にライバルがこの曲を歌うことがわかって、自分はどういう対策をとろうかと思う人がいたら、競う大会においては不公平となる懸念があります。

今回のツイートに至る背景としては、カラオケ大会というビジネスを巡る法的トラブルが発生したのではないかと思っています。信用とか信頼は、一旦裏切るような行動をすれば、一瞬にして崩れ去るのは、どういうことでも同じです。人間って不思議なもので、違和感とか疑念とかいう直感って、そこにエビデンスがなくても、まあまあ当たっているのかなと思うことがあります。人に疑問を持たれない立ち振る舞いは大切だと思います。

さて、ぼくはこの界隈でも本当に一匹狼のような立ち位置です。カラオケ大会に出たからといって、主催者から有利にしてもらえることなど何もありません。また、歌仲間のグループに入っているわけでもありませんので、カラオケ大会の当日も1人で行動していますし、群れをなす行動とは真逆の関係にあります。歌って、今までも書いていますけど、歌っている本人の心情まで晒されるわけで、表も裏も隠さず表現していかないと、人間としての自分の持ち味が歌に活かせないのかなと思います。冒頭のカラオケ大会は賞金が出る大会ですが、ぼくは賞金が欲しくてカラオケ大会に出るタイプではなくて、大きなホールで歌えるからカラオケ大会に出ているわけです。お金に興味はないけど、自分の歌は認めてもらいたい。でも、事前に有利になるように設定なんかして欲しくなくて、ガチでいい歌と認めて欲しいんです。審査員の好みがあるのは人間なのだからあると思います。そういう審査員の心をいかにして自分に向けさせるかは、自分の力次第だと思うのです。

どんな世界でも、雑音はありますし、不条理だってありますけど、そういうことを乗り越えたり、サラッとかわしたりしながら、しなやかに歌の道を進みたいと思います。