6月14日、ぼくは香川県高松市の高松国分寺ホールで開催された、令和7年度高松国分寺ホールカラオケ大会に参加しました。この大会も2021年に初めて参加して、今回で5回目となりました。
ぼくがこの大会に遠征しているのは、まだコロナで東京での大会がほとんど開催されていない中、オンライン大会でお世話になったPräparatのお2人がリアル大会を開催してくれたこと、大会の内容も楽しめる内容であったことでした。今回も、カラオケFree Style部門、『讃岐国分寺』部門、中村つよし課題曲部門、スタンダード部門、アドバンス部門の5部門がありました。最大4部門へのエントリーが可能ですが、入賞経験者はスタンダード部門に出られず、『讃岐国分寺』部門も過去に優勝したので出られず、今回は中村つよし課題曲部門とアドバンス部門の2部門に出場しました。
中村つよし課題曲部門でぼくが選曲したのは、「たとえば今僕が消えていなくなって」という曲でした。昨年の大会もこの曲を歌いましたが、入賞できませんでした。どうすれば、昨年よりもいい歌にできるか、考えました。中村つよしさんご本人はピアノの弾き語りで、さらっとした歌い方のようで、心情をこめて歌われています。ご本人様のようには歌えないものの、歌詞に込められた心情を表現するため、自分のキーを1つ下げて、余裕を持たせることにしました。一方、昨年は一つ一つの言葉にこだわりすぎたと反省し、淡々としたベースで歌いつつ、強く心情を込める所は思いっきり強くしました。そして、昨年はなぜかやけに緊張してしまったので、緊張しすぎないように心がけました。
こうして臨んだ本番のステージ。緊張はしましたが、落ち着いて一音一音に耳を傾けることができたので、ホール全体の空気も掴めた感じがしました。ぼくなりのこの曲への考え方は示せたので、1年前よりはいい歌が歌えたと思いました。とっても良かったと感想を言ってくださった方がいたので、もしかしたら入賞できるかもしれないと思っていたら、歌唱賞を頂くことができました。昨年のリベンジを果たすことができて嬉しかったです。
もう1つのアドバンス部門は昨年に続き、トップバッターでの出場となりました。ぼくが選んだ曲は華MEN組の「華やかに抱きしめて」という曲でした。TKGオンライン大会でこの曲を歌って準優勝した時は2画面コラボでしたが、リアル歌唱でアイドル曲をどこまでやれるのか試してみたかったので決めました。
「たとえば今僕が消えていなくなって」は静かな曲なのに対して、「華やかに抱きしめて」はアイドル歌謡グループの男性5人が歌って踊る曲でした。静かな曲を歌い終わったのが12:00頃で、次の曲を歌うのが13:40頃なので、頭と気分の切り替えが必要でした。アイドルの曲を歌う以上、多少なりともアイドル風にしようと思い、いつもスーツの下はカッターシャツなんですが、ステージ衣装のお店に行って多少キラキラ感のあるシャツを買いまして、そのシャツに着替えました。スーツも、演歌男子の歌手の方が着るエドワードジャケットの衣装に着替えました。
トップバッターなので、舞台袖で審査員の中村つよしさんとEMIさんにご挨拶しましたが、お2人から衣装のお褒めの言葉を頂けたので、直前で嬉しかったです。カラオケ大会ではどうしても、歌い上げる曲、バラード曲が好まれる傾向ですが、あまり選ばれない曲、アイドルの曲でも歌の世界を表現すれば、評価してもらえるのではないか、評価してもらいたいと思いました。振付を入れて歌うのは邪道かと以前はぼくも思っていましたが、参加する方の歌唱力が向上して、そこに大きな差がない中では、パフォーマンスの表現として、振付をきちんと入れることも自分のプラスアルファにできると考えるようになりました。
華MEN組の動画を見て、自分の歌に取り入れられる振付を入れるようにしました。
こうして臨んだ本番のステージ。登場したおじさんの僕が、いきなり振付から入ったのも、お客さんは驚いたと思いますが、ぼくはなるべく華MEN組の思いも込めたステージにしたいと思い、歌って踊って、最後のロングトーンも今までで一番よくできたと感じました。1曲目の時と同じですが、会場の雰囲気を自分で掴めたのが良かったと思いました。審査員の先生からの評価も、指摘はあるものの、S評価の項目をいくつも頂けましたが、残念ながら入賞には届きませんでした。ただ、見ていた方からぼくのパフォーマンスについて、「とっても楽しかった」「とっても楽しかったので、動画撮りました」と何人もの方から言って頂けました。「歌がとってもお上手ですね」と言われたことはありましたが、「とっても楽しかった」と言われたのは初めてで、嬉しかったです。
というわけで、アドバンス部門の入賞ができるよう、こちらは来年リベンジです。
自分の歌への感想で、「とっても」という言葉がつくと、大体入賞できるんです。人の言葉は結構正直です。