DAM★とも&アウフヘーベン

DAM★ともで公開した曲について感じたことを書いていきます。

第3回キングレコード歌謡コンテスト

11月4日、ぼくは東京都港区の草月ホールで開催された、第3回キングレコード歌謡コンテスト決勝大会に参加しました。

2年前、レコード会社が開催するカラオケ大会ってあるんだと興味を持ち、キングレコード歌謡コンテストの音源審査に応募してみたら、決勝大会出場のご案内を頂き、キングレコードの関口台スタジオに行きまして、その時は林部智史さんの「晴れた日に、空を見上げて」を歌いました。

1年前も音源審査に応募して、決勝大会出場のご案内を頂き、第2回キングレコード歌謡コンテストは日暮里サニーホールで行われ、この時は岡本幸太さんの「あなたに哀愁」を歌いました。

演歌色の強い大会なのかなという印象はありましたので、ぼくも演歌寄りな選曲をしまして、今回は小川たけるさんの「陽炎〜KAGEROW〜」を歌いました。

決勝大会に出場される方は皆さん、歌が上手いんですが、その歌唱レベルが回を追うごとに上がっている印象があります。こういうすごい場所にぼくも出場して歌えること自体は嬉しく思っています。

カラオケ大会に来ると、歌仲間の方とお話できるのも貴重な機会です。先日の日本大衆音楽祭でお見かけした方もいらっしゃっていました。気になっていた方と初めてご挨拶をすることができました。ぼくは基本的には「アウフヘーベン」というステージネームで活動していまして、今回のように本名で出る大会はあまりないのですが、その方はぼくの本名をよくご覧になっていたそうです。ぼくが「本名ではあまり出なくて、日頃はアウフヘーベンって名前でやってるんです」と話したら、その方は驚かれて、「アウフヘーベンさん、知ってます。DAM★ともボーカルで、林部さんのラピスラズリの涙を歌われていて、上手いなあと思っていたんですが、まさかご本人とは衝撃です」な感じで言ってくださいました。

ぼく自身のSNSのフォロワーさんの数って、Twitterも300人ぐらいですし、DAM★ともも再生数は2桁ぐらいですし、ここのブログも読者の方は2桁くらいなんですけど、ぼくが知らないところで、自分の歌を聴いてもらったり、自分が書いたことを読んでもらったりしているんだってことは、カラオケ大会のように対面で話すとわかることが多くて、ぼく的には嬉しいです。

初めてお会いした方にも、「歌上手いですね」って話しかけてみたい方が何人もいらっしゃいました。でも、なかなか勇気を出して、声をかけられなくて、こういうところが入賞できない原因なんだろうなって思ったりします。

少し喉が乾いていたので、でも客席では飲めませんから、ロビーからステージの歌唱を見ていました。ぼくよりも年長の方々の歌唱を聴いて、学べるものがありました。最初にも書きましたが、ここには歌の上手い方しか来ていません。ということは、歌唱力ではそれほどの差はつかないことになります。となると、どこで差がつくのかとなると、その歌が客席で聴いている皆さんにどれくらい受け入れてもらえるかなんだろうな、そんなことを考えながら、自分はどういう感じで歌えば良かったのかなって振り返りました。

ぼくも自分でそれなりに考えたストーリーがあって、客席を巻き込むような歌を歌いたいなって考えて歌いはしたものの、静かに歌うところと盛り上げて歌うところを考えて歌ったものの、少し攻めすぎたかなという反省はありました。あんまりくどい歌だと、聴く方も付き合いきれなかったなあと思いました。

ゲスト出演で来られた小山雄大さんは、今年キングレコードからデビューした21才の新人歌手の方でした。ステージに立つ前に、CDをロビーの物販コーナーで店頭に立って、CDを売っていました。なかなか声をかけられないぼくですが、誰もいないのをみてから、小山さんの前に行って、ご本人様ですかと聴いて、「このCD聴いたら、ぼくも歌上手くなりますか」って冗談で聞いたら、小山さんが「はい、上手くなります!」って応えてくれました。「道南恋しや」のCDを購入しました。後ほど2ショット写真も撮って頂き、握手もして頂きました。

小山さんのステージを審査結果の前に拝見しましたが、歌唱はもちろん民謡仕込みの喉で一段上手くて、話し方とか礼儀とかその態度も見習うことが多くありました。デビューの前は6年間、弦哲也さんの下でレッスンを重ねたそうです。師匠に鍛えられたら、元々うまい歌もますます良くなるだろうって思いました。

ここのところ、入賞できないことが続いていて、別に調子が悪いわけではないですけど、審査員の先生方から,毎回聞く「0.1点の僅差」を乗り越えられずにいる感じです。

もっと、自分に自信を持った方がいいのかなって、ふっと思いました。ステージに立つ前は、色々心配してしまいます。歌詞を忘れたらどうしようとか、ここを上手く歌えなかったらどうしようとか。いつも練習してるようにやれば、できるのはわかっている。もっと強い気持ちを持てば、ステージでも、もっと余裕をもって、自分の歌をコントロールできるし、歌に集中できるんだよなって。

もっと、他の出場者の方とお話すればよかったとも思いました。ぼくがロビーからステージの歌唱をじっとみていた時に、ぼくの隣に来て、同じようにステージを見ている若い男性の方がいました。この人も歌の向上心がある方なんだろうなと思いながらも、話しかけることはできませんでした。歌よりも欲しいのは心の余裕なのかもしれません。