DAM★とも&アウフヘーベン

DAM★ともで公開した曲について感じたことを書いていきます。

風花ロマン

このブログは、僕が歌った曲について書いていくことをメインとしてやっておりますが、最近歌とは見たいなテーマで書き続けていたので、今回は原点に戻ります。

僕が最近歌いたいと思う曲は、感情の揺れ動きを描いている曲、歌の世界の現場に立てるような曲を選んでいるような気がします。そういう1曲が、原田波人さんの「風花ロマン」という曲でした。

原田波人さんは2022年に日本クラウンからデビューした演歌歌手の方です。現在23才ということで、Z世代をセールスポイントにしています。いわゆる若手や中堅の演歌歌手は「演歌男子」というグルーピングをすることが多く、歌唱曲も演歌らしい曲を歌う歌手もいれば、昭和歌謡やポップス寄りの曲を歌う歌手もいます。

原田さんがデビューされたことは知っていて、デビュー曲から数曲聴いたことはありましたが、正直関心が向きませんでした。カラオケで歌ってみたいという感じもなく、歌手の方向性として、どこを目指しているのか、よくわかりませんでした。ところが、2024年に発売したシングル「万燈籠」を聴いて、歌ってみたいと初めて思いました。

万燈籠(まんとうろう)」とは、主に奈良の春日大社で、節分(2月3日)と中元(8月14日・15日)の夜に、境内約3000基の灯籠に一斉に灯りをともす神事・祭礼のことです。この行事では、家内安全・商売繁盛などを願って奉納された灯籠に火が灯され、回廊や社殿に映る明かりが幻想的で幽玄な美しさを醸し出します。

この曲では、かつて恋人と来た場所を一人で訪れ、失った悲しみを感じる女性を描いていますが、歌っていても春日大社の砂利道を歩いていくシーンが想像できるので、言葉にも魂が込められそうな感じがしました。

そして、2025年に発売されたシングル「火の鳥」のカップリング曲の1曲が「風花ロマン」でした。風花とは、晴天時に雪がちらちらと舞う様子を言いますが、この曲では冬の寒い景色の中で、愛を確かめ合う主人公の様子が描かれています。この曲を聴いて、いいなと思って歌ってみたいと思ったのは、特にAメロのところでした。「言葉が途切れ 立ち止まり 背中から 抱きしめた」と読むだけで、そういうシーンが目に浮かぶし、自分が主人公としてその現場にいるような、臨場感を覚えたんです。作詩の北爪葵さんは、「万燈籠」と「風花ロマン」を書かれましたが、情景と心情をあわせた言葉を描いていると思いました。作曲の大村友希さんは、ご自身もカラフルパレットという歌謡曲系のユニットで、ユウキさんとして歌われている方です。僕は、カラフルパレットさんの「江ノ電ものがたり」が結構好きです。編曲の西村真吾さんは劇伴音楽やゲーム音楽もつくられるし、歌謡曲も作られる方です。「人間味あふれる音楽を得意とする」という中に、歌謡曲における表現も含まれているのかなと感じました。

僕はこの曲の2番の歌詞が好きなんです。「真冬の空は しんとして 生きるもの 強くする」というAメロ、「明日が見えない 雪原を あなたと二人 歩いてく」というBメロ、冬の厳しさを人生の環境の厳しさに見立てて、それでも二人で歩いて行くという決意が見えるのがいいなって思いました。

歌って、サビの部分は盛り上がりますから、それなりに歌えているようにはなるんですけど、難しいのはサビの前のAメロとBメロなんです。この曲もそうですけど、深い思いを静かに語るように歌うっていうのが、僕もなかなかできなくて課題なんですけど、そういう歌のコントロールができてこそ、一歩成長できるような気がします。

https://www.youtube.com/watch?v=QA6d6684Kmw&list=RDQA6d6684Kmw&start_radio=1

僕も歌ってみました。

https://www.youtube.com/watch?v=mphJKXXyO8o