DAM★とも&アウフヘーベン

DAM★ともで公開した曲について感じたことを書いていきます。

フルーツパーラーでの出会い

2月2日金曜日の夜、ぼくは観音山フルーツパーラー表参道店で行われた、安定感企画さん主催のライブ「フルーツパフェと音楽と。冬の回」を見に行ってきました。

このライブは、Twitterでも相互フォローしているホソヤさんが出演されるということでした。生歌や生演奏を聴いて見たいフォロワーさんは数多くいまして、でもなかなか日程の調整がつかなくて、ライブの告知を見ては「今回も無理か…」なことがほとんどです。でも今回は開場19:50、開演20:00ということで、仕事が終わってから間に合う!ということで、早々にチケットを申し込みました。

金曜日の夜の表参道は多くの人たちで盛り上がっていました。地下鉄明治神宮前駅の7番出口を出て右方向に数分歩いて、キュープラザ原宿の3Fにフルーツパーラーはありました。受付でチケット代金を支払っていると、リハーサルをしているホソヤさんの歌とギターが聞こえてきました。

フルーツパーラーですからお店の雰囲気も明るくておしゃれな感じです。ライブハウスは大体地下の部屋でドリンクでビールを飲むくらいなので、フルーツパフェを食べながら歌や演奏を聴けるというのがとても新鮮に感じました。飲み物は喉が渇くと思ったのでコロナビールを注文して、パフェはフルーツパフェを注文しました。

ぼくは高級なお店の食べ物とか飲み物とか、値段が高いだけで味は今一つという経験もあるので、食べる前はあまり期待していませんけど、フルーツパフェが運ばれてくると、映え感もすごくありましたし、このあとの演者さんたちの歌や演奏を聴きながら、チビチビとパフェのフルーツやヨーグルトやクリームの感触をしっかりと確かめながら味わうことができました。パフェって作る人の作っていく順番と、食べる人の食べる順番は真逆で、でも食べる人の順番を考えたフルーツの配置といった構成が緻密だなと感心してしまいました。フルーツパフェは2,480円でしたが大満足でした。

さて、ライブは安定感企画の池村さんが、ホソヤさんの計らいで、ホソヤさん作曲の楽曲を1曲歌われました。音響効果があまりない場所で歌うのって、マイクもあんまり効いてないみたいだし大変なんだなとか思っていたら、実はこの時からアンプが落ちていたらしいです。会場の人たちには十分聞こえるので大丈夫でしたが、配信を見ている人たちは大丈夫なのかなと心配しましたが、別回線で配信しているのでしっかり聞こえていたようで良かったです。

ホソヤさんは池村さんの歌唱を皮切りに、ご自身の歌唱で3曲、我竜麻里子さんの歌唱で3曲、ascaさんの歌唱で2曲、バイオリン奏者の琴羽しらすさんとのコラボで3曲、ぶっ続けでギター演奏をされました。ギターの音色もいいなと思ったのと、楽器的に即応性が高いのでギターを弾けない僕には羨ましく感じました。

ホソヤさんの歌唱は1曲目が最近作られたという「慈しみ、深く」という楽曲。シトロンチューンというユニットのボーカルをされているtomoyoさんが歌詞を作られて、ぼくはこの歌詞が好きな感じだったので、どういうメロディーなのか興味深かったのですが、意外に明るくて穏やかな作風だったので心地よく聴くことができました。2曲目は「お客さんの世代感に合わせて」ということで、T-BOLANの「離したくはない」。実は会場のお客さんは全員男性だったんです。世代は幅広いのかなと思いましたけど、ちょっと意外でした。この曲はぼくの先輩の方がカラオケで歌われていたので覚えました。ぼくが好きなT-BOLANの曲は「Bye For Now」です。3曲目はホソヤさんの名刺代わりのような「月とタナトス」。独特のシャウト感が期待どおりのいい感じでした。

ぼくがライブ活動をしているアーティストさんの歌を聴きたいと思うのは、自分に足りないものを吸収したいという探究心なんです。直にお客さんと対面して、自分の歌を目の前に届ける姿勢とか訴求力とかコミュニケーションとか、学べるものがありました。カラオケの歌い手はどうしても自分ができているかを気にしすぎているのかなと自分も含めて思います。自分の欲求のために歌うんじゃなくて、訪れた場所で初めて出会った見知らぬ誰かに向けて歌ってこそ、歌を通じて新たな共感がそこに生まれていくのかなと思います。

ライブが終わって、ホソヤさんにご挨拶することができました。ぼくが行くことは事前にご連絡していましたが、そのことを意識して歌ってくれたみたいな話をしてもらえたのがすごく嬉しかったです。とっても楽しめた金曜日の夜でした。