先週の土曜日、7月1日にBS朝日の19:00〜21:00に放送された「人生、歌がある」では、野口五郎さんを特集して、出演の歌手の方々が五郎さんの楽曲をカバーして歌ったりしました。
その中で林部智史さんが「19:00の街」を歌いましたが、バランスよく声の伸びも良くて素晴らしい歌唱でした。ぼくはこの曲は五郎さんの少しウェット感がある方が歌詞が生きてくる感じがしましたが、それとは違う朗々としたストレートな林部さんの歌い方もありだなと思いました。五郎さんも歌の終わりに「凄い」と言って、林部さんとグータッチしてました。
特集の最後に、五郎さんが歌った曲が「これが愛と言えるように」という曲でした。初めて聴いた曲でしたが、五郎さんの深みのある歌唱、高音の伸びも素晴らしい熱唱だったのですごく感動しました。後方にいる出演者の方々も目を潤ませていました。
感動する歌唱は、技術的な歌の上手さを一歩超えたところにあります。人の心を掴んで巻き込む歌唱なのだと思います。五郎さんも一時期声のバランスが整ってないと思いましたが、そこも乗り越えられた歌唱をされています。アイドル時代の歌唱もまた素晴らしいんですけど、人生の歩みを重ねた歌唱は、アイドル時代にはなかった歌の意味の深さとか奥行きがあるように思います。
この作品は2019年5月1日に発売されました。令和の最初の日ですね。作詞は松井五郎さん、作曲と編曲は森正明さんです。森さんは1989年にビリーバンバンのバックミュージシャンとしてリードギターを担当し、2009年に「また君に恋してる」の作曲で第51回日本レコード大賞優秀作品賞を受賞されています。
ぼくもこの曲をDAM★ともで歌ってみました。歌ってみてわかるんですけど、五郎さんはサビの1フレーズは高音のメロディーが続いても、たぶん息継ぎなしで歌われているのかなと思いました。もしくは上手くブレスを入れているのだろうと思いました。「これが愛と/言える/ように」みたいにぼくは高音を出すために、ブレスを入れてしまっていて、そうすると聴いていてもブツギレ感が否めないです。「あなたがいてく/れたら」も五郎さんは一息で歌われてますけど、ぼくは五郎さんのように高音は地声でできないので、「く」までは地声で、「れたら」が裏声を強めにな感じになってしまいます。この曲も相性は良さそうなので、ブレスのタイミングを改善しながら、上達したいと思います。
ぼくも歌ってみました。