DAM★とも&アウフヘーベン

DAM★ともで公開した曲について感じたことを書いていきます。

あなたがどこかで

ぼくがお見知り頂いている歌が上手い方たちの中で、ものすごくリスペクトされているアーティストのお一人が安全地帯の玉置浩二さんです。

ぼく自身は安全地帯の曲や玉置さんのソロ曲を、カラオケで歌ったことが少ないので、リスペクトしている方ほどには玉置さんの魅力は正直わからなかったりします。

「ワインレッドの心」を歌っていた頃のまっすぐな歌い方の玉置さんも好きですし、歌手としての芸術性を高めた今の玉置さんの歌い方も表現力が素晴らしいと思っています。

ぼくが歌ったことがある曲は、玉置さんのソロ曲は「田園」と「行かないで」の2曲だけ。他に、井上陽水さんとのコラボ曲である「夏の終わりのハーモニー」、安全地帯の曲は「プルシアンブルーの肖像」くらいでした。

安全地帯の曲をしっかりと1曲歌えるようにしようと思って、シングルのディスコグラフィーを見たとき、目に留まったのが「あなたがどこかで」という曲でした。

この作品は当初、NHKみんなのうた」の2022年6月及び7月の放送曲として書き下ろされました。作詞は松井五郎さん、作曲は玉置浩二さん、編曲は安全地帯です。コロナ禍を始めとする不安定な社会情勢に対し、「人はけっして一人じゃない」というメッセージが込められたバラードソングでしたが、視聴者の反響が大きかったため、2022年7月22日に配信限定シングルとして発売されました。また、玉置さんの出身地である旭川市からも楽曲提供の要請があり、市制100年記念曲としてイベントで使用されているそうです。その後、2022年10月12日にはマキシシングルとして発売されました。

ぼくは上記の楽曲の解説を知らない段階で、どういう曲なのだろうと聴いてみたら、ものすごくシンプルな歌詞とメロディーが2コーラスあるだけの楽曲でしたが、普遍的な言葉やメロディーに込められた意味の深さがあると感じて、歌ってみようと思いました。

楽曲を繰り返し聴いていくことで、歌詞やメロディーを覚えていくわけですけど、自分で歌ってみることで初めて、玉置さんの歌い方とのギャップとか、いろいろな気づきが生まれてきました。そして、玉置さんの技術力が高すぎて歌いきれないところは、自分が歌える歌い方に直して試してみました。

こうして「あなたがどこかで」を一応覚え始めた頃、安全地帯の曲を課題曲とするオンラインカラオケ大会が開催されることを知り、タイミングがいい機会と思い申し込みました。玉置さんのメロディーって、アクセントをつけるため、フレーズの1音目にものすごく低い音を持ってきたりします。ぼくはその低い音への着地がうまく行かなくて苦労しました。音程の着地だけを気にしすぎると、歌の雰囲気が切れたり、リズムが乱れたりしますし、逆にリズムを優先しすぎると、音の着地が乱れました。なんでこの言葉をこのメロディーで歌うことにしたのだろうと考えてみたりするなかで、自分が歌える歌い方でやってみようと思いました。

審査員の先生からは、音程はよく取れているが、音のノリを自分の体で感じて歌えたらよいですとの寸評を頂きました。静かなメロディーにノリを感じていくのは難しいと自覚していましたが、厳しい指摘だなと思いました。それで入賞も期待していなかったら、第3位で入賞することができました。これで安全地帯の曲を1曲歌えるようにという目標は達成できました。次の目標は玉置さんのようにノリを体で感じて歌えるようになることです。歌の道は奥が深いです。


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