11月に入りました。今は暑くもなく寒くもなく、体を動かしやすい季節です。今日は文化の日ということで、ぼくもカラオケや音楽の活動に勤しみました。
ぼくがカラオケで歌う曲は、ジャンルが割と広めでして、演歌も歌謡曲もジャニーズもポップスもロックも歌いますし、男性歌手の曲だけではなく、女性歌手の曲も歌います。
長時間同じ曲とか、同じジャンルの曲とか歌っていると飽きてくるのもありますけど、新しい曲を探して、自分との相性を確かめたり、色々なジャンルの曲を歌ってみて、自分のこのメロディーの歌い方はどこで不安定になるかを確かめたりしています。違う曲でも音階やフレーズが似ている曲ってあるんですよね。
そういうわけで、ぼくは女性演歌歌手の曲も歌ったりします。あさみちゆきさんの「聖橋で」は、カラオケ大会でも何回か歌いました。因みに、「あさみちゆき」さんは、苗字が「あさみ」で、名前が「ちゆき」です。
あさみさんの作品は、CDセールス的には大ヒットはありませんが、井の頭公園でのストリートライブや、阿久悠さんの晩年の作品を歌われたことから、強く印象に残るものが多いです。カラオケ大会でも「聖橋で」の他に「鮨屋で…」や「新橋二丁目七番地」などいくつかの作品が歌われています。
ぼくは「聖橋で」しか知らなくて、他のあさみさんの作品も歌ってみたいと思い、見つけた曲が「四畳半の蝉」という曲でした。この作品は2017年2月22日にあさみさんの20枚目のシングルとして発売されました。作詞は結木瞳さん、作曲は山崎ハコさん、編曲は伊戸のりおさんです。伊戸さんは、千葉テレビで放送している「カラオケ大賞」で審査委員長を務めていて、朗らかなトークの印象が強いんですが、こんなに暗い曲のアレンジも作られるんですね。
この作品は第50回日本作詩大賞で新人賞・最優秀賞を受賞しましたが、もともとはあさみさんが歌うための歌詞を募集したところ、約2,000通の応募があり、その中から結木さんが作られた「四畳半の蝉」が選ばれました。あさみさんは歌詞を読んで物悲しい内容に衝撃を受けたそうですが、暗くマイナーなメロディーをよく歌われていることもあり、歌えることにはワクワクしたそうです。
詞の内容は、男性に捨てられた女性が、部屋の隅で布団にくるまり、蝉のようにじっとしている様子を書いています。究極の悲しみを受けた女性は、ただひたすら悲しみに耐え忍ぶという救いがない状況です。作曲した山崎ハコさんはこの作品について、「ストリートライブで歌っている感覚ではなく、四畳半の中にいることを忘れずに歌って欲しい。それと、リズムを崩すことなくしっかりと歌って欲しい」と、あさみさんにアドバイスしたそうです。
ぼくはこの歌詞を読んで、これって失恋した女性だけにあてはまることではないなと思ったんです。今の日本は全世帯の3分の1が1人世帯と言われていて、辛いことや悲しいことがあったときに、この主人公のように耐えている人たちは他にももっといるのだろうなと。そういう生き様に焦点を当てて、悲しみに寄り添えるのもまた、歌が持つ力なのだと思います。
ぼくもハコさんのアドバイスに従って、DAM★ともで歌ってみたら、歌えていない箇所もあったのに、いきなり96点が取れました。さすがはプロのアドバイスですが、この曲、常に気を張って雰囲気を作らないといけないのが難しいです。
最近ご本人の動画はNGが多いので、この作品のカラオケを貼ります。
こちらは演歌男子Shinさんが「四畳半の蝉」を歌っている動画。ぼくがShinさんのことをこのブログで書いた当時は、YouTubeのチャンネル登録者数が12,000人でしたが、今現在で49,700人。Shinさんの歌声が多くの方に広がっているのが嬉しいです。