DAM★とも&アウフヘーベン

DAM★ともで公開した曲について感じたことを書いていきます。

白日

「一年の計は元旦にあり」という諺(ことわざ)がありますが、ぼくも2022年のカラオケ計画を考えました。コロナの状況下ですので常に流動的ではありますけど、現地の会場で開催されるリアル大会については、出てみたいと思う大会が2つありまして、1つは申込済み、もう1つは来週までには申し込む予定です。歌った動画を提出するオンライン大会は、2021年は色々な大会に出ましたので、2022年は出る回数を少なくしようと昨年末までは考えてましたが、最近のコロナ感染者数の増加の状況を見て、考えを変えて、参加できるものは出られる時に出ることにしました。

1月からスタートするカラオケのオンライン大会があって、ぼくは当初全く出るつもりもなかったので、自由曲部門の募集50名がすぐ一杯になって締め切られたとか、課題曲部門の募集50名も半分ぐらい申し込みがあったとか、「こういうのやってんだ」ぐらいで見てました。1月5日に「自由曲部門で1名キャンセルが出たので、22時から受け付けます」と告知があって、「すぐに埋まるんだろうな」と見ていたら、24時前に「誰も来ないんです」との再告知。「ひょっとして空いてる?」と思って主催の方に連絡したら、「お待ちしてました!」とすぐに受付してもらって、急にオンライン大会に参加することになりました。翌日6日に歌った動画を収録して提出しました。

終わったのも束の間、翌日7日の夜に主催の方が「苦手にチャレンジすること」というブログを書いていました。課題曲部門の楽曲が、King Gnuの「白日」だったんですが、要するに参加者が増えていない状況ということでした。苦手な曲にチャレンジすることは、新たな発見があるし、歌唱力の向上につながるということを、思いを込めて書かれていました。ぼくもその日、フォロワーさんの歌関連のツイートを見ていて思うところがあったので、「ぼくは勝負曲を持ってないから、歌いたい曲を大会で歌ってます。最初はろくに歌えやしないけど、何十回も歌って原曲聴きまくってると、急にこなれた瞬間が見えてくる」と書いたら、やけにリアクションが大きかったんです。そこで、ぼくは聴いたこともない「白日」を歌ってみて、自分が書いたことを実験してみようと思いました。

翌日8日。まず「白日」を初めて聴いてみました。2019年にドラマ「イノセンス 冤罪弁護士」の主題歌として書き下ろされたということ。冤罪をテーマとしたドラマであるため、冤罪にされた者は無罪になっても世間の厳しい荒波を受けるが、希望を持って前を向いて歩いて欲しいという、ドラマの主人公の冤罪に弁護士の祈りのような気持ちを楽曲に込めて欲しいという依頼があったこと。King Gnuという名前は聞いたことがありましたが、「JPOPをやる」というコンセプトを持っていて、いろいろなジャンルの音楽の要素を取り入れながら、親しみやすいメロディーや日本語の歌詞を乗せていくことを重視していること。そういう話も速攻で読んで、この作品ができていったのかをまず知ろうと思いました。

動画を提出するのは1コーラスのみ。アマチュアの歌の上手い方が「白日」を歌っている動画を20人ぐらい見ました。口々に「難しい」と話すのを見て、この作品が難しい曲だということを知りました。まず、原曲キーで何回か歌ってみて、音程とかリズムを確認してみました。ぼくは音域が低いので、メインボーカルの井口理さんのようなハイトーンは出せないことはわかっていましたので、自分に合うキーはどこなのかなと考えました。また、1コーラスの中でもメロディーの展開がいくつもあって、曲の中盤から作詞・作曲をした常田大希さんは普通の高さでバックボーカルを加えていたりしている効果は何なのかなと考えたりしながら、原曲をフルで何十回も聴いてみました。自分に合うキーは探してみた結果、原曲キーに♯1の音を1オクターブ下(オク下)で歌うのが一番合っていると感じました。この日は60回ぐらい歌ってみましたが、最初の10回ぐらいはろくに歌えなくて、次第に前半、前中半が固まってきて、その後中半まで固まって来ましたが、中後半と後半は発声が掴めなくて、「地続きの今を歩いているんだ」の箇所がメロディーのタイミングが上手くいかない感じでしたが、DAM★ともでの1コーラスの採点が90点を超えましたので、これなら大会の動画を提出してもいいかなと感触を掴めました。

とはいえ、カラオケ大会でそこまでキー変更をして、審査をしてもらえるのか心配だったので、主催の方に状況をお話して、参加してもいいですかと聞いたところ、「OKです」とのご回答を頂けたので、翌日9日に「白日」の動画を収録して提出しました。

こうやって全く知らない曲に挑戦して歌ってみると、自分の日頃の歌い方を変えないと歌えないので発声を変えた箇所もある一方、原曲とは異なってしまうけど自分の歌い方で歌ってみた箇所もあり、自分自身の歌唱の幅は広がったと思います。そして、こういう難しい曲を歌った後、日頃歌っている曲を歌うと、感触として以前よりも楽に歌えるようになったのも新たな発見でした。そして、2日間集中して「白日」に取り組んでみたら、1日目の50回目ぐらいでこなれた瞬間に入ったのは見えました。ただし、それがなかなか安定してこないので、2日目も40回ぐらい歌って、苦手な後半をいかに底上げしていくかに必死でした。「白日」を得意にしている方から見たら、思いっきり違和感のあるぼくの「白日」だと思いますけど、歌は練習すれば必ず向上しますから、諦めない心も大切なんだと実感しました。

ぼくが聴きまくった動画です。脳内「白日」で一杯になりました。


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