DAM★とも&アウフヘーベン

DAM★ともで公開した曲について感じたことを書いていきます。

作詩塾

8月19日、ぼくは一般社団法人日本作詩家協会が主催する第3回作詩塾に参加してきました。この作詩講座を知ったきっかけは、作詞家の松井五郎さんが情報発信されているofficial Twitter「Goro Matsui Works」の中で作詩塾の応募のご紹介をされていました。「POPS系の方は大募集です。」の一言を見て、応募してみようと思いました。

日本作詩家協会のホームページを読んだところ、申込は「申込書に記入の上、作品1編と併せ、ご送付ください。」とのことでした。作詩は今まで、nanaで作詩を募集していたユーザーさんの作曲に2回投稿したことがありましたが、本格的に書くのは初めてでした。

ぼくはその頃、美術館で印象派の絵画展を見に行って、今では著名な画家となったルノアールやモネの印象派の絵は、最初はフランスの画壇から否定され続ける中でも、大衆の支持を徐々に得る中で台頭してきた話が頭の中に残っていました。芸術の世界で芽を出す大変さは今も変わらないですし、絵画を音楽に置き換えて、今の時代に音楽の世界でトップを目指そうとする若者たちの葛藤を描きたいと、タイトルは「印象派」に決めました。

それでイメージに沿った言葉を書こうとするだけでは言葉が浮かばないので、メロディーを作ってみて言葉を生み出そうとしました。メロディーを作るにはアーティストのイメージが必要ということで思い浮かんだのが、ぼくがカラオケでもよく歌っているKinKi KidsCHEMISTRYでした。

ぼくはカラオケで歌う人なので、画面で歌詞を見ることが多いこともあり、歌うときの語感とか音数をベースに言葉を合わせてみました。言葉とメロディーと歌が融合して、楽曲としておかしくないようにしたいと思いました。

印象派の絵は光と陰のコントラストがあるので、1番は朝の風景をベースに主人公たちが出会う場面を、2番は夜の風景をベースに主人公たちが結束する場面をベースにしました。

こうしてやっとこさ作った作詩の1編を送ったところ、参加の連絡が来たので、驚きました。ぼくみたいな初心者がなぜ参加できるのか?という疑問を持ったまま会場に入りました。5人の参加者に1人の先生がつく方式で、他の参加者は作詩の勉強をされていたり、プロの作詩家を目指している方々。先生は松井先生でした。

自分の作詩を読んで、それに対して他の参加者が感想を述べて、松井先生が細かい指摘をしました。参加者の感想や松井先生の細かい指摘はいずれも的を得たもので、気づきがいくつもいくつも得られました。結局、歌詞の一つ一つの言葉については説明ができないといけないんですけど、歌を聴く人に対して表に出た歌詞だけで、いかに歌の世界のインスピレーションを働かせてもらえるか、歌手の魅力を最大限に出せるのかということが大切だと改めて認識することができました。そして、作っていく歌詞は、同じような言葉を何度も使ったり、冗長になったりすることなく、短い言葉で多くの情報量を表すことが強い印象を与えるということも知りました。ある意味、俳句のようなとも松井先生は言われました。そのほかにも先生からは歌詞のお作法というか、作り方の注意点もいろいろお話頂いた中で、ぼくもこまめにメモしてみました。

もう1回、作ってみた下記の歌詞を見直して、ブラッシュアップしたいと思います。

印象派

朝もやに 寝ぼけまなこで 映る スカイツリーは 穏やかな街を 見おろしてた 可憐に咲いてる 花のように 乾いた心を 満たしたくて SNSにまた 歌をつぶやいた いつもの曲に癒されてたら 気づいた リプライ 「一緒にやろう」と 強い言葉を 信じた奇跡 この街で 巡り会った ぼくたちは 夢を目指した 折れそうな時も 支え合って 汗も涙も 散りばめた 光と陰で 包みこむように ぼくらが奏でる 新たな世界を

地下鉄の 長い通路に 続く 電灯の波は 揺れ動く心を 照らしていた 華やぐ世界の スターのように 輝きたくて 舞台が欲しくて 踊り場で1人 歌をつぶやいた いつもの駅で 改札出たら 待ってた 仲間たち 「道を開こう」と 誓った約束 確かな奇跡 この街で 生き抜いてきた ぼくたちは 夢をつかんだ 裏切られた時も いたわりあって 愛と優しさ 信じ続けた 光と陰で 包みこむように ぼくらが歌う 未来の世界を