DAM★とも&アウフヘーベン

DAM★ともで公開した曲について感じたことを書いていきます。

夕立ちのあとで

ぼくがDAM★ともでお気に入りのアーティストにしている野口五郎さん。ぼくが初めて覚えた五郎さんの曲は「19:00の街」でしたが、それは「大人っぽくてかっこいい曲だから歌ってみたい」と思って歌ったものでした。DAM★ともでカラオケを楽しむようになってから、五郎さんの歌に向き合おうと思った曲が「風の駅」でした。YouTubeでこの曲を絶唱して歌う五郎さんの姿に感動しました。それで、歌に対してもっと真正面からぶつかるというか、情熱とか全身全霊を入れなきゃいけないと思って、五郎さんの曲を覚えて歌ってみるようになりました。

五郎さんのヒット曲は多数ありますが、最近ぼくが覚えた曲が「夕立ちのあとで」という曲でした。この作品は1975年7月10日に17枚目のシングルとして発売されました。作詞は山上路夫さん、作曲と編曲は筒美京平さんです。

山上さんは13枚目のシングル「愛ふたたび」から20枚目のシングル「きらめき」まで8作連続で五郎さんの作品を提供しました。この中には五郎さんの代表曲である「甘い生活」や「私鉄沿線」もあります。2021年に文化功労者に選ばれました。

筒美さんは五郎さんの作品を多く提供されていますが、何曲も聴いていくと、五郎さんの歌唱力に期待して、筒美さんが難しいメロディーを作ってるなあといつも感じます。

「夕立ちのあとで」を最初に聴いた時、当時超人気の男性アイドル歌手が歌うにしてはすごく地味な作品だなと思いました。夕立ちのあとの街の景色を見て、過ぎた昔の恋を思い出すという小品の小説のような語り口調の歌詞。ある意味、こういう日記のような歌って、歌唱力が試されているような感じがしました。その歌の世界に合う声というのはあるわけで、朗々と豊かな声で歌っても歌詞の心は伝わらないし、何か派手に歌って見せようとしてもそれは歌の世界からかけ離れてしまう。目の前に夕立ちのあとの雨上がりの街の風景が見えるように、言葉を大切に歌ってこそ響いてくるものがあるのだと思いました。

DAM★ともでこの曲を歌ってみました。予想どおり、筒美さんの起伏の激しいメロディーがまだ安定感が掴めてなくて、音を探っているのでロングトーンもまだ出せてませんが、曲のリズムは掴んだ感じなので、もっと歌えるようになれるかなと思います。

 


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