久しぶりに作詞をしてみようと思い、取り組んでみました。Twitterを見ていたら、有名な作詞家の方が講師となって、作詩について参加者が語り合う勉強会のようでした。参加するためには申込書の他に、作詩を1編書いたものを同封するとのことでした。講師の先生からは「演歌・歌謡曲の方が多い印象なので、ポップスを歓迎します」とのコメントがありました。
ぼくはカラオケで歌う人ですけど、作詞のこととか作曲のこととか、自分でやってみて理解したいという気持ちがありますので、これまでにも詞を2編と、曲を1曲作ったことがありました。ゆくゆくは自分のオリジナル曲として完成させたいと思っています。
さて、今回の作詞。A4用紙1枚以内という制約の中で、何について書こうかと考えても、テーマが思いつきません。講師の先生の「ポップス」という一言を思い出して、ポップスな歌詞を書くことにしました。ポップスといっても幅広いですから、どういう感じのポップスの方向にしようかなと考えました。そうなると、自分がカラオケで歌っているアーティストさんが想像しやすいなと思いました。とっさに連想したのは、KinKi KidsとCHEMISTRYでした。
最近のぼくの出来事の中で、作詞のテーマに出来ることがあるかなと考えました。そういえば久しぶりに、小さな美術館を訪ねて、印象派の時代の絵画を見に行ったことを思い出しました。あとは、日々の自分の生活を歌詞の一部に入れられるかなと考えました。
ぼくが見た印象派の画家たちは、最初から順風満帆ではなかったらしくて、伝統的なアカデミーで認められた絵画に反するものとして、応募しても入選しないし、酷評を浴びる日々が続いたそうです。でも、そういうアカデミーの一方的な考え方に違和感を感じた印象派の画家たちは出会いをきっかけに合流して、自分たちだけで展覧会を開催したそうです。絵画の鑑賞は貴族など一部の階級に限られていましたが、印象派の絵画は一般の市民たちにも受け入れられ、画壇にも浸透するようになっていったそうです。
こういうストーリーを、現代に置き換えて詞にできないかなと考えて、SNSをきっかけに出会った男子たちが、一緒に音楽を作って、絆を深めていく中で世の中に認められていくプロセスを書いてみました。
詞を書いただけだとイメージがわかないので、ベースとなるメロディーを作ってみて、連想したアーティストの歌を思い浮かべて、「KinKi Kidsだったらこんな歌い方になるかな」とか、「CHEMISTRYだったらこういう言葉で歌うかな」とか考えていきましたので、詞を書くつもりが曲も書いてみて、歌ってみて調整していく感じになってしまいました。それで音数とかうまく合わせていけるようになりました。
付けたタイトルは「印象派」。印象派の絵画のように、人々の生活の光と陰をテーマにして、歌詞の主人公たちも人生の苦楽を共にして、出来た作品を自分たちの演奏で羽ばたかせる、前向きな夢があるストーリーが描けたかなと思います。
因みに、「印象派」とアカデミーの人たちに言われたきっかけは、モネが描いた「印象、日の出」だったそうです。