DAM★とも&アウフヘーベン

DAM★ともで公開した曲について感じたことを書いていきます。

ぼくがDAM★ともでよく歌っているアーティストではないけれど、歌詞が面白いなあとか、曲が面白いなあとか、歌っている感じが好きだなあというアーティストは結構います。その1組が「SURFACE」というボーカルの椎名慶治さんとギターの永谷喬夫さんの2人からなる音楽ユニットです。

SURFACEは1998年5月27日に「それじゃあバイバイ」でデビューし、「なにしてんの」、「ゴーイングmy上へ」、「その先にあるもの」などヒットを次々と出してましたが、2010年6月13日に解散しました。その後、椎名さんはソロアーティストとして、永谷さんはギタリストやプロデューサーとしての活動を続けてきましたが、2018年の元旦の椎名さんのブログで、デビュー20周年となる2018年5月27日に、SURFACEとしての活動を再開することを発表しました。今から3年前、ふとしたことで2人が再会し、過去には言葉にしなかったであろう事も赤裸々に語りあう時間があったそうです。それから「ゆっくりだけれども確実に、自分たちが描くビジョンが重なり合ったのだ」と椎名さんはコメントされていました。永谷さんは、最初の12年でできたこと、できなかったこと、様々な感情、そして椎名慶治という存在を、今回は改めて向き合い見つめ直す機会であるとし、「体も大きくなったが、心も成長している気がします。少し大人ににったSURFACEを応援してほしい」とコメントされていました。

この活動再開までのくだりを読んで、CHEMISTRYの堂珍さん、川畑さんの話とも似ているなあと思いました。自分たちがソロになって活動している音楽シーンの中で沸々と感じる疑問。その疑問をぶつけられる相手は元の相方で、そのうちお互いに今まで話さなかったことを話すようになって、お互いに大事な存在だとわかりあえたら、それは素晴らしいことだなあと思います。

ぼくはSURFACEだけじゃなくて、椎名さんのソロ作品も好きで「RABBIT-MAN」はDAM★ともでも歌ったりしました。椎名さんがソロ活動を始めたのが2011年頃、今日は東日本大震災が発生した2011年3月11日から7年を迎えました。あの当時、音楽をやっている人たちは無力感を感じ、こういう仕事をしている我々に何ができるのかと自問自答した話を結構聞きました。そして、自分たちは音楽を届けるしかないという結論に至って、それぞれの活動を行ったと思います。椎名さんも当時のブログで、「売名行為と言われようが、偽善者といわれようが、それでも音楽を届けたい。パソコンでも携帯電話でも、ほんの少しの電気で、無料で聴ける環境をと、Youtubeに「声」という新曲のデモをアップしたので、俺たちスタッフの思いが、素直に皆の心に届いてくれればと切に願っています。」と書いていました。

今改めて、「声」を聴きましたけど、いつものチャラっぽい椎名さんではない、まっすぐな歌を歌っている椎名さんに改めて好感が持てました。それぞれの人があの日とその後の数週間について感じたり経験した思いを、記憶として再び思い出していただければと思います。


椎名慶治/声