DAM★とも&アウフヘーベン

DAM★ともで公開した曲について感じたことを書いていきます。

冬物語

12月に「想い出ソング」をテーマにしたオンラインカラオケ大会の募集があったので参加しました。カラオケ大会に出始めた頃に歌っていた曲をJOYSOUNDの「うたスキ動画」で動画を収録して主催者に提出しました。「うたスキ動画」には「コメント」欄があるので、オンラインカラオケ大会の参加者は他の参加者の歌を聴いた感想を「コメント」欄に書いていました。

ぼくの歌にも他の参加者の方々からコメントが入ってきました。書かれた内容はぼくの歌をすごく褒めてくれる内容ばかりでした。「書いている内容のとおりなら優勝になってしまうじゃん」と疑いながらも、面と向かって褒めてもらえることもなかなかないので、素直に嬉しかったです。ぼくも他の参加者の歌を全員聴いて、良かったと思うことをコメントしました。

優勝はともかく入賞できるかもしれないと思っていたら、結果は落選でした。審査の先生の寸評は、別の観点で指摘をいくつも書いて頂いていました。歌って奥が深いなと思いながらも、入賞した方の歌と比べて、ぼくへの審査基準は厳しかったのかなとも思いました。参加者の投票で印象が残った歌を選ぶ所でも票は入りませんでした。頂いた褒め言葉のコメントは幻だったのかもと思うと、心が空しくなりました。ぼくは参加者全員の歌に書いた自分のコメントをすべて削除しました。

落選の翌日も何を信じたらいいのかなと思って、Twitterで歌について厳しめなツイートをされるボーカルトレーナーの方が、「忖度のない歌唱評価をするから、自分の歌を送ってください」と書いていたので、ボコボコなダメ出しが来るのを覚悟で、今回の動画を送りました。返ってきた感想は「素晴らしいです。1つだけ、口の開け閉めを意識して歌ってみてください」と意外なものでした。その先生はぼくの他の質問にも親切に教えて頂きました。すごくありがたかったです。

何か試して見たくて仕方がなかったので、優勝した方が歌った、三代目JSBの「冬物語」の動画を見ました。歌われた2人はぼくも知っている上手い方で、ソロもハーモニーも完璧な歌唱で、ぼくも印象に残った歌で投票しました。こういう曲を歌えるようにならないと、自分が成長できないと思って、カラオケに行ってさっそく1コーラスだけ試してみました。メロディーは動画の耳コピでしたけど、1コーラスで89点にはなったので、ツイートに歌った音声動画をこっそりつけました。そうしたら優勝したご本人がぼくに連絡してきてくれて、ぼくの冬物語も「練習したら化けますよ」と優しい言葉でいくつかアドバイスをしてもらえました。

自分の歌を誰かに見てもらうのは勇気がいりますけど、歌を聴いてもらえて、話もしていく中で、次第に前向きな気持ちが戻ってきました。

次の日は「冬物語」をフルコーラスで歌ってみました。三代目JSBの動画を何回も聴きましたけど、やっぱり歌って試さないと聴いたこととのギャップがつかめません。前日よりはそのギャップが少し少なくなった感じがしました。

さらに次の日。現時点を録音しておきたいと思って、今市さんパートと登坂さんパートをセルフコラボで初めて歌ってみて、DAM★録音に申請しました。

冬物語」を歌い始めてまだ3日目。自分の音域と比べると原曲キーが高すぎるので、サビはほぼ裏声ですけど、まずは楽曲の雰囲気を確かめたかったし、優勝した2人とのギャップも確かめたかったので、原曲キーで自分の強みも弱みも晒そうと思いました。歌としては全然ダメでも、3日で今のレベルまで辿り着けただけでもぼくは嬉しかった。何を信じていいのかわからなくなった3日前に比べれば、前向きに歌を頑張れる気持ちに戻れました。

2024年も自分の歌の成長を実現しようと思います。

初ライブ(続編)

初ライブを経験してみて、他の演者さんのステージを間近で拝見して、学べたことがたくさんありましたので、忘れないうちに書き留めておきたいと思います。

1組目は夢咲未来依さんという女性のソロシンガーさん。アイウー野方さんは6月以来とのことでした。ぼくと同じようにカラオケで3曲、クリスマスの時期に合った選曲で歌われていました。衣装も赤をメインとしたクリスマスらしい感じでした。ぼくはカラオケ大会でも同じですけど、基本はスーツ姿で、この日も動きやすいカジュアルスーツにトラウザーで、インナーは白のカーキシャツでした。季節感をワンポイントでも入れた方が良かったなと自分を振り返りました。それと、夢咲さんの3曲は手拍子を入れやすいのも、会場が盛り上がるなあと思いました。対してぼくの選曲は、手拍子できそうなのは1曲だけでした、と他の演者さんからも言われました。ぼくはカラオケ大会の選曲も手拍子できそうな曲ってほとんどなくて、どちらかというと歌をじっくり聴いてもらいたいと思っているので、1人でじっと聴いて見つめてもらえたりするのが嬉しいです。この日も客席の方がそれぞれにノリながら聴いてもらえていたのが、歌っていても気持ちよかったです。

3組目はソラ初華さんという女性のソロシンガーさん。アイウー野方さんはよくご出演されているようです。シンガーソングライターさんのようで、今年ご自身で作られた曲をこの日は一気に5曲、次々と歌われていました。ギターを弾きながらのパワフルな歌唱はかっこいいです。ギターが弾ける方って、ギター1本持っていけば、その場で歌えるのが羨ましいです。ぼくもすっかり錆びついてしまったピアノの練習を復活させて、オリジナル曲をライブで発表したいと思います。

4組目は雅孔さんという女性のソロシンガーさん。1曲目はいきなりアカペラで1フレーズ歌われてから曲が始まる感じで、オリジナル曲もとってもいい曲で、歌唱力が高いし存在感もあると思いました。この日はオリジナル曲2曲とカバー1曲を歌われていましたが、歌の世界を作られていると思いました。雅孔さんのTwitterを拝見したら、同じフォロワーさんがいたので、ご挨拶させて頂き話もして頂き、フォローさせて頂きました。雅孔さんも歌の間に水を飲まれてましたが、ペットボトルが柔らかいと飲む時に飛び出してしまうので、硬めのペットボトルの方がよいとのこと。なるほど。参考になりました。

5組目は S×X× S(えすえす)という女性2人のユニット。客席からみて左側にしらゆきぺるねさん、右側につきしろあきさんでした。アイドル活動をされているのかと思いましたが、歌をしっかりと歌いながらも、パンチのある歌い方を随所に入れたり、面白いステージでした。客席との掛け合いも強引にするところが面白いなと思いました。ぼくはこういう掛け合いは全くできなくて、そういう客席の皆さんと一体になるように寄り添っていく姿勢って大事だなと思いました。彼女たちはこの日のためにささやかなプレゼントを用意していて、ぼくも頂きましたが、クリスマス用のラップの中に、自分たちの自己紹介用の名刺と、可愛らしいお菓子が3種類。こういう努力って大事だなって思いました。

この日は1組の演者さんが4人、1組の演者さんが2人のお客さんを呼んでいたので、そこそこの賑わいがありました。ぼくは誰も呼んでいませんけど、やっぱり次回は頼んででも誰かに来てもらってライブの感想を聞いてみようかなと思いました。

それと物販もされている演者の方がいらっしゃって、ぼくが何か物販やるとしたら何を作ったらいいのか全く思いつきませんが、基本は歌のCDなのかな。饅頭とかケーキとか作るわけにいきませんし。これも考えてみようと思います。

カラオケが好きな人も全国に大勢いらっしゃいますけど、カラオケ以外の場所でも音楽活動をされている方も大勢いらっしゃるわけで、違った界隈の世界の皆さんとも交流して経験していこうというのがぼくの思いだったので、まずそれが達成できたのはよかったと思っています。

 

初ライブ

ぼくはカラオケで歌っている人ですので、カラオケ大会が開催されるホールやライブハウスで歌ったことはありますけど、ライブに出たことはありませんでした。客席と近い距離で歌う経験をしたいと思っていたので、10月にLive Stage  Iwoo  NOGATA(アイウー野方)さんで、ライブ初心者向けのテスト飛行ライブを体験させて頂くことができました。年内に1回、実際のライブに出てみたいと思っていたら、12月15日に開催される「woo  song」という企画で空き枠があったので申し込み、昨日12月15日のライブに出て歌ってきました。

持ち時間は20分ということで、店長の倉持さんからは「時間に収まれば、4曲歌ってもいいですよ」と言われたので、今回は3分〜4分台の曲を選んでみました。楽曲の長さって、昭和歌謡は3分前後に収まることが多いですけど、最近の楽曲は5分〜6分台の曲も多いです。ぼくがよく歌う曲は5分台が多いこともわかりました。いつも何となく色々な曲を歌っているので、最近歌っている曲の中から4曲を選びました。とはいっても4曲ともカラオケ大会では歌っていない曲でしたから、少し気合を入れて、歌唱レベルを上げられるようにブラッシュアップはしました。

当日は16:00にお店に集合。歌唱とMCのタイムスケジュールを書いてお店の方に渡して、リハーサルということで慣れている演者さんから順番に、各楽曲1コーラスずつ歌って、マイクや音響を確認しました。ぼくも歌ってみて大丈夫でした。本番もありますので歌の気合は半分くらいで抑えておきました。

17:45に改めて集合し演者さん同士で自己紹介とご挨拶をして、SNSに載せる写真とTikTok用の数秒の動画を撮って、開始の時間を待ちました。

ぼくは2組目ということで、18:50〜19:10頃に出演しました。

「よろしくお願いします」と一言挨拶して、1曲目はビリー・バンバンさんの「琥珀色の日々」。アコースティック系なお店ということと、ぼく自身アコースティック系な曲のレパートリーがなかったので、11月から急に歌い始めましたが、ゆったりした楽曲感の方がスタートに向いているかなと思い選んでみました。

前回のテスト飛行ライブでも経験したとおり、案の定、喉が渇くので、歌の調子は9割くらいでした。1曲終わってのMCでも「喉が渇くので、水を持ってきました」と話をしてからゴクっと飲み、自分はカラオケ界隈の人で、ライブは10月にテスト飛行ライブをやって、今日が初めてですみたいな話をしました。因みにカラオケ大会では傍らに水を置いたことはなくて、ライブだからなのかなと思います。

2曲目は森一馬さんの「蒼い朝」。森さんの曲をたまたまYouTubeで聴いて、いいと思ったので歌ってみたら、ぼくの歌仲間の方と同郷の歌仲間であることがわかり、ご本人とも挨拶できたので、記念に歌いました。この曲はDAM★とも動画もDAM★とも録音もできないので、ある意味人前で歌わないと届けられないので、少し熱を入れて歌ってみました。

MCでは「今回は色彩をテーマに4曲を選びました」と話しました。1曲目は琥珀色、2曲目は蒼、3曲目は薔薇、4曲目は桜なんですが、3曲目は田原俊彦さんの「君に薔薇薔薇…という感じ」。リリースされたのは1982年ですけど、今聴いても古さを感じないと思ったのと、こういうポップスとか、ジャニーズの隆盛の源流みたいなところを知ってもらいたかったので、無謀にもチャレンジしてみました。アップテンポな曲なのでやはり客席のリアクションは良かったです。

4曲目は吉田山田さんの「桜咲け」。今の冬の時期に、桜咲く春を胸に頑張る人たちの応援ソングなので、お店にいる皆さんに歌いたかったので選びました。歌い終わって舞台から引けて階段降りようとしたら踏み外してしまい、カッコ悪かったです…笑

歌い終わったので、カウンターで瓶ビールを注文して、グイッと飲んでたら、演者さんから「歌すごく上手いですね。ライブ初めてとは思えません」と言われて、「カラオケ大会には出たりしていますので」と答えたら、「聴かせる感じがあるし、歌い慣れてますよね」とお褒めの言葉を頂けたので、「褒められたことないので嬉しいです」と答えました。他の演者さんのお客さまからも「歌を知らなくても、歌の流れは聴いていてもわかりました。すごく上手いです」と思わぬお褒めの言葉を頂き、同じようにお礼を申し上げました。日頃のカラオケ大会では出場者の方々とはお互いに顔見知りなこともあって、その日の歌の出来についての話ってあまりしないのです。むしろ、初めて出会った方に歌い終わってから、言葉をかけて頂けることがほとんどなのですが、正直な感想なので、ぼくも素直に嬉しいです。

20:30に全ての演者さんのライブがあり、物販がある方はファンの方と交流されたりしていました。ぼくはお客さんを動員してはいないので、帰り際に参加代をお支払いしました。店長の倉持さんに、「ぼくの声、小さくなかったですか。皆さん声大きかったので」と聞いたら、「いや大丈夫でした。聴いていて心地よかったですよ。カラオケ大会で歌われているんですか」と言われたので、「大会では歌ってなくて、全部人前初めてです」と答えたら、すごく驚かれてしまい「引き出し多そうですよね」と言われました。

長くなってしまったので、続きを次回に書きたいと思います。

あなたがどこかで

ぼくがお見知り頂いている歌が上手い方たちの中で、ものすごくリスペクトされているアーティストのお一人が安全地帯の玉置浩二さんです。

ぼく自身は安全地帯の曲や玉置さんのソロ曲を、カラオケで歌ったことが少ないので、リスペクトしている方ほどには玉置さんの魅力は正直わからなかったりします。

「ワインレッドの心」を歌っていた頃のまっすぐな歌い方の玉置さんも好きですし、歌手としての芸術性を高めた今の玉置さんの歌い方も表現力が素晴らしいと思っています。

ぼくが歌ったことがある曲は、玉置さんのソロ曲は「田園」と「行かないで」の2曲だけ。他に、井上陽水さんとのコラボ曲である「夏の終わりのハーモニー」、安全地帯の曲は「プルシアンブルーの肖像」くらいでした。

安全地帯の曲をしっかりと1曲歌えるようにしようと思って、シングルのディスコグラフィーを見たとき、目に留まったのが「あなたがどこかで」という曲でした。

この作品は当初、NHKみんなのうた」の2022年6月及び7月の放送曲として書き下ろされました。作詞は松井五郎さん、作曲は玉置浩二さん、編曲は安全地帯です。コロナ禍を始めとする不安定な社会情勢に対し、「人はけっして一人じゃない」というメッセージが込められたバラードソングでしたが、視聴者の反響が大きかったため、2022年7月22日に配信限定シングルとして発売されました。また、玉置さんの出身地である旭川市からも楽曲提供の要請があり、市制100年記念曲としてイベントで使用されているそうです。その後、2022年10月12日にはマキシシングルとして発売されました。

ぼくは上記の楽曲の解説を知らない段階で、どういう曲なのだろうと聴いてみたら、ものすごくシンプルな歌詞とメロディーが2コーラスあるだけの楽曲でしたが、普遍的な言葉やメロディーに込められた意味の深さがあると感じて、歌ってみようと思いました。

楽曲を繰り返し聴いていくことで、歌詞やメロディーを覚えていくわけですけど、自分で歌ってみることで初めて、玉置さんの歌い方とのギャップとか、いろいろな気づきが生まれてきました。そして、玉置さんの技術力が高すぎて歌いきれないところは、自分が歌える歌い方に直して試してみました。

こうして「あなたがどこかで」を一応覚え始めた頃、安全地帯の曲を課題曲とするオンラインカラオケ大会が開催されることを知り、タイミングがいい機会と思い申し込みました。玉置さんのメロディーって、アクセントをつけるため、フレーズの1音目にものすごく低い音を持ってきたりします。ぼくはその低い音への着地がうまく行かなくて苦労しました。音程の着地だけを気にしすぎると、歌の雰囲気が切れたり、リズムが乱れたりしますし、逆にリズムを優先しすぎると、音の着地が乱れました。なんでこの言葉をこのメロディーで歌うことにしたのだろうと考えてみたりするなかで、自分が歌える歌い方でやってみようと思いました。

審査員の先生からは、音程はよく取れているが、音のノリを自分の体で感じて歌えたらよいですとの寸評を頂きました。静かなメロディーにノリを感じていくのは難しいと自覚していましたが、厳しい指摘だなと思いました。それで入賞も期待していなかったら、第3位で入賞することができました。これで安全地帯の曲を1曲歌えるようにという目標は達成できました。次の目標は玉置さんのようにノリを体で感じて歌えるようになることです。歌の道は奥が深いです。


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琥珀色の日々

Twitterを見ていたら、フォロワーさんが「大塚のライブハウスで開催するオープンマイクに参加して、オリジナル曲2曲を歌います。会いに来てくれる方いましたら、DMお待ちしてます」とツイートされていました。

ぼくも自由な時間が取りにくくて、歌仲間の方々とカラオケ大会以外の場所で交流することはめったにありません。それだけに、逆に時間が空いたときは、無理やりでもいいから会いに行こうと思っています。フォロワーさんにDMで連絡したら、予想どおりびっくりしてましたけど、20時頃にお店に着くとの返事が来ました。

20時過ぎに大塚駅近くのlive bar  maruに到着して、フォロワーのCAONさんと合流しました。CAONさんとはオンラインのカラオケ大会でご一緒したことが何回かありましたが、リアルでお会いするのは初めてでした。でもお互いに面識はあるので、初めて会った感じがしないのはいつもどおりでした。

この日はCAONさんのオリジナル曲を作ったぬまのカズシさん、Hiroshi Toyoshimaさん、Bashooさん、小迫竜也さんの4名からなる、MISSION 4 POSSIBLE主催のオープンマイクのイベントでした。アコースティック系のイベントなので、ギターやカホンに合わせて歌っていく感じでした。ぼくは何の準備もしていなかったので歌うつもりはなかったんですけど、CAONさんに誘われて一緒に、「なごり雪」と「糸」を歌いました。この2曲とも自分でしっかりと歌ったことはなくて、いきなり歌って不安もありましたけど、主催の皆さんからお褒めの言葉を頂けたのでホッとしました。

とっさに「この曲歌ってもらえますか」と言われても歌えない曲だったりするとお断りしたりするのもぼくも相手も残念ですし、とっさに歌える曲のレパートリー持っておかないとなあと、こういうときに痛感したりします。

アコースティック系な曲も実はあまり歌わないので、ソロギターに合わせて歌える曲を探して見つけたのが、菅原進さんの「琥珀色の日々」という曲でした。

この楽曲はフォーク・デュオであるビリーバンバンの菅原進さんが、1981年6月5日にソロシングルとして発売されました。オリコン週間最高順位は23位ですからスマッシュヒットでしたので、今回もそういえばこういう曲があったなと思い出せたのは奇跡でした。改めて「琥珀色の日々」を聴いてみると、当時の流行は追わずに、生きて感じる有り様を自然に歌っていて、今も変わらず古びていない良さを感じました。

琥珀色の日々」は、ウイスキーのCM曲として使用されたこともあり、透明感のある黄褐色をウイスキーの色に見立てて、歌詞も過去の思い出を振り返る色に例えていますが、琥珀の石言葉には「活性、繁栄、長寿」といった意味があるそうです。

ぼくにとっては、「琥珀色の日々」は、カラオケ大会で歌うというよりも、ライブで歌いたい曲かなと思いました。その場所で共に生きている時間を確かめられそうな歌なのかなと思いました。


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日本大衆音楽祭

11月23日、ぼくは静岡県コンベンションアーツセンターのグランシップ中ホールで開催された、第39回日本大衆音楽祭に出場してきました。日本大衆音楽祭は「歌の国体」とも称される歴史と伝統のあるカラオケ大会ですが、ぼくはこの大会の情報を知らなくて、最近までご縁はありませんでした。

東京都大衆音楽協会が主催した2023大衆音楽祭音源大会に応募し、一般部門で準優勝を頂き、日本大衆音楽祭に初めて出場することができました。

ぼくが出場するのはグランプリ部門で、15時までに会場で受付をすればよかったので、10時半頃に東京駅をこだまで出発しました。12時前に静岡駅に着いたので、そのまま静岡駅前のビッグエコーに入って1時間声出しと練習をしました。静岡駅ナカのコンビニで昼食と夕食を買ってから、東海道本線で1駅東京寄りの東静岡駅で降りて、駅前にある今回の会場に入りました。

今回の大会は1コーラスを歌いますが、カラオケのモニターはないので、歌詞を暗記しなければなりませんでした。カラオケで歌っている人は、日頃は画面で歌詞を見ながら歌うことに慣れているので、歌詞を暗記するのが苦手な人が多いですし、ぼくも暗記が苦手でした。

カラオケ大会に行くと、日頃Twitterで交流している方たちともお会いできますので、ご挨拶したりいろいろお話ししたりするのですが、今回は歌詞がなかなか体で覚えられなかったので、会場の隅の人気のない場所でひたすら歌う曲を何十回も聴き、それに合わせて自分も声を出して歌詞を体に叩き込ませていきました。

会場の中なので、ステージで歌っている方の歌声も聴こえてくるのですが、やはり歌詞を忘れないのを気にするせいか、1フレーズの1音目が弱い音の歌声になってしまった方が割と多いと感じました。

ぼくは1番の歌詞を覚えようとしている中で、数ヶ所覚えるのに四苦八苦してました。1番の歌詞を通して誦じると、2番の歌詞が入ってきたりするのです。この大会は歌詞を間違えると失格になってしまうので、間違いは絶対に許されませんでした。

暗記がうまくいかない中で、いったん立ち止まって考えました。ぼくは選んだ楽曲の歌詞を伝えないといけない。伝わるためには歌詞の意味を伝えないといけない。だから発する言葉にも意味をこめて歌わないといけない。こんなことを大会当日の、出番数時間前に今さら気付きました。

会場で歌っている人は日本全国から選ばれた人ばかりですから、歌が上手いのは当たり前ですし、歌唱の技術が一定にあるのも当たり前でしたが、ではその歌が感動を呼ぶかというと、心に響くまでの人は多くありませんでした。

心に響くためには、歌詞の言葉を伝えよう、言葉の意味を伝えよう。それによってメロディーの歌い方も決まって来るだろうと思いました。

自分の順番になり、ステージに向かいました。自分が選んだ林部智史さんの「晴れた日に、空を見上げて」というこの楽曲を、客席の皆さんに伝えようという気持ちで、1フレーズづつ、歌詞を間違えないように、そして言葉に込めた意味をメロディーとぼくの歌声で伝えようと、ステージで歌った2分間はいつもよりも長く感じました。歌い終わって、ちゃんと歌えたなと感じました。

全員の歌唱が終わって、審査の先生方の講評がありました。ある先生は「楽曲は歌手にここでアピールしてもらいたいという思いで作っている。皆さんハイレベルです。歌も上手い。技術もある。さらに必要なのは歌を伝える力です。伝達力がなければ聴いている人に届きません」と言われました。ある先生は「上半身だけで歌っている人が多い。歌は下半身も使っていかないといけない」と言われました。歌を伝える力、全身で歌うことをその時肝に銘じました。

審査結果が難航したらしく、ずいぶん待ってから発表になりました。会場はお客さんが満席で、ぼくは最後方で立ち見をしていました。客席で座っているご夫婦が、歌った方の中でいいと思った方に赤い丸をつけているのが見えました。「ぼくはどうせ付いてないよな…」と思いながらふと目にしたら、そのご夫婦が見ていたページでぼくのところに赤い丸をつけていてくれてました。いいと思ってくれただけでぼくはもう十分幸せでした。

最初に歌唱賞の発表がある中で、グランプリ部門の歌唱賞でぼくの名前が呼ばれたので、最後方からステージまで小走りで駆けて行きました。とにかく、何かもらえて良かったなと思いながら、小さなトロフィーをステージで受け取りました。

会場を出て、静岡駅から東京に向かうこだまの中で、Twitterで入賞した旨のツイートをしました。どんな大会でも、入賞してもしなくてもツイートしていますので、ぼくの気持ちはいつものアクションだったんですが、知っている方からのリアクションがいつもより多くて、さらに「凄い」というお言葉を頂いたのが、ぼくには実感が湧きませんでした。

人間って不思議なもので、下心があったりして入賞したいと思う時は入賞できなくて、今回みたいに歌が上手い人ばかりだから入賞の期待とか全くしてないと、逆に入賞します。歌唱賞自体は一番下の入賞なので、別に凄くないんじゃないかなと思いつつも、多くの出場者の中から選んでもらえたのはやっぱり凄いことなのかな。いずれにせよ、ぼくは小さくてもずっしりと重いトロフィーを頂けて、ものすごく嬉しいだけじゃなくて、ほんの少し、自分の歌に自信が持てました。行きのこだまでは車内から富士山も見えたし、いい1日になりました。

明日の色

ぼくがカラオケでよく歌うアーティストの1人である林部智史さん。テレビ東京系の番組「カラオケバトル」で優勝したのをきっかけに歌手デビューをされました。ぼくはカラオケは好きですけど「カラオケバトル」はみたことがありません。なんか自分の歌の好みとは違うという感じです。ぼくが林部さんの歌を好きになったのは、BS朝日の番組「人生、歌がある」で、昔のヒット曲を自分の解釈で自分の歌にしていく歌唱力が素晴らしいと思ったからです。この番組で林部さんが歌ったオリジナル曲もいい曲だと思う曲が多いのですが、残念なことにDAM★ともでは配信されていないことがあります。

最新曲の「La Rouge」もその1曲です。

林部さんの曲に限らないのですが、ぼくが最近歌ってみたいと思った曲はDAM★ともでは、歌って採点をすることはできるけれども、DAM★とも録音やDAM★とも動画はできない場合が多いんです。それなら、DAM★とも録音やDAM★とも動画ができる曲から探してみようと思い、見つけた曲が「明日の色」という曲でした。

https://www.youtube.com/watch?v=pxNqYjdk4UU

この作品は2020年7月29日に発売された林部さんの2枚めのアルバム「II(セカンド)」に収録されました。作詞は林部さん、作曲はやまだ麻実さん、編曲は安部潤さんです。

このリリース当時、コロナの流行が始まり、会場で開催するカラオケ大会(今は「リアル大会」とも言われます。)が相次いで中止となり、オンラインを使ってのカラオケ大会が開催されるようになっていきました。ぼくはDAM★ともでその当時も歌を公開していましたが、動画で顔出しするのが嫌で、DAM★とも録音しかしていませんでした。オンラインのカラオケ大会は動画を公開ですから、参加しようとは思いませんでしたが、ふと目にとまった「ぷれぱCup」というオンラインカラオケ大会の要項を読むと、審査員に林部さんの作品を提供した山本加津彦さんとやまだ麻実さんが務められることが書いてありました。「林部さんの作品を作った方に自分の歌を聴いてもらえるなら、1回だけ参加してみよう」と心が動き、大会に申し込みました。動画はDAM★ともではなく、joysoundうたスキ動画で、林部さんの「希望」という曲を歌って提出しました。結果は期待していなかったのですが、特別協賛ぷれぱCup賞を頂き、ぼくを選出してくださったのがやまだ麻実さんでした。ここで入賞できたことがきっかけで、ぼくも動画で顔出しすることへの抵抗が少なくなり、その後もオンラインカラオケ大会に参加していくきっかけとなりました。

2020年当時はぼくもアルバム曲を歌ってみようという試みる発想もありませんでした。その後、ヒット曲ではなく、多くの人々に知られていない曲であっても、自分が歌ってみたいと思った曲は歌ってみるようになりました。自分の考え方を変えていったことでやっといま、「明日の色」も歌ってみようという気持ちに辿り着きました。

とりあえず、1コーラスを録音してみました。カラオケ大会で歌うよりも、ライブの1曲として歌ってみたい曲です。