DAM★とも&アウフヘーベン

DAM★ともで公開した曲について感じたことを書いていきます。

歌のコンディションの不思議

歌のコンディションを常に良い状態に保って、お客さまに歌を披露できているのがプロの歌手の方々だと思います。例えば、B'zのボーカルの稲葉浩志さんはあのハイトーンの歌声を保つために、喉の状態を定期的にお医者さんに検診してもらっている話を聞いたことがあります。でも、プロの方でも、連日の歌唱の疲労で、キャンペーンに行った場所で喉の調子が悪くなってしまい、思うように歌えなくて、ファンの方々に謝っているといったニュースを聞くことがあります。

マチュアの場合は、歌のコンディションが常に安定しないものです。カラオケ大会の当日を目指して日々練習してコンディションを徐々に上げていったとしても、当日はうまく歌えないということもあれば、逆に今まで以上にうまく歌えることもあります。

ぼくの場合は、9月16日に参加したカラオケ大会では、直前の練習までは徐々に歌のコンディションが良くなっていると実感していたのに、おそらく声を出しすぎたためか、本番のステージで高音域の声が出にくくなるという失敗をやらかしました。歌い終わった後はうまく歌えなかった自分があまりに切なくて、体はもともと長時間の出番待ちで疲れていましたし、心もすっかり落ち込みました。翌日の9月17日には、オンラインカラオケ大会に提出する動画の収録をしなければならなかったのですが、心も体もボロボロな状態だったので、「こんな気持ちで歌う気になれないから、いっそ収録やめて辞退しようか」とも考えましたが、夜遅く自宅に帰って、朝起きて、「今こそ歌いに行って、一からやり直そう」と決心し、朝9時頃にカラオケ屋さんに入りました。

カラオケの部屋に入って、やっぱり昨日の疲れは残っていましたし、心の傷も癒えた訳ではなかったですけど、こんな心も体もボロボロな状況の自分が、どれだけの歌える力を持っているのか、地力を試してみたかったし、いまの素の自分を動画に出してみようと思いました。

参加するオンラインカラオケ大会の課題は「アゲアゲソング」ということで、自分の気分が盛り上がる曲を歌って提出するものでした。ぼくが選んだ「アゲアゲソング」は、岡本幸太さんの「あなたに哀愁」という曲でした。

もともとが気分も落ち込んでいましたから、振付も入れて歌えるのかなという気持ちは最初はありましたけど、何回も歌っていくうちに、自分自身の心も体も徐々に癒されてきました。こういうのって、歌の力なのかなと思いました。

前日のカラオケ大会では喉の調子が急に悪くなりましたけど、この日は喉の調子は特に悪くもなくて、前日に歌唱した曲も歌ってみたら、調子よく歌えました。

気分が癒されてきたので、歌の細かいところにも目を配れるようになって、でも喉に負担をかけすぎないところで、動画の収録を撮り終えて、収録した動画の中から自分らしく歌えていると思えたものを提出しました。

その結果、オンラインカラオケ大会でぼくが歌った動画は準優勝となりました。参加した51組の皆さんがそれぞれの思いで選んだアゲアゲソングを盛り上がって歌っている動画を拝見していました。ぼくの場合は心がジワッと盛り上がるアゲアゲソングとして歌いましたので、振り付けも加えて激しめに歌いましたけど、それほど派手にという感じではありませんでした。準優勝の知らせを見た時、ちょっと信じられなかったです。今日、準優勝のトロフィーが自宅に届いて初めて実感が湧きました。

ぼくの今の気持ちは、「準優勝をもらえてすごく嬉しい!」というよりは、「9月16日の自分は急に歌えなくなって、あんなに疲れていたのに、9月17日の自分は確かに声は出ていたけど、何で高評価なんだろう」という謎が渦巻いている感じです。変な硬さがなくて、気持ちも吹っ切れていたから、いい感じの素の自分が晒せたのかなとは思っています。それでも、入賞するのは気分も晴れて嬉しいです!