DAM★とも&アウフヘーベン

DAM★ともで公開した曲について感じたことを書いていきます。

街の灯り

9月17日、先週の日曜日、西武池袋本店の9階屋上、食と緑の空中庭園特設ステージで行われた「IKESEIミュージックライブ」を観覧に行ってきました。この日は「ヤマハスペシャルライブ」ということで、トランペット奏者の古屋ひろこさん、キーボード奏者の紅維流星さん、ベース奏者の神林亮太さん、ボーカリストの森一馬さんによるライブでした。ぼくは最近カラオケで森一馬さんのオリジナル曲を歌ってみた音源をTwitterに載せたことがきっかけで森さんと相互フォローして頂いたこともあり、せっかくの機会なので、生歌を聴きに行こうと思いました。

西武池袋本店の屋上は初めて行きましたが、晴天の空はとても開放的で、気持ちも清々しくなりました。その中央あたりに特設ステージがあり、20席ほどの座席が設置され、空いていたので座りました。30分のライブの中で森さんが歌われた曲が、堺正章さんの「街の灯り」でした。古屋さんと森さんが曲の紹介をするときに「ちびっこにも大人気の曲です!」と笑いを掴んだのも良かったですが、ぼくは「こんな晴天に夜の曲を歌うのか」と不思議に思いました。でも、森さんの歌唱を聴いていると、屋上の猛暑を忘れるような、説得力のある歌声で周りの空気も変わりました。余裕のあるステージングも素敵でした。間奏で古屋さんのトランペットソロが響きわたったり、紅維さんのキーボードや神林さんのベースの音色もとても良くて、「街の灯りってこんなにいい楽曲だったんだ」と初めて実感しました。

「街の灯り」は1973年6月25日に堺正章さんのシングルとして発売されました。作詞は阿久悠さん、作曲は浜圭介さん、編曲は森岡賢一郎さん。当時の人気ドラマ「時間ですよ」の挿入歌にもなりました。この年の日本レコード大賞作曲賞を受賞し、NHK紅白歌合戦でも歌唱されました。カバーする歌手も多いことから、当時のヒットよりも、今も歌い継がれている曲です。

ぼくは昭和の名曲って、カラオケではほとんど歌うことがなくて、翌日「街の灯り」をカラオケで初めて歌ってみました。「街の灯りは簡単」という話を聞いたことがありましたが、簡単どころか、音程が合わなかったり安定しなかったりで、ぼくには最初とても難しく感じました。

先日のカラオケ大会での失敗もあってから、失敗とか苦手とか目を向けるようになりました。得意な曲ばかり歌っていたら気分もいいと思いますけど、苦手なことをクリアできたらもっと嬉しいです。昨日も「街の灯り」を歌ってみて、最初は安定しませんでしたが、発声に床を作る感じで歌ってみたら、音程も安定してきて、さらに感情もコントロールできるようになりました。

カラオケバトルの動画も見ましたけど、たぶん「簡単」って言ったのは採点を取るのがという意味だったんですね。でも音程があっているだけで味や響きを感じない歌はやはり物足りないです。「街の灯り」に書かれた歌詞の言葉をメロディーに乗せて、主人公が見ている情景を歌ってみたいです。

ぼくは歌ってみた歌詞の中で、サビの後の「街の灯りちらちら あれはなにをささやく」という一節が好きになりました。歌の主人公のように愛を告白しようとする人には幸せの灯りに見えたでしょう。ぼくはいま歌のことで悩んでいましたから、幸せの灯りには歌えなくて、希望の灯りに感じました。聴く人の感性はさまざまですから、自分がもし「街の灯り」を歌ったときに、いろいろな灯りをともしてくれたらそれでいいのかなって思います。


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