DAM★とも&アウフヘーベン

DAM★ともで公開した曲について感じたことを書いていきます。

アプローチ

DAM★ともでユーザーさんの歌を聴いたり、カラオケ大会で出場者の方の歌を聴いたりしていると、歌ってその方の個性が現れるものなんだなあとつくづく思います。同じ曲を歌っても、その曲へのアプローチは人それぞれ違いますから、やはり歌う方によってその曲の歌い方も、歌を表現するためのパフォーマンスも違ってきます。

それと、歌の「選曲」っていうのも、その方の「自分はこの歌を歌いたいんだ」という思いが強く現れていると思います。歌うのが好きな方って、カラオケの全曲リストを覚えているんじゃないかと思うぐらい、一般的にはあまり知られていない曲もご存知の方が多いです。DAM★ともでよく聴いているユーザーさんでも、ぼくにとっては聴いたことがない曲を公開されることがあって、それでぼくも聴いてみて、ああ、こういういい曲があったんだというのを教えて頂き、1つ得した気分になります。カラオケ大会でも、出場者の半分以上の方の選曲は、ぼくはそれまで聴いたことがなくて、目の前で出場者の方のステージを見て、その曲の良さを初めて知ることが多いです。

そして、今日もそういう1日だったと思います。ぼくは今日、第4回ORPHEUSカラオケコンテストというカラオケ大会に行ってきました。募集の40組が受付開始から早々に埋まってしまうほどの人気の大会で、「残り5組です」というツイートに背中を押されてしまい(笑)申し込んでしまいました。その後に送られてきた、出場者のエントリーシートの一覧表を見ると、ぼくが過去に出たカラオケ大会でご一緒した皆さんの名前が次々と出てきたので、当日前から楽しみな気分になりました。

カラオケ大会に出る方は歌が上手い方ばかりなんですけど、いつもご一緒になるわけではなく、皆さんがそれぞれ日程の都合のいい大会に参加されています。ぼくはカラオケ大会に出ている回数も少ないので、2月の大会以来久しぶりにお会いする方が何人かいらっしゃいました。

Twitterやブログとかで、カラオケ大会でご一緒した方のつぶやきとか動きとかを見ていると、歌が上手くなりたいっていう思いが強い方が多くて、カラオケ大会に数多く精力的に参加されたり、ボイストレーニングを受けて歌を勉強されたり、ライブハウスで歌ってみたり、さまざまなアプローチで歌の勉強に取り組まれている方が多いのに驚きました。そして、そういう方は着実に大会で入賞するなどの実績を残していることもわかりました。もちろん、努力されてますから、歌は以前よりも格段に上手くなっているわけです。

ぼくもそういう皆さんのストイックな努力を目の当たりにしたものの、なかなかそういう時間が取れない環境なので、カラオケで歌う時間を増やしました。そこで何を歌うかなんですけど、カラオケ大会で歌う曲は何十回も歌いますけど、それ以外にも自分が歌いたい曲を次々と歌ってみます。そうすると、点数の高い曲も低い曲も出てきますし、音程やリズムや表現力も高い曲や低い曲も出てきます。それで、自分の強みや弱みが見えてきますので、そういうところをカラオケ大会で歌う曲に活かそうとしてきました。ひたすら自己分析って感じです。また、人前で歌ってみた反応を振り返りながら、ここはもう少し柔らかく歌ってみようとか、ここはもっと感情を出すように歌ってみようとか、歌の構成みたいなことを考えて、1フレーズごとに試してみました。そんな作業を繰り返していると、歌う回数も100回を超えていたりします。すごくまわり道みたいなことやってるんですけど、ぼくのアプローチはこんなことやってます。

さて、今日はポルノグラフィティの「別れ話をしよう」という曲を歌いました。ぼくにとっては、演歌やバラード曲とは違った曲もカラオケ大会で歌ってみたいという気持ちだけで選曲しましたので、それだけに試行錯誤もありましたけど、ぼくなりの歌のカタチは一応作れた気がしました。入賞はしませんでしたけど、客席に戻ってから何人かの方に「良かったです」とお声掛けを頂けたことを、今後の励みにしたいと思います。

歌って、プロの歌手の方がお手本というか、模範解答を示してくださってはいるんですけど、そういうプロの歌手の歌を真似てというか、寄せて歌わないとだめなのかなとつい最近まで思ってました。でも、それだけが答えではなくて、自分で答えを作ってもいいんだということに気づきました。その答えで高みを目指すのが、芸術の芸術たる所以なのかもしれません。