DAM★とも&アウフヘーベン

DAM★ともで公開した曲について感じたことを書いていきます。

独学とボイトレ

カラオケ大会に出ていると、先生に習ってボイストレーニングを受けている参加者の方が多いです。ボイストレーニング和製英語(voice +training)ですが「声楽家・俳優など、発声が重要なポイントになる職業の人が行う声のトレーニング方法」のことで、発声練習ともよばれます。略語が「ボイトレ」です。ボイトレを行う人をボイストレーナーといいます。

ぼくは特に先生に歌を習ったことはなくて、ボイトレを受けたことは、歌サークルの会で無料ボイトレ体験を受けた以外は、全くありません。独学というと聞こえはいいですが、ちゃんと勉強していません。人前で歌う機会があると、たまに「ボイトレ習ってますか」と聞かれることがあり、「ボイトレはやってません」と答えると大抵驚かれてしまいます。

習い事をするには通える時間とお金が必要だと思います。ぼくの場合は仕事が忙しくて、決まった時間とかいわゆる営業時間に通える見通しがなかなか立ちません。お金も入会金や月謝とか一定にかかると思いますけど、金銭的な余裕がありません。

でも、時間やお金よりも高い壁になっているのは、自分自身の心の覚悟が定まってないからです。ぼくは性格的に1対1で教えを請うというのが苦手というか、あまり好きではありません。何かアドバイスを受けたとしても、あまり聴く気がないから、その場では話をしっかり聞いていたとしても、数日経つと忘れてしまいます。それと、自分は何をしたいから、先生に習おうと思うのか、目的がはっきりとしていません。「歌が上手くなりたいから」も目的なんですけど、「どこをどんな風に上手くしたいのか」っていうのがもっと具体的に先生に伝えられないと、教える先生もどこから手を付けたらいいのかわからないと思います。

ぼくが1回受けた無料ボイトレ体験では、発声が課題と言われました。先生からは「歌詞読み」をするように、歌い方も違和感なく歌い通すことを20分位練習させて貰って、その後に別の曲を歌ってみたら歌にも変化があったらしく、参加者の方からも「効果ありましたね」と言われました。

ただ、その指導された声は自分の声なのかしっくりいきませんでした。そのかすかな疑問はカラオケ大会で他の参加者の方の歌を聴いている時にも感じることがありました。訓練を受けた声は確かにミスも違和感もありません。でも「上手い」「完璧」という以上に、歌として心に響いてこないんです。

ボイストレーナーの先生はある課題曲を題材にして、発声とか歌い方についてレッスンをしてくれるけど、生徒はレッスンを受けた通りに歌うだけが答えではないと思いますし、レッスンで受けたことを自分のスタイルに昇華していくのが、やるべきことなんじゃないかなと思いますし、そういう心の覚悟も必要かなと思います。

ぼくはもともと歌うことが好きだから、カラオケに月数回行っていたのが、カラオケ大会に出るようになってから変わったことというと、カラオケに行く回数が何倍も増えたことと、1曲の歌い方を細かく確認するようになったことくらいです。

そんな独学でやっていたぼくが最近、「ボイトレに行ってみようかな」と思うようになりました。ある曲を歌っていたら最高音が上手く出なくて、綺麗に出せるように歌いたい。ただそれだけなんですけど、行ったことがきっかけで何か変われるんじゃないかなって気がしました。もう少し考えが固まったら、門を叩いてみようと思います。