DAM★とも&アウフヘーベン

DAM★ともで公開した曲について感じたことを書いていきます。

さよならのオーシャン

最近は猛暑の日が続いています。ぼくはカラオケに行く前に喫茶店に寄って、アイスコーヒーとサンドイッチのランチを食べながら、3時間のフリータイムで歌う曲とか練習することととか考えたりしています。でもこの土日はあまりにも暑かったので、アイスコーヒーに土曜日はコーヒーゼリーを、日曜日はココナッツ・マンゴープリンを添えて、ひたすら涼しさを求めることに集中しました。

さて、カラオケに行って、「夏ソング歌ってみよう」ということで、声出しに選んだのが杉山清貴さんのヒット曲でした。ギラギラした夏ソングも元気が出ていいんですけど、ぼくはキラキラした海辺の景色を目の前にして、ちょっとせつない感じの夏ソングの方が相性がいいんです。「君のハートはマリンブルー」とか「ふたりの夏物語」とか「サマー・サスピジョン」とか、本当に久しぶりに歌いましたけど、記憶の片隅とか体のどこかで覚えていたものがあって、すんなりと歌えましたし、楽曲の感性的なところは掴めていたので、採点でも表現力が高かったのが印象的でした。

杉山さんの曲の中で、今のぼくに相性が一番良かった曲が「さよならのオーシャン」という曲でした。この作品は、1985年末で「杉山清貴&オメガドライブ」が解散して、杉山さんのソロデビュー曲として1986年5月26日に発売されました。作詞は大津あきらさん、作曲は杉山さん、編曲は佐藤準さんです。大津さんは中村雅俊さんの「心の色」や高橋真梨子さんの「for you…」など多くのヒット曲を提供されましたが1997年に早世されました。佐藤さんは光GENJIの「パラダイス銀河」と井上陽水さんの「Make-Up Shadow」で、日本レコード大賞の編曲賞を2回受賞されています。

さよならのオーシャン」で歌われている世界って、オメガドライブの時代と変わらない印象でした。でもそれが聴衆には違和感がなくて良かったのかもしれません。この作品はオリコン4位を記録するヒット曲となりましたが、当時、グループから転身したソロデビュー曲がヒットしたのは異例なことでした。

ぼくも杉山さんのヒット曲を歌った中で「さよならのオーシャン」が歌いやすいと感じたのは、オメガドライブの時代の曲と比べて、いい意味で言葉もメロディーも輪郭がはっきりとしたからなのかなと思いました。杉山さんの音楽のイメージが確立していくきっかけにもなったとおもいます。

杉山清貴&オメガドライブ」は、プロの作家が作った曲を演奏するならプロデビューを認めるという条件から始まったので、それは「きゅうてぃぱんちょす」時代からポプコンでの活躍を経てバンド演奏してきた彼らにとっては、なかなか容認できないことだったと思います。そして、売れてきたとしても、その作られたイメージを維持するだけなのが耐えられず解散するわけですが、培ったエッセンスはしっかりとソロになっても使ったのが、アーティストとして残れた要因なのかも知れません。与えられたものであっても、それを自分の力で咀嚼して自分のものにしていけばよいのですから。

久しぶりに歌ってみた「さよならのオーシャン」はやはり名曲でした。


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