DAM★とも&アウフヘーベン

DAM★ともで公開した曲について感じたことを書いていきます。

雪の華

ぼくはカラオケ大会が終わった後は、自分の歌を振り返ったり、他の参加者の歌を振り返ったり、主催者や参加者の皆さんと話したことを振り返ったりするなかで、どこを直したらもっと良くなるのかなとか色々考えてみます。

先日の高松国分寺ホールカラオケ大会。ぼくは「讃岐国分寺部門」で歌った「讃岐国分寺」は優勝することができましたけど、そういう歌への周りの反応って、みなさんすごく正直なんです。歌い終わって、スタッフの方に「よかったわあ。いい声してるわ」って褒められましたし、「すごく良かった」って言われているのが、なんとなく聞こえてきました。

大会の会場では皆さんの歌を貶すことはなくて、誉める言葉を言うものですけど、「素敵ですね」というのは普通の出来、「よかった」は少し良い出来、「とってもよかった」は素晴らしい出来なのかなと思ってます。ただし、審査員の審査結果と、客席の反応は一致しないこともあります。今回も入賞を逃した方でも、ぼくがいいと思った歌はたくさんありました。

最近思いますけど、カラオケ大会に参加する方は、日常的に歌の練習をしている方が多くて、趣味で楽しむレベルはとうに超えていて、結構ストイックなんですよね。だから、選曲した歌についてはほぼ全員が歌えていて、音程とかリズムとかではあまり差がついていないと思います。差がつくのは表現力ではないかと思いました。

今回も超上手い方には、他の人にはない+αがあったと思いました。パワフルに歌ってみせたり、優しさを全面に出したり、心の内面を切々と語るようであったり、持ち味は人それぞれ違うと思うます。ただ、そういう歌を聴いて、「いいな」って素直に思える歌は、一段上のレベルなのかなって思いました。

+αのある歌ってどんな歌だろうって思いながら、この1週間も色々な曲を聴いている中でいいと思ったのが、SixTONES京本大我さんが歌っていた、中島美嘉さんの「雪の華」という曲でした。

この作品は2003年10月1日に中島さんの10枚目のシングルとして発売されました。作詞のSatomiさんはこの作品で日本レコード大賞作詩賞を受賞されていますが、ぼくはKinKi Kidsの「Anniversary」のイメージが強いです。作曲と編曲は松本良喜さんです。松本さんは柴咲コウさんの「月のしずく」で日本レコード大賞作曲賞を受賞されていますが、こちらもぼくはKinKi Kidsの作品でお名前をお見かけした印象がありました。

雪の華」は中島さんの代表作品でもありますが、その後数多くのアーティストがカバーをしていることが、この作品が評価されていることの表れだと思います。

京本さんは、お母さんが「雪の華」を電話の着信音にしていた時があって、小学生当時だった自分には強い印象が残っていたそうです。その番組では、日頃のSixTONESでは歌えない女性の曲をということで「雪の華」を歌いたいと思ったそうです。そして、「何を大切にして歌いたいと思いますか」との問いかけに、京本さんは「自分が切なさに寄っていくのではなく、あえて相手を真っ直ぐに思う気持ち、温かい気持ちを優先して歌いました」と答えられました。

中島美嘉さんの「雪の華」はどこか悲しげで儚げな表現のイメージがあって、それは中島さんのアーティストイメージの代表的なものとされています。

京本さんの「雪の華」をぼくが聴いてすごくいいなと思ったのは、言葉を大切に歌われているということでした。「雪の華」の歌詞って、男性が主人公の目線なんですよね。女性といる幸せと思える日々を大切に守っていきたいというところがすごく伝わってきました。そして、京本さんの歌声は儚い表情を見せながらも、強く芯のある歌い方が決意みたいなものを示してくれていて、希望を歌に与えてくれていると感じました。司会のリリー・フランキーさんも「ミュージカルのシーンのように、物語性が伝わりました」と評価していました。

人の心に触れる歌を歌いたいなと強く思うぼくにとっても学べる歌でした。


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