DAM★とも&アウフヘーベン

DAM★ともで公開した曲について感じたことを書いていきます。

Real Face

3月の年度末と4月の年度始めは、色々な事が忙しくなる時期です。仕事も年度末までに終わらせないといけない案件が多いですし、加えてこの時期は大抵、まさかな事態が続発することも多いです。ギリギリのところで回していかないとやりこなせないから、仕事している時間も増えますので、結構疲れも溜まってきます。仕事だけだと気分も滅入ってしまいそうだから、ぼくの場合は歌って気分転換をしています。忙しいなかに更にカラオケの時間を入れ込んでいって、オンラインカラオケ大会の動画を収録したり、ますます忙しくなりました。そんな3月の帰り道に思わず口づさんでしまったのが、KAT-TUNの「Real  Face」という曲でした。

KAT-TUNは2001年に当時6人で結成されたジャニーズ事務所のグループで、ジャニーズジュニアの中で頭角を表してきて、2006年3月22日に彼らのデビューシングルとして発売されました。作詞はスガシカオさん、作曲は松本孝弘さん、編曲はchokkakuさん、Rap詞はJOKERさんです。スガさんは当時のジャニーズ事務所社長であるジャニー喜多川さんに「絶対に1位が取れるものを作ってくれ」と言われて、相当なプレッシャーがかかったそうですが、SMAPの「夜空ノムコウ」での実績を買われたんでしょうね。松本さんはB'zとしてヒット曲を量産してますし、CHOKKAKUさんも SMAPのヒット曲を多数手掛けています。JOKERさんは、当時メンバーであった田中聖さんです。

ぼくはジャニーズの曲はカラオケでも割と歌ってると思いますけど、ジャニーズの中でもフィーリングが合うグループと合わないグループがあって、KAT-TUNはぼくは合わないグループでした。不良っぽさをセールスポイントに売り出して、男性ファンを売ろうとしたのはわかるけど、キャラクターイメージをそのまま現場の行動に出して、メンバー間の対立を不必要に自ら話したり、礼節を欠いた現場での言動が垣間見られた彼らの音楽を聴く気にはなりませんでした。だから、それぞれが魅力を持っていながら、その後赤西さん、田中さん、田口さんが脱退して、グループは3人でやっていて、昨年の紅白歌合戦にもなぜか出場しましたけど、そもそもグループ6人でKAT-TUNというアイドルプロジェクトをやり抜く結束力が当事者たちになかったから、別の心地よい場所を求めて瓦解したんだろうなって思ってます。

「Real Face」を今改めて聴いてみると、スガさんの歌詞はそれほど不良っぽくもなくて、そこに聖さんのRap詞が悪さを出すための効果を出そうとしたのかなと思います。でもRapがないと、作品に冗長さが出てしまうから入れたんだろうなとは思いました。彼らのために作家たちが気合を入れて作ったんだなと思います。

ぼくが「Real Face」を今更歌ってみたいと思ったのは、今の世の中に合ってるなあと思ったからです。「ギリギリでいつも生きていたいから さあ 思いっきりぶち破ろう リアルを手に入れるんだ」なんとなく澱んだ閉塞感は、必ず打ち破れるとぼくは信じています。


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