DAM★とも&アウフヘーベン

DAM★ともで公開した曲について感じたことを書いていきます。

琥珀色の日々

ぼくがDAM★ともで歌うことが多い歌手の中澤卓也さん。「BARKS」という音楽情報サイトを見ていたら、8月4日に中澤さんが発売したカバーアルバム「繋ぐvol.3〜カバー・ソングスIII Elements」に、歌手の野口五郎さんが参加したという記事がありました。

野口さんは中澤さんと、BS朝日の歌番組で共演したことがあり、野口さんが中澤さんの歌を褒めていた記憶がぼくもありました。

今回、野口さんから「中澤くんにぴったりの曲があるんだけど、歌ってみない?」と提案があり、このアルバムに収録することになったのが、「琥珀色の日々」という曲でした。

この作品は1984年7月10日に発売された野口さんのアルバム「琥珀」に収録された1曲でした。アルバムの制作に当たっては、同じレコード会社でもあった小椋佳さんが全体の構成をプロデュースし、全10曲のうち、大半の作詞作曲も行いました。ただし、「琥珀色の日々」を含む2曲は野口さんが作曲しました。

ぼくが五郎さんのヒット曲を覚えているのは、1983年にNHK紅白歌合戦で歌唱した「19:00の街」までで、1984年以降の作品は知りませんでした。それが今から6年前ぐらいに、YouTubeで五郎さんが歌番組で歌っている数々の熱唱シーンを見てから、「五郎さんの曲を歌ってみよう」とDAM★ともでも歌うようになりました。

そして、1984年に五郎さんは「一人が好きですか」と「花遊戯」という2枚のシングルを出していて、いずれも小椋さんが提供した作品となっています。

今回初めて、「琥珀色の日々」を聴いてみました。野口五郎さんのメロディーを聴いて、「あれ、作曲したのも小椋さん?」と思わせるところがありました。Aメロはいかにも小椋さん風で、BメロとCメロは小椋さんと五郎さんが混ざった感じで、サビは五郎さんらしい感じでした。

都会的な情景も自然の情景も歌っている点で、小椋さんと野口さんは似ているところがあるのかもしれません。コラボレーションの面白さは、個性的な2人が一緒に作品を作ることによって、新たな3つ目の音を作り出すところにあるのかもしれません。

さて、中澤さんの「琥珀色の日々」のレコーディングに当たっては、野口さんが一から音作りに参加したそうです。中澤さんもご自身のブログで「僕の歌や声質を瞬時に分析して、わかりやすくアドバイスしていただいたりと、伸び伸びと、自分に新しい引き出しが作られたような感覚がありました」と書かれていました。レコーディング後半では五郎さんが「俺も歌っていい?」と、急遽バックコーラスが吹き込まれ、図らずも共演が実現したということです。

歌に限らず、自分の仕事を先輩に認めて貰えるというのは嬉しいことです。その前提としては、影ひなた関係なく、自分の仕事をしっかりとやるということなんだろうと思います。

自分が思ってもいない人が、自分の仕事を見てくれていたということは往々にしてありますし、歌も同じで、自分の歌を見ず知らずの方が聴いてくれていたのを後から知ることもあったりします。だから、信じることを愚直にやり続ける意味はあるんだなと思っています。

五郎さんの「琥珀色の日々」は残念ながら、DAM★ともにはありません。同じ「琥珀色の日々」であったのは、ビリー・バンバンの菅原進さんの作品。こちらもいい曲なんです。


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