10月26日、ぼくは、東京都品川区の昭和大学上條記念館上條ホールで開催された、第40回日本大衆音楽祭に行って、グランプリ部門に出場しました。
日本大衆音楽祭は「歌の国体」ともいわれる、伝統あるカラオケ大会です。ぼくは2023年に開催された第39回の大会で初めてグランプリ部門に出場し、そして運良く歌唱賞を頂くことができました。
この大会のプログラムには第1回からの全大会の入賞者の氏名が記載されていますが、2回、3回と入賞される方は数少ないことがわかりました。ぼくはビギナーズラックで入賞者氏名に載ることができましたので、もう参加はしなくていいかなと思っていました。
東京都大衆音楽協会が主催する音源審査大会の締切が近づく中、音源を提出したものの、それほど期待はしていなかったのですが、優秀歌唱賞を頂き、第40回への出場権も頂くことになりました。
ぼくは歌についての自分の出来事はTwitterでツイートしていますけど、出場が決まった話はあまりツイートする気にならないので呟かないようにしています。ぼくはカラオケ大会やライブはステージネームで出場していますので、本名で出る大会って今一つ気が乗らないこともあります。歌うときは別の顔でいたいという気持ちがあるからというのもあると思います。
大会当日はいつものように、カラオケに行って、1時間声出しや歌い方の確認をしました。今回は1コーラスを暗譜で歌唱するので、歌詞を正しく覚えることに注意をしました。
会場に到着して受付を済ませた後は、ホールの中に入って、歌唱している方の歌唱の様子やマイクの音量、ステージと客席の音響の様子、会場の雰囲気を確認しました。
上條ホールの構内では声出しができないようでしたので、外に出て、近くの昭和大学の建物の屋外の誰もいないスペースを使って、歌詞の暗唱の確認や、歌い方の声出しの確認をしました。
会場に戻って、舞台裏のスペースで順番を待つ間も、舞台袖に入って直前まで、歌詞の確認を念入りに行いました。そして、自分の順番になり、ステージへと向かいました。
ぼくは小川たけるさんの「陽炎〜KAGEROW〜」を歌唱しました。グランプリ部門は79人出場しますが、ぼくは前半の19番目。印象を残す必要があると考え、小川さんも振付を入れながら歌われることもあり、一礼した後は振付を入れながら、歌っていきました。歌詞の内容が一夜の逢瀬に情念を抱く女性の心情を歌う内容でしたので、ドラマチックに歌の内容を客席で聴いている方々に伝えたいと思いました。音源審査でアドバイスを受けたとおり、歌の振り幅をつけて、サビで思いっきり盛り上げるところを狙って行きました。歌詞を間違えないようにということを気にしながらも、マイクの音響もよかったので、自分が考えたストーリーで思いっきり歌うことはできました。
歌い終わった後は、カラオケ大会でご一緒している方々にご挨拶して、久々の出会いに感謝をしました。オンライン大会でご一緒はしていたけど、実際に初めてお会いした方も多かったですし、リアル大会もぼくは年に5回ぐらいしか出ませんので、数年振りにお会いした方も多くいらっしゃいました。ホールで歌を聴かない時間しかご挨拶ができませんので、お会いしたいという方全員にはなかなかお会いできなかったりします。
グランプリ部門の審査の講評で、審査の先生方は短くコメントをされましたが、「皆さん歌が上手くて、本当に0.0いくつのコンマの点差でした。だからゾクッとする歌を選びました」「差がないので、シビアに点数をつけました」「歌は全身で歌ってください」という内容でした。
残念ながら、今回は入賞することができませんでした。僅差と言われる差であっても、入賞した方との差はあったわけで、そこに追いつき追い越さなければ、そこを何とかして乗り越えることはできません。2年連続の入賞ができなくて、本当に悔しかったです。動画を提供してくださった方が複数いらっしゃって、家に帰ってから、動画をそれぞれチェックしてみました。歌詞は間違えずに歌っていました。歌い方も安定していたし、Aメロの加減もいい感じで入って、徐々に音量を上げていき、サビで盛り上げていくストーリーもできていました。ぼくが歌い終わったあと、存じ上げない方が「上手い」と呟いてくれているのも確認しました。でも、もっと、歌の振り幅をつけていけば、もっとダイナミズムのある歌になっていけるし、ゾクッとする歌に入れてもらえたんだろう。そこが僅差なんだなと思いました。
9日後には別の大会が控えていますので、もっといい歌になるように、修正していきたいと思います。