DAM★とも&アウフヘーベン

DAM★ともで公開した曲について感じたことを書いていきます。

山は心のふるさと

日本は四季折々の景色に触れることができる国だと思います。春は桜の花を愛で、秋は紅葉の彩りを楽しみます。京都の紅葉も今が見頃ですが、なかなか行けないぼくは今年も、25日にBS11で放送された「京都紅葉生中継」を見て、無鄰菴の紅葉を楽しむことができました。歌のゲストには芹洋子さんが出演され、童謡の「紅葉」や、芹さんの代表曲である「四季の歌」を歌われていました。

桜の歌は、童謡の「さくらさくら」は勿論ですが、J-POPも森山直太朗さんの「さくら」や、いきものがかりの「SAKURA」をはじめ、大ヒット曲が何曲もあります。ところが紅葉の歌となると、童謡の「紅葉」は誰でも知ってますが、J-POPでも演歌でも「紅葉」の大ヒット曲は見当たらないんです。同じ秋でも「コスモス」の大ヒット曲は山口百恵さんの「秋桜」があるんですが。


童謡「紅葉(もみじ)」

さて、ぼくが気になった歌は、芹洋子さんが歌った「山は心のふるさと」という曲でした。この歌を作詞・作曲したのは赤星正明さんという登山の愛好家の方で、山で歌える歌をいうことでハーモニカで曲を作られたようです。40年以上前にはこの歌は既にあったようで、山小屋で酒を酌み交わす山男たちの愛唱歌ということで歌い継がれてきたそうです。

芹洋子さんは、「山男の歌」をベースに作られた「坊がつる讃歌」が大ヒットし、1978年のNHK紅白歌合戦に初出場されています。それ以来、山の歌を歌う機会も多いそうで、2016年に山の愛唱歌や名曲を集めたアルバム「山は心のふるさと」を発売し、表題になったこの作品を知り、初めてCDに収録しました。

歌声喫茶(ぼくは行ったことありません。)では歌われてきたそうですが、芹さんがCDに収録したことで話題にもなったそうです。

歌手の皆さんは、自分がどういう歌を歌って、お客さんに多く聴いてもらおうかを常に考えてるのだと思います。素人のカラオケでも、ただきれいな声で歌ってるだけでは足りなくて、自分の歌というか個性を出して、他の方と差別化を図らないといけなかったりします。芹さんは、「四季の歌」や「おもいでのアルバム」など、流行歌とは一線を画した叙情歌・大衆歌の歌手としての独自の道を歩まれていて、今回久方ぶりにその清らかで暖かみのある歌声を聴いて、歌の道もいろいろあるんだなと思いました。

DAM★ともを探したら、「山は心のふるさと」がありましたが、どなたも公開してませんでした。ぼくも歌ってみたいと思います。


芹洋子「山は心のふるさと」「四季の歌」