DAM★とも&アウフヘーベン

DAM★ともで公開した曲について感じたことを書いていきます。

winter fall

12月は忘年会が多くなる時期ですが、カラオケにグループで行くのも多くなります。いつもはヒトカラに慣れてますので、ちょっとモードを変えて、選曲もみんなで盛り上がれる曲を選ぶ感じになります。今度行くカラオケでは、「L 'Arc~en~Cielの曲を歌って欲しい」なんてリクエストを受けてるんですが、歌える曲は数曲しかなくて、何を歌おうか迷っていたところ、やっぱり冬にはこの曲でしょと思ったのが「winter fall」です。

この作品は1998年1月28日に彼らの8枚目のシングルとして発売されました。1997年は2月にメンバーのドラマーが逮捕され、活動休止の期間を経て、10月に前作の「虹」で活動再開をしましたが、「虹」はhydeさん、kenさん、tetsuyaさんの3人のL'Arc~en~Cielとして発表されましたが、サポートドラマーとしてyukihiroさんが参加しています。1998年1月1日にyukihiroさんが正式なL 'Arc~en~Cielのメンバーとなり、現在の4人として初めての作品が「winter fall」でした。

「winter fall」は作詞のhydeさんによる造語で、「The curtain falls(=幕が下りる)」と「恋の終わり」を掛けたそうです。歌詞は、冬に出逢って恋をした彼女が、新しい春の訪れとともに自分のもとから消えていくという失恋の歌に見えますが、言葉の背景には彼らの活動休止と活動再開で揺れ動いた思いがあるのかなとも感じます。多くの方がこの作詞については解釈をされていますが、ぼくは「真白な時は風にさらわれて 新しい季節を運ぶ こぼれだした手の平の雪は はかなくきらめいて」とか、「色づきはじめた街 気付けば乗り遅れたみたい 目を閉じた僕は冬の冷たさを 今でも暖かく感じている」という冒頭の歌詞の一節に、活動再開して新しい自分たちの音楽を作って行こうという前向きさと、でも苦しかったこの1年のことは忘れないという誓いと、やはり脱退することになってしまったsakuraさんへの思いがどことなく感じられる気がしました。

この「winter fall」で、L 'Arc~en~Cielは初のオリコン1位を獲得しました。そして、その後の作品でのミリオンセラーが続き、それまで地道に活動していたバンドは大ブレイクし、1998年の紅白歌合戦に「HONEY」で初出場を果たすことになりました。


L'Arc en Ciel Winter Fall LIVE 2014