DAM★とも&アウフヘーベン

DAM★ともで公開した曲について感じたことを書いていきます。

過去一最悪の悲しみ

10月19日、僕は日本大衆音楽祭に出場し、自分としてベストの歌唱をするはずでしたが、僕の声の異変は前日の10月18日に突然起きました。最終確認のつもりで行ったカラオケで、歌い始めた時に、声が掠れて出ない、高音域は全く出ない…。最初は状況が飲み込めませんでした。徐々に歌っていけば、声が出るだろうと思って歌っていっても、声は回復しない。特に高音域が出る気配がない。では、今の状況で歌える歌い方を考えようと、いろいろ模索して、何とか歌える方法は見つけたものの、声はいつもの調子に程遠い状態。出場辞退が何度も頭をよぎりましたが、壮行会まで自分のためにしてくれた人たちの事を思うと、辞退の選択肢は僕の考えにはありませんでした。薬を飲んで、喉の調子を少しでも改善しようと試み、当日も会場で受付を済ますと、近くのカラオケで体の調子を整えて、歌い方の訓練をして、少しでも最後まで歌える対策を試みました。しかし、本番での歌唱は残念ながら、過去一最悪の歌唱で終わりました。歌の最初で歌詞を間違え、残りは本能だけで歌いました。辞退はしないけれど、大勢の前で無様を晒す覚悟もできていましたので、緊張はなかったものの、集中する力がその時の自分にはなかったことが悔しかったです。体調はその後酷い咳が続きました。自分としては大会に向けて練習もしてきたし、健康にも注意してきたのに、何でこのタイミングでこんな試練が与えられるんだろうと思うと、本当に悲しみしかなかったです。自分を応援してくれた人たちに、しっかりと応えるつもりでいたのに、期待を裏切ることになってしまって、本当に心の底から申し訳ないという気持ちで一杯でした。そんなことを一日の中で何回も考えるたびに、自然と涙ぐむことが何回もありました。毎朝、自分を整えるために書いていた、 Xでの歌のポストも、とても書く気にはなれませんでしたし、他の方のポストも頭に入っていきませんでした。

10月は、TKGオンラインにも参加していました。動画自体は10月5日に収録したものを提出していました。参加者投票によるベストメモリアル賞の選出のため、全68組の歌唱をフルコーラスですべて視聴しましたが、いつもなら他の参加者に視聴の感想のコメントを書きますが、今回はコメントを書く気になりませんでした。こんな自分が何を書いても、説得力がないと思ってしまったのです。

心も体も不調で、そういう中でも仕事は普通に進めていましたけど、何でこんな目に遭わなきゃいけなかったんだろうって思うと、悲しみしかなくて、歌も音楽も聴く気になりませんでした。

でも、悲しんで涙ぐんでいるだけでは何も進まないので、自分の健康としても、自分の声がどれだけ改善したのか確認しようと、10月27日にカラオケに行って来ました。歌うというよりは、自分の声がどれだけ出るか、そんな感じで歌っていきました。声の掠れはほとんど治っていました。声に力が入らない感じも、声のハリが戻ってきました。咳がまだ残っていることもあり、まだ高音域は地声では出せないものの、10月18日の悪夢から、普通にまた歌えるようになったことがただ嬉しかったのが正直な気持ちでした。どん底の悲しみがここでやっと少しずつ癒えてきたような気がしました。