最近は相手への連絡ツールというと、電子メールであったり、SNSであったりするのがほとんどで、手紙を書くというのはたまにしかありませんでした。今回、僕は華MEN組という男性5人のアイドル歌謡グループに、ファンレターを書きました。
ファンレターという響きが、僕の中では最早ノスタルジーな感じで、昭和の映画スターとかアイドルに、ファンの方が好きな気持ちを書き連ねるもの、という印象がありました。なぜ令和の現在もファンレターなんだろうと思いましたが、タレントに対して一般人が電子メールやSNSを通じて接触しすぎるリスクはあるわけで、そこを回避するツールが、逆に手紙だったというわけです。手紙であれば事務所のスタッフが開封して内容の安全性等を確認して、問題がなければタレントに渡せるわけです。
さて、僕は彼らに手紙を書く必要があるのかですが、必要性はありました。彼らのライブに行って、特典券というのを買うと、仕切られた場所で彼らとハイタッチをした上で、写真撮影のポーズを決めて、自分のスマホで撮影してもらいます。この間約2分の間にコンパクトな会話を僕は無理無理彼らと話しますが、やはりその超短い時間だけでは伝えられないことがあって、そういうことを書こうと思いました。
手紙を書く便箋を買いに、文具屋さんに行きました。秋らしい便箋と封筒が入ったセットを購入しました。手紙を書くのって、電子メールでサクサク入力していくのとは少し感覚が違いました。自筆で書くのは身が引き締まる感じがしました。僕が書いた手紙を目にする方に、何を伝えたらいいのか考えてみました。その結果、華MEN組というアイドル歌謡グループに対して僕が思っていることをまず書こうと思いました。手紙の内容なので詳しくは書きませんが、僕が華MEN組を知ったきっかけ、彼らの曲をカラオケ大会で歌ったこと、そのうち彼らのステージを見に行こうと思ったので会いに行ったことなど、僕の自己紹介を書きました。歌唱力もダンスも高いレベルを持っているし、親しみもあるから、良さを生かしてもっとグループとして大きくなると思う、といったことを書きました。そして、この華MEN組あてのファンレターだけでは言い足りないと思ったので、コウジさん、ユウキさん、ユッキーさん、タクミさん、ダイキさんにも簡単なメッセージを書きました。
女性ファンの方が彼らに書くファンレターは、やっぱりここが大好きとか、女性からみた魅力とか書くんだろうなと思いますが、僕みたいな彼らより年上のおじさんが手紙を書くとき、説教っぽいことは絶対に書きませんでした。頑張っているプロの人たちに、素人の僕が頑張れなんて言えません。それぞれのいいところを伸ばして欲しいという思いで書きました。それと、難しい内容にならないよう、わかりやすいテーマで書くようにしました。それぞれのメンバーの魅力は華MEN組のフロープ(=ファンのこと)の方ならわかると思いますが、コウジさんは歌唱力とリーダーとしての目配り、ユウキさんはダンスのレベルの高さとトークでの回し方のフォロー、ユッキーさんは歌唱力の安定感とグループの魅せ方のプロデュースの高さ、タクミさんは歌唱力の向上と礼儀正しさと強いメンタル、ダイキさんはダンスのバラエティの広さと愛される魅力、そんなことを書きましたが、文字数も少ないので大したことを書くつもりはありませんでした。それと、人によって差を作りたくなかったので、同じ枚数で同じ行数にしました。
こうして書いた6通の手紙が入った6つの封筒を大きな封筒に入れて、9月30日に郵便局で普通郵便で出しました。千代田区の郵便局で出して、宛先は港区の事務所なんですが、2日かかると言われました。最近の郵便配達は大変なのかな…。たぶん、10月2日には事務所に届いたと思います。
今日10月4日は、イオン南越谷で華MEN組のキャンペーンライブがあるので、当初は行くつもりはありませんでしたが、僕が書いた手紙の行方を確認するため、行ってきました。僕が書いた手紙を事務所の方がいいと思わなければ、華MEN組のメンバーには渡されず、ゴミ箱行き。もし今の時点で手紙を渡されなければ、彼らに手紙の認識はないはず。そこは事務所の方にお任せしたので、それ以上の思いは正直ありませんでした。彼らのステージが始まって、客席をラウンドする時間がありましたが、コウジさんが僕の所に来た時、手紙のお礼を言ってくれました。手紙読んでくれたんだなと思いました。ユウキさん、ユッキーさん、ダイキさんも笑顔で握手してくれましたが、その態度やトーンで、同じように思いました。特典券を買いに事務所の社長さんの所に行ったら、手紙のお礼を言って僕の肩を叩いてくれました。そして、特典会の写真撮影の場で華MEN組の5人と会ったその場でも手紙のお礼を言われました。僕が「大したことは書いてませんので」と返すと、タクミさんが「素敵なメッセージをありがとうございます」と言ってくださいました。
ファンの方が多くいる中では、ファンレターの返信はないことになっていて、彼らとしてはできることが制約されている中で、僕にリアクションを返してくれたことが嬉しかったです。僕も、彼らに何か言ってもらえるのなら、僕がその場に行くしかないと思ったので、今日は行ったわけですが。
手紙を出したことで、僕と華MEN組さんや事務所の社長さんとの距離感が縮まったような気がしました。実は似たような体験を最近もしていて、小川たけるさんと森一馬さんに、カラオケ大会でお二方の楽曲を歌わせて頂くことをお伝えする中で、距離感が縮まった感覚がありました。手紙の効用を改めて認識しました。