DAM★とも&アウフヘーベン

DAM★ともで公開した曲について感じたことを書いていきます。

第8回音ノ市カラオケコンサート

9月21日、ぼくは神奈川県の海老名市文化会館大ホールで開催された、第8回音ノ市カラオケコンサートに参加しました。参加者の方々の中にはリアルのカラオケ大会に数多く出場されている方も多いですけど、ぼくは今年出場するリアルのカラオケ大会は5回の予定で、そのうち2回が音ノ市カラオケコンサートです。

カラオケ大会を選ぶ理由として、賞金を挙げる方も多いですけど、ぼくの場合は大きなホールで歌いたいからというのが第一の理由です。大きなホールのステージで、思いっきり歌うのって、すごく気持ちいいんですよね。それまでDAM★ともヒトカラを楽しんでいたぼくが、初めて人前で、カラオケ大会のホールで歌ってみて、すごく緊張はしましたけど、スポットライトに当てられながら歌い終わった後、すごく気持ちよかったというその時の思いが、今もカラオケ大会に出ている原動力になっています。

今回選んだ楽曲は、川崎鷹也さんの「ぬくもり」という曲。深夜に遠距離で電話をしている主人公の男女をテーマにしたフォークソングです。前回の楽曲が、小川たけるさんの「陽炎〜KAGEROW〜」というロックテイストの演歌でしたので、趣を変えてみようと思いました。

事前の音源審査でコメントされたことは、細かいところの表現力の精度を高めてくださいということでした。川崎鷹也さんご本人は、ご自身で作詞・作曲されたこの楽曲を、ギターを弾きながら歌っていますが、カラオケで歌った場合にも、この弾き語りの臨場感を表現できないかなと結構悩みながら考えていました。

普通に音程どおりに歌うことはできますけど、それだけでは一歩上の歌にはならないので、自分なりの脚色を加えていく必要がありました。この楽曲の場合にはステージで斉唱するものでもなく、技術力の高さを表現するものでもなく、客席に訴えながら歌っていくものだと考えました。

言葉の意味と声の出し方、声色の使い分け、ブレスを切る箇所、力を入れる言葉、力を抜く言葉、どのパターンでやったらいい感じの雰囲気が出るのかひたすら繰り返し歌ってみました。

ぼくは1年前のカラオケ大会で、事前に声を出しすぎて、本番でうまく声が出ない失敗をやらかしました。今回はそういう失敗はしないよう、自分の声を守る、いたわるという観点を加えるようにしました。そういう注意をしていたこともあって、直前でも声の調子は良くて、本番でも、やりたいと思っていた表現でステージでもやることができましたので、歌い終わった後はやりきった満足な気持ちでした。

数人の方からも直接お褒めの言葉を頂けましたので、ひょっとしたら入賞できるかなと期待もしましたが、残念ながら入賞することはできませんでした。

全員の歌唱後に審査員の先生方から言われたことの中で、強調されていたのが「選曲の大切さ」でした。ぼくが出場しているAクラスの参加者の皆さんは、基本的に歌が上手なことは当然のレベルで、その差は「コンマ1の争い」と言われるほど接戦にあることは最近よく言われていることで、そういう中で差を生むのは選曲と自分の相性にあるのかなと思いました。

ぼく自身のことは置いておくとして、今回のAクラスの参加者の方たちの選曲を見て思ったのは、審査員の好みを知って選んでいるということと、スケールの大きな曲を選びすぎているということでした。

ぼくも、審査員が好きそうな楽曲で入賞に選びそうな楽曲があるのは感じていて、今回もそういう楽曲で入賞した方が複数いましたけど、それは歌唱されたご本人が歌唱力を発揮されたからこその受賞だと思います。だからといって、ぼくはその楽曲を歌えるわけではないので、選ぶことはないです。もう1点のスケールの大きな曲は、オリジナルの歌手本人のイメージも強い中で、いかに自分としてその楽曲を歌えていけるかという点が問われているのですが、聴いていて思ったのは、今回この曲を選んでしまったのかな、ご本人の良さが発揮されていないのではないか、と思った方が非常に多かったです。これは審査委員長と同じ意見でした。審査委員長のコメントでは「差がつかないので、減点方式にした。減点のない歌唱が入賞に残った」という趣旨の話をされていました。そして、「感情を入れすぎなところは減点しました」と言われて、自分には思い当たるふしがありました。

帰りの電車で先生方の寸評を読みました。息継ぎを含めた発声の基本がしっかりできた歌声が魅力的、基本的なテクは出来上がっている、芯のある歌声がとても素晴らしかったという評価は頂けました。今回の「ぬくもり」について、コメントされたのが、言葉のキレを含めたリズムの乗り方のメリハリ、音が飛ぶ時も自然な流れで素現できたら、音程の安定感の精度というところでした。ぼく自身の中に、こういうメロディーを表現豊かに声色を使い分けたつもりが、1つはギクシャク聞こえてしまったのだろうなということで、そこはすこしごまかした感じがあってもいいからナチュラルさを前面に押し出した方が良かったのかもしれないと反省しました。また、自分なりの表現も聴く人に伝わってなければ意味がないので、素直に歌って素直に伝える面も忘れてはいけないのだということを痛感しました。

ぼくの場合、ステージに立つとスイッチが入ってしまって、気持ちも盛り上がってしまうところがありますが、ステージングの盛り上げをしつつ、心のどこかに冷静に自分を見つめる目線を忘れないようにしないといけないと反省しました。

半年後の次の大会に向けて、今度は入賞できるように成長したいです。