DAM★とも&アウフヘーベン

DAM★ともで公開した曲について感じたことを書いていきます。

唇スカーレット

3月21日は春分の日ということで、春もやってくる感じで、東京は20度を超える陽気でした。お彼岸でもあり、築地本願寺でも「春季彼岸会」が行われていました。平日の狭間にある祝日って、割と自由に過ごせる1日ということもあり、色々な予定もこなしつつ、いつもより長めな時間でカラオケも楽しむことができました。

今日は新しい曲を4曲初めて歌ってみましたが、その1曲が山内惠介さんの「唇スカーレット」という曲でした。

この作品は2019年3月6日に山内さんの20枚目のシングルとして発売されました。作詞は松井五郎さん、作曲は水森英夫さん、編曲は馬飼野俊一さんで、前作「さらせ冬の嵐」と同じチームですが、「さらせ冬の嵐」に比べるとポップス色の強い作品になっていると思います。

「唇スカーレット」という曲名を聞いたとき、「化粧品メーカーのCMソングでもやるの?」と思いましたが、実際はそういうタイアップはないようです。

もともと「スカーレット(scarlet)」は色の名前で、やや黄味の赤を表しています。英語のscarletはペルシャ語を語源としていて、本来は茜染めの高級織物の意味からきていて、伝統的に「炎の色」を指していたようです。日本語では「緋色(ひいろ)」と呼びますが、茜染のうち最も明るい茜色を呼ぶそうです。

歌詞ではサビのところで「恋の色はスカーレット 唇スカーレット 君にあげるから」と出てきます。曲調は1970年代から1980年代の歌謡曲・ポップスに回帰しているメロディーで、何となく郷ひろみさんのヒット曲の片鱗を窺わせる感じもあります。

若手から中堅の演歌歌手の中には本来ポップスも歌える方もいらっしゃいますが、山内さんはどちらかというと演歌系の歌手です。それゆえにというか、「唇スカーレット」を聴いた印象としては、山内さん特有のコブシの節回しが、曲調にやや違和感を与えてしまっているのかなと思いました。

この作品は山内さんのオリジナルですから、彼らしい個性が発揮されて仕上げられるのは当然なんだと思いますけど、ぼくはこの作品の歌の世界観を見たときに、ヴィジュアル面でも赤色の衣装に振付も加えているし、演歌色をもう少し消してみた方がよかったかなと思いました。

ぼくも今日初めて「唇スカーレット」を歌ってみて、山内さんの動画も見て、もしこの曲を郷ひろみさんが歌ったらどういう感じで歌うかな、沢田研二さんが歌ったらどうかな、竹島宏さんが歌ったらどうかな、林部智史さんが歌ったらどうかな、というシミュレーションを考えてしまいました。ぼくはこの作品をDAM★ともで公開するとしたら、こぶしをあまり入れないようにして歌ってみたいなと思います。 


山内惠介 - 唇スカーレット MUSIC VIDEO (Short Ver.)

風唄

ぼくがDAM★ともでお気に入りにしているアーティストの森山直太朗さん。直太朗さんの歌は、素人が歌うにはチャレンジングな曲が多いんですけど、聴いてみて自分も歌ってみたくなる曲が多いです。それだけに、1曲を何とか歌えるようになるまでに時間がかかります。そして、直太朗さんの次の曲探しをするわけですが、最近見つけた曲が「風唄」(かざうた)という曲です。

この作品は、2003年6月18日に発売された3枚目のミニアルバム「いくつもの川を越えて生まれた言葉たち」の1曲目に収録されました。作詞は直太朗さんと御徒町凧さん、作曲は直太朗さん、編曲は中村タイチさんです。中村さんは直太朗さんのインディーズから初期の頃の編曲を全曲された方で、「さくら(独唱)」や「生きとし生ける物へ」も中村さんの作品の1つです。

アルバムの題名が「言葉」だったからか、歌詞にも今ではあまり使うことがない言葉が出てきます。「欲望の波に 夕蕩(たゆと)う 一輪の花」にある「たゆとう(揺蕩う)」も、「気持ちが定まらずためらう。心を決めかねる」という意味なんですね。

花、詩、光、風、蟻の群れ、鐘の音に擬人化をしているのは人の心であって、直太朗さんの作品には、広い世界の中で自然と共に人は生きていて、人間同士の諍いも自分自身の惑いも、そのなかではちっぽけなことみたいな、世界を俯瞰してるような歌が多いなあって思います。日常って自分の身の回りしか見てないことが多いぼくには、歌を通じて、世の中を大きな目で見つめてみるっていう時間はものすごく必要だなと思ってます。

カラオケ大会でも直太朗さんの曲でエントリーしてみたい気持ちはありますけど、どうしてもファルセットの部分が多くなりますし、声が薄くなってしまうので、今はそういう勇気はありません。「愛し君へ」だったら、その点は目立ちませんけど、あまりにもエントリーしている方が多すぎますので、それ以外の曲にしようかなと思います。


風唄 (雨降り) 森山直太朗

恋ゲバ

カラオケ大会も終わって、同じ曲ばかりを歌ってきたので、ぼくも新しい曲を歌いたい気持ちが強くて、DAM★ともでは先週2曲、今週2曲と新たに公開しました。

そして、新しい曲も覚えたいところなんですが、2月から3月にかけて、ぼくの好きなアーティストさんたちが次々と新曲をリリースしていて、まだ全然新曲も聴けてないし、ほとんど覚えきれてません。

そういうなかで今、ぼくの頭の中にグイグイっと入ってきた曲が、新しい学校のリーダーズというグループの「恋ゲバ」という曲です。

新しい学校のリーダーズは、女性4人組によるダンス&ボーカルパフォーマンスユニットで、プロフィールの紹介には、「踊る、セーラー服と奇行癖。と称され む、む、む。と、ざわつきながらも、つまらない現代社会を強く・楽しく生きるべく、個性を発揮し、許される自由を見つけることで社会に怒られないレベルでアンチテーゼを投げかけ、【はみ出していく】小さな小さなレジスタンス。」とありました。衣装はセーラー服に腕章ということで、コンセプトが面白いグループだなと思いました。

彼女たちの2ndアルバム「若気ガイタル」が3月6日に発売されましたが、「恋ゲバ」は収録曲の1曲ということで、2月6日にニューシングルとして先行配信されました。作詞は松永天馬さん、作曲はH ZETT Mさんです。松永さんはアーバンギャルドというバンドのボーカルをはじめ詩人・映画監督など多才な活躍をされている方とのことですが、「天才てれびくん」に天馬係長で出演していた方で、ぼくはわかりました。


滝口ひかり(DROP) Let’s天才てれびくん 20170130 & 20170201

そして、H ZETT Mさんは、PE'Zというジャズをベースにしたインストゥルメンタルバンドのキーボーディストであった「ヒイズミマサユ機」さんであり、椎名林檎さんがボーカルを務めたバンド「東京事変」のデビュー曲「群青日和」の作曲を手掛けた「H是都M」さんでもあります。

さて、「恋ゲバ」を聴いて、昭和歌謡のエッセンスが昇華されているなあと思いました。MVが、女子生徒と男性教師の禁断の交際をテーマにしているのは、1993年に放送されたドラマ「高校教師」を思い出してしまいますし、歌詞中に「ゲバ ゲバ」と歌うところは、1986年に発売された中森明菜さんの大ヒット曲「DESIRE」の冒頭の歌詞「Get up,Get up,Get up,Get up,burning love」のオマージュかななんて思いました。

そしてサブカルなテーマに、ヒュージョンのようなサウンドって、最近歌が世相を風刺するっていうのがないだけに、小さな小さなレジスタンスでも、いいじゃないかって思います。さらっと綺麗にまとまった歌が多い中で、薔薇の棘のように尖った歌もあっていいですよね。


新しい学校のリーダーズ 「恋ゲバ」MUSIC VIDEO(Short Ver.)

桜咲け

ジェネステ2018DAY-2の東京第一会場大会、東京第二会場大会に出てから、大会に出場された皆さまや関係者の皆さまとTwitterを通じて交流をさせて頂けることに、ものすごく心から感謝しています。

カラオケ大会に出場される方って、音楽が好きとか歌が好きとか歌うことが好きとか、そういうな方が集まって来られています。一人カラオケでぼくが好きな歌を好きなだけ歌えるのは、それはそれで気持ちいいんですけど、ぼくの歌ってどんな風に聞こえているのかってことは、カラオケ大会に出るまではあまり意識したこともありませんでした。DAM★ともでは再生回数と聴いて頂いたユーザーさんはわかりますけど、ぼくが無料会員ということもあって、何かをコメントすること自体ができません。公開した曲次第で再生回数も変わりますし、聴いて頂ければ嬉しいですって感じです。

カラオケ大会に行ったときも、出場者の皆さまの歌をじっくり聴いていたり、自分が歌う前は緊張したり、何か考えてたり、発声練習していたりで、出場者の皆さまとお話させて頂くことは全くといっていいほどありませんでした。大会が終わると、自分の記憶が薄れないうちに、出て感じたことをこのブログに書いたり、反省とか振り返りみたいな心の中のつぶやきをTwitterに残したりしてます。書いておかないと忘れちゃうんで。

ぼくがDAM★ともで聴いているユーザーさんの中で、素敵な声質の方で歌も超上手い方がいらっしゃって、東京第二会場大会の歌唱順でその方がぼくの1つ前で歌われたんです。歌う前に楽屋でその方にご挨拶をしたところ、ぼくがその方の音源でコラボ録音して公開したことを覚えていてくださっていて、声を掛けて頂けたので驚いたのと同時にすごく嬉しかったです。

東京第二会場大会の終了後にジェネステの社長さんから歌の結果については聞きましたので、どの程度かはわかったんですけど、今回はご一緒した方から、次々とぼくの歌についての感想をツイート頂けたことが何よりも嬉しかったです。1つ1つのツイートを受け止めて、ぼくの歌ってそういう風に聞こえてたんだということを初めて知って、そしてぼくがぼく自身のことをまるでわかってないんだなということもよくわかりました。カラオケ大会に出られることを目標にしてきたぼくにとっては、大会で歌えたこと自体は嬉しかったんですけど、大会に出たことで歌った以上に得られたものが大きいとつくづく感じてます。

さて、カラオケ大会に出る前は歌う曲が限られてしまうので、なかなか新しい曲を歌えないんですが、大会も終わったので、新しい曲を覚えようと動き始めました。ぼくは、家で自由に音楽を楽しめる時間ってだいたい23時過ぎからなんですが、テレビ神奈川の「ミュートマ2」が放送されていた時に、テレビから耳に入ってきた曲が「何だかいい感じの曲だなあ」と思って、その曲が吉田山田さんの「桜咲け」という曲でした。

吉田山田さんというと、2013年に発売された「日々」という曲がヒットしたイメージがあって、また「日々」をカラオケ大会で歌う方は大体上手い方なんですけど、おじいさんとおばあさんが幸せに暮らしていたけど、老いて病気になって死んでいくみたいな歌詞って、ぼくはどうも苦手で、それで吉田山田さんの音楽って聴いたことがありませんでした。そんなぼくのイメージを、「桜咲け」は払拭してくれました。「桜咲く」っていうと、受験に合格したときに出てくる言葉です。「桜」と名のつくヒット曲って、桜の花をテーマにしますから、桜の華やぎや散り際を人生に例えた作品になったり、あるいは卒業や入学のシーズンと重なることもありますから、人生へのエールを送る作品であったり、あるいはお花見で盛り上がる時期でもありますから、みんなで一緒に歩いていこうみたいな作品であったり、大仰なイメージの作品が多いように思います。でも、吉田山田さんの「桜咲け」を聴いていると、毎日ぼくが通る道に立っている桜の木を思い出して、ぼくは桜の木を年中見ていて、花が咲いて、散って、青葉になって、葉もなくなって、蕾が出てきて、また花が咲いてっていう1年、等身大で桜の木と対話しているような、それでぼくは自分の信じた道を進むよって桜の木に誓っているような、歌の世界が好感を持ちました。「桜咲け 未だ見ぬ答えは もう君の中にある」っていう一節が、ぼくの心の中にも訴えてきました。DAM★ともでも「桜咲け」は歌えますけど、まだ誰も歌ってないようなので、歌ってみようかなと思います。


吉田山田 / 桜咲け [MUSIC VIDEO]

You Are So Beautiful

DAM★ともでも、カラオケ大会でも、他の方の歌を聴くことで、自分が日頃歌わないアーティストの曲に出会うことができますし、さらにその曲が自分の琴線に触れるいい感動を与えてくれるものだったりすると、何か得した気分になります。

ジェネステ2018DAY-2東京第二会場大会で聴いた多くの曲は、ぼくが歌ったことがない曲ですが、その歌を聴いて、いい曲だなと思える曲が何曲もありました。この大会では、日頃から音楽活動をされている方も出場されましたが、今崎拓也さんというシンガーソングライターをされている男性の方が歌った、槙原敬之さんの「You Are So Beautiful」という曲も、いい感動を貰った1曲でした。

ぼくが知っている槙原さんの作品は、デビュー初期の頃の「どんなときも。」や「冬がはじまるよ」や「もう恋なんてしない」などの一連の大ヒット曲や、SMAPに提供した「世界に一つだけの花」や、CHEMISTRYに提供した「約束の場所」ぐらいで、「堂本兄弟」などテレビでお姿を拝見することはあっても、槙原さんの作品を突っ込んで聴いたことはありませんでした。

それだけに、今崎さんが歌った「You Are So Beautiful」を聴いて、「こういう槙原さんの歌の世界があったんだ」と初めて知って、メジャーな作品では知りえないアーティストさんの奥深さを感じました。ブルースの響きを感じました。

音楽活動をしている方はプロの方でありますから、ぼくみたいな素人のカラオケよりは一歩も二歩もずっと上なんですよね。選曲自体がそうなんですけど、この曲も自分に歌える自信がないと選ばない曲だと思いました。今崎さんの歌っている姿を見て、歌の見せ方も上手いですし、曲の難しいところもうまく表現しているし、何よりも自分なりの歌の世界観を持って歌われているんだなあということを強く感じました。

「You Are So Beautiful」という作品は、2001年11月21日に発売された槙原さんのアルバム「Home Sweet Home」に収録された1曲です。槙原さんにとっても、事件後活動を再開し、コンサートも解禁された時期でもありました。槙原さんは「あの事件があったおかげで、『僕は僕だけで生きてるんじゃない』『僕の歌を本当に聴いてほしい人に歌が届いてない』ということに気がついて。そこでまた、曲作りにボッと火がついた。これからは、サウンドとかじゃなくて、何が言いたいか、だって。それから、また曲作りが楽しくなりました」と話されています。槙原さんは「詞先」で作品を作られるんだそうですが、「You Are So Beautiful」の歌詞を読んでいると、そういう気持ちが込められているんだなということがわかりました。

ぼく的には今崎さんの歌も「絶対に入賞じゃん!」と思ったと同時に、自分でも「You Are So Beautiful」を歌ってみたいと思いましたが、キーは高くて、節回しも難しいので、何回ぐらい練習したらDAM★ともに出せるか、ちょっとわからないですね。


You Are So Beautiful 槇原敬之

Only Human

ジェネステ2018DAY-2東京第二会場大会関連の話題を続けます。出場された方の歌を聴いて感動した曲が何曲もありました。大会の入賞枠は5位までしかないんですけど、ぼく的には「入賞と同じじゃん!」と思う方が何人もいらっしゃいました。会場内に歌の世界観を漂わせたという意味で、ぼくが一番ジーンと来たのは、Kさんの「Only Human」という曲を歌われた男性の方の歌でした。

Kさんは2004年に韓国で歌手としてデビューしますが、ピアノの弾き語りができるアーティストを探していた日本のスタッフにスカウトされ、2005年3月2日にシングル「Over…」で日本でもデビューしました。「Only Human」は、4枚目のシングルとして発売されましたが、フジテレビ系ドラマ「1リットルの涙」の主題歌に起用されたこともあり、シングルチャート10位以内に7週ランクインする大ヒットとなりました。

ぼくは何となくこの曲は知ってましたけど、じっくり聴いたことは今までありませんでした。ジェネステの東京第二会場大会の終了後、歌った内容についてジェネステの社長さんがお話して頂ける時間があって、質問がある人が並んでいました。ぼくの2つ前に並んでいた方が「Only Human」を歌った方だったんですが、社長さんが「やはりここの部分の声の出し方なんですよね」といきなりマイクで歌った箇所が、「流れに逆らう舟のように」というファルセットで高音を歌うところだったんです。社長さんがあまりに繰り返して歌うので、周りでも同じように「ふねのように~」とやり始めてしまいました。

ぼくもその後で高音のファルセットの部分を指導されたこともあって、翌日は反省会ということで一人カラオケで、ファルセットを使う曲で練習して、「Only Human」も初めて歌ってみました。作詞が小山内舞さん(=松尾潔さんの作詞上の名義)、作曲が松尾潔さんと田中直さんの共作というテロップを見て、松尾さんの音楽の世界の歌なんだなと思いました。歌ってみたら、ぼくにとってはキーが高い曲でしたけど、ファルセットの練習をするのには適していて、先ほどの「流れに逆らう舟のように」のところも上手く出すことができました。点数がいきなり96点台が出たので、これはひょっとして相性がいい曲なのかもと思い、DAM★ともの公開申請に出してしまいました。でも、地声から裏声への切り替えは上手くできなくて、新たな課題を見つけた感じがします。

一人カラオケで選曲をしていると、どうしても自分が好きな曲とか、好きなアーティストの曲とかに絞られがちなんですけど、他の方の歌を聴いて、自分も歌って試してみると、意外とそこに自分の新たな引き出しを作ってくれる可能性が出てくるかもしれません。ということで、「Only Human」はもっと練習してみたいと思います。


K & ビューティーこくぶ - Only Human

ジェネステ2018 DAY-2 東京第二会場大会

2月24日、ぼくはジェネステ(NEW GENERATION LIVE STAGE)というカラオケ大会のDAY-2(地方予選)東京第二会場大会に行って、歌ってきました。

前にこのブログでも書きましたが、ぼくは2月2日にも、ジェネステ2018 DAY-1 東京第一会場大会に行って、歌ってきました。

ジェネステではDAY-1(音源審査)に合格すると、DAY-2(地方予選)では毎回のエントリー手続きを行って、エントリー料を支払えば、全国で開催するすべての会場へのエントリーが可能なシステムとなっています。このシステムを活用して、地元ではない会場へ参加される方もいらっしゃいまして、東京第一会場の時も長崎の方が参加をされましたし、東京第一会場でご一緒した方が、2回目のエントリーで大阪第一会場や札幌会場に参加をされました。

ぼくは、自分のスケジュールもあって、2月2日の東京第一会場の1回だけエントリーのつもりでした。2月8日に東京第一会場でのぼくの歌について、ジェネステから「審査寸評」のメールが届きました。「寸評」どころか、ぼくの歌について6人の審査員の皆さんが聴いてくださった結果として、色々な指摘を頂きましたが、メールを読んで気になったのが、「現地入りしておりました社長からはすべての審査終了後にこの部分の歌唱改善の方法をマイクコントロール、発声の2観点からご提案させていただきたかったというコメントがございます。」と、「もし今後どちらかのDAY-2会場にご参加の場合には是非お声がけ下さいませ。」の2点でした。

ジェネステの社長さんがぼくに会って話したいことがあるって何だろう?それならば、エントリーしようかと思い直し、2月24日の東京第二にエントリーしました。ただ、ぼくはこの日はどうしても午前中は先約が入っていたので、歌唱時間を午後にして頂くしかありませんでした。事務局の方にその旨をお話したところ、ご了解を頂くことができて「後ろから何番目かにしますよ」というお話でした。

2月22日の夜に歌唱順が発表されましたが、ぼくの歌唱順は最終グループとなり、歌唱者45組中終わりから4番目の42番目。最終グループは5人ですが、他の4人は多くのカラオケ大会で優勝や入賞の経験がある「超歌うまさん」でした。ぼくだけ「ただの歌い手」なので、歌唱順を見た瞬間の感想は、「これって、何の罰ゲームなのかな?」でした。過去4回の歌唱順は前半が1回、中盤が3回だったので、最終グループというのは初めてでした。気分としては、NHK紅白歌合戦で23時25分頃に歌う歌手の気持ちでした。ぼくはそんな時間に歌える実力者ではありませんし、終盤に盛り上がってくるDAY-2の雰囲気をぶち壊しはしないかという不安が先に立ちました。でも悩んでいても仕方がないので、前日はビッグエコーに行って猛練習しました。

さて、開催当日。ぼくは13時頃に会場入りしましたが、その時に聴こえたのが、Kさんの「Only Human」を歌う素敵な男性の歌声でした。この方もこの曲でカラオケ大会では入賞されている「超歌うまさん」でした。他にも、音楽活動をされている方も多く参加されていて、舞台も場慣れしていらっしゃるし、オーラがプロっぽいんです。勿論、歌も表現力があったりで上手いです。

今回の東京第二会場の出場45組がフルコーラスで歌うので、朝10時から始まっても、休憩を入れたりしながら、最後の歌唱者が歌い終わるのは19時頃。ぼくも自分が歌う順番まで、待ちました。今回は新宿のLiveHouse FNVでしたが、立ち見の方も割といて、身動きがしにくい状況でしたが、ライブハウスの丸椅子も長いこと座っているとお尻が痛くなってきます。気分転換も兼ねて会場の外に出て、近くの喫茶店でぼおっとしてたり、ライブハウスのあるビルの路地裏で発声練習したりしてました。

18:30ぐらいに自分の順番が来ました。東京第一の時と同じく、林部智史さんの「恋衣」という曲を歌いました。審査員の先生たちから課題として出された、ファルセットの出し方や、ファルセットから地声への転換って、ぼくには本当に難しくて、寸評を頂いた後から何回も練習しましたけど、練習で上手くいくときもあれば、1音目か2音目の音程がぶれてしまったり、本当にまちまちでした。

また、東京第一のときの全体講評の中で「聴いていただく姿勢」や「歌を伝える姿勢」として、身振りや手振りを加えるというお話がありましたが、林部さんが歌を歌うときに「腰から上に、手の振りを効果的に入れる」というお話をされていたのを見て、今回の歌では、手振りも入れて歌うことができました。

歌う前のMCでは、「DAM★ともを10年ぐらい続けていることと、一人カラオケをやっていたが、カラオケ大会に出るようになったこと、林部さんみたいに上手くは歌えないが頑張ります」という話をしたんですが、本当に頭の中にあったのは、DAY-2の、この盛り上がっている終盤の雰囲気を壊してはならない、頑張って歌わないといけない、という気持ちだけでした。歌っていると、ライトを上手に当てて頂いたり、スモークを出して頂いたりというのは気持ちが良かったですが、やはり音響が良かったというのは、歌っていても満足ができました。ジェネステのPAをして頂きました成田さん、ありがとうございました。

歌い終わった壇上のぼくに、司会のこまちこさんが、「DAM★ともをやっている人はこの中にも多いと思いますから、よろしくお願いします」とフォローを入れてくださったのも嬉しかったです。もともと、ぼくがこのブログを始めようと思ったきっかけは、「DAM★ともの再生回数を増やしたいけど、DAM★ともにはコミュニケーションツールがないので、ブログを書いて再生回数を増やそうかな」という思惑もありました。結果として、ブログの読者さんと、DAM★ともで歌を聴いて頂ける皆さんとは、相関性は特になかったですが。

また、壇上のぼくに社長さんが「大会が全部終わったら後で来てください」と言われましたので、大会終了後に行ってみたら、サビの部分のところを実地で指導してくださいました。ぼくはマイクを離して歌うんですが、「ファルセットのときはもっとマイクを親指1本ほどに近づけて」ということと、裏声から地声の切り換えは「鼻歌を意識して」ということを言われました。「ちょっとやってみて」と言われたんですが、もう歌う気力もなかったので、声がヘロヘロになってしまいました。実はこの「鼻歌」っていうのは、ぼくが千葉テレビの「カラオケトライアル」を見ていたときに、徳久先生が出場者の方に指導していたことでもあったので、そのことも思い出していました。

こういう感じで、DAY-2では大会終了後に、自分の歌がどうだったのかについて、社長さんが自ら指導してくれる時間があるんですね。閉会したらすぐ帰るぼくは知らなかったんですが、他の方への指導についても、周りの人も一緒になって練習して頂けるのがちょっと面白かったです。ぼくの時も、周りで「恋をして~」とか「すがおのあなた~」とか一緒にやって頂けました。

また、前回の東京第一の記事でも書いた採点チャレンジは、今回も大盛り上がりで、時間の関係でチャレンジできない方が数名出ました。ぼくは、大会での本番が終わった後に、松原健之さんの「歌の旅びと」を歌いました。96点台だったのでほっとしました。

長丁場で歌の上手い方の歌を何十曲も聴いて、食べ物を食べてなくても、お腹いっぱいになりました。DAY-2の入賞は5位までですが、ぼくが非常に歌が上手いと思った方が何人も入賞から漏れていました。まずはその入賞候補に入らないとですね。