4月は、久々に開催される「カラオケキング」というオンラインカラオケ大会に参加しました。4月大会の審査委員長は、TKGオンラインでおなじみの唯野奈津実さんでした。そして、唯野さんが課題曲部門の課題曲に指定したのが、五木ひろしさんの「山河」でした。
この作品は2000年4月26日に五木さんのシングルとして発売されました。作詞は小椋佳さん、作曲は堀内孝雄さん、編曲は川村栄二さんです。人生を山と河に例えた、スケールの大きな楽曲です。五木さんはこの年の第51回NHK紅白歌合戦の大トリでこの曲を歌唱されました。そして、小椋さん、堀内さんも後にセルフカバーを出されました。
カラオケ大会でも「山河」を歌う方はいらっしゃいますが、オリジナルの五木さんのイメージが強すぎて、僕は今まで歌ったことがありませんでした。今回の課題曲部門では五木さん、小椋さん、堀内さんのどのバージョンを選んでもOKとのことでした。
まずは、ご本人たちの歌唱動画を視聴しました。三人三様の表現力で「山河」の歌の世界を描かれていて、素晴らしい、存在感のある歌唱でした。でも、僕には、歌唱の個性が強すぎて、自分がどういうふうに歌ったらいいのか、答えを導くことができませんでした。
カラオケに行って、五木さん、小椋さん、堀内さんのそれぞれのバージョンを歌ってみました。自分に合うのは五木さんのバージョンだと思いました。でも、歌い方が定まらない。そんな時に思い出したのが、歌番組「人生、歌がある」で、林部智史さんが「山河」を歌っているものでした。
林部さんの「山河」は、林部さんのコンサートでも聴いたことがありました。正直なところ、五木さん、小椋さん、堀内さんのような人生の深みを帯びた歌唱ではないので、林部さんの歌唱はそういう意味では物足りないのかもしれません。ただ、彼の優れた歌の解釈力で、人生に真摯に向き合うような歌唱は、凛として真っ直ぐでいて、僕は好感を持っていました。そして、僕は、「山河」を歌うにあたって、林部さんの歌唱をベースに、歌唱計画を組み立てていくことにしました。
審査委員長の唯野さんが歌唱アドバイスとして、「大仰にならないように歌ってください」とコメントしました。僕の歌唱イメージも同じでした。大きな山や大きな河を歌うのではなく、1人の人生を歌うつもりでした。Aメロは、自分の来し方を振り返るように、セリフのように歌を歌いました。サビの入りの「顧みて」からやや強めに歌って、次の「恥じることない足跡を」は噛み締めるように歌い、「山に」は静かに、山を振り返るように歌いました。「永遠の 水面の光 増す夢を」は、ふくよかな水の流れをイメージして歌いました。「河に」は目の前にある河をみつめるように歌いました。「浮かべたろうか」は自分の願いを舟にして浮かべるイメージで歌います。「愛する人の眼に 愛する人の眼に 俺の山河は 美しいかと 美しいかと」は、繰り返す言葉の1回目と2回目の違いを出して、一緒にいた妻に問いかけるような思いで、歌ってみました。
こうして初めて歌ってみた「山河」でしたが、カラオケキング4月大会の課題曲部門で優秀賞をいただくことができました。順位としては10位程度と思います。歌唱イメージを、自分がどう表現するかというのを、短い期間でしたが、突き詰めたのがよかったのだと思います。ただ、まだ研究の余地がありそうなので、今後も歌っていきたいと思います。
https://www.youtube.com/watch?v=NRmuFFNwn5o&list=RDNRmuFFNwn5o&start_radio=1