5月11日、ぼくは淡路島の洲本市文化体育館文化ホールで開催された、「第3回阿久悠杯歌謡祭2025」に出場しました。
ぼくにとっては、5年かかって実現した、阿久悠杯歌謡祭への初出場となりました。2019年当時、「第2回阿久悠杯歌謡祭」の出場募集がありました。阿久悠さんが作詞をした作品が対象ということで、ぼくが音源審査に提出したのが、林部智史さんの「この街」という作品でした。この作品は、阿久悠さんの没後に遺されていた歌詞に、吉田拓郎さんが作曲をして、2018年に林部さんが歌唱して世に出たものでした。
ぼく自身もカラオケ大会に出るようになってから1年が経った頃、「この街」をカラオケ大会で歌って審査員特別賞を頂き、初めてメダルを受け取った思い出がありました。
音源審査はA評価で予選通過し、大会プログラムも郵送され、遠征の準備も終わり、2020年2月28日の開催まであと数日というところで、コロナ感染拡大を不安視する声が参加者から多数寄せられたということで、開催延期の連絡が入りました。それから8か月後、大会は中止となり、「幻の第2回」になってしまいました。
それから5年が経った2025年初め、「第3回阿久悠杯歌謡祭」応募のお知らせが届きました。予選通過しなくてもいいから、音源審査に出してみようと思い、「この街」を5年ぶりに歌い始めて、提出してみました。音源審査はまたもA評価で予選通過し、やっとこの日の初出場につなげることができました。
この日の出場者は120名。ぼくの歌唱順番は104番でした。運営は1番から10番まで歌唱したら、歌唱後に10人がステージに並んで、3人の審査員のうち1人が、10人の歌唱について1人ずつコメントするスタイルでした。審査員のコメントが結構厳しい内容が多かったので、他の方へのコメントでも、自分の心が折れそうな感じがしました。
ぼくの「この街」の歌唱についての課題は、事前にいくつかありました。2コーラス歌うと、1番は緊張しているせいか、固い印象で、2番はリラックスして歌えているらしいので、「2番と思って、1番を歌うこと」。ピッチやビブラートは問題なし。押し付けがましくなく、相手に寄り添う感じで歌えているのも問題なし。ただし、1コーラス同じトーンで歌っているように聞こえるので、歌詞の意味を深く表現するように。それと、Aメロの最初から全力で歌わず、語る時は言葉を置きにいくように。こういうコメントを受けていました。
ということで、ぼくも1コーラスをどう歌っていくか、いろいろと構成のストーリーを考えてみました。強く歌わない箇所、歌いすぎない箇所、メッセージとしてきちんと歌う箇所。歌って、きちんと深く考えていくと、広がりが生まれるものなんだと実感しました。本番で歌ったときも、事前の課題をクリアすべく、やれることはステージでやれたと思いました。
歌唱後の審査員からのコメント。誠実なお人柄がわかるような、誠実で爽やかな歌唱ですね。「人間は夢見て生きるもの」は、笑った表情で歌った方が。固さもみられましたが、すごく伝ーわりました。この先生とはぼくは相性がよくないのかなと思っている方でしたので、その割にはコメントだったかなと思いました。カラオケ大会に出始めた頃から、「顔で歌うな」と聞かされていましたので、そのことを言われて、別にやってもいいんだ、と思いました。
力及ばず入賞はできませんでしたが、歌へのアプローチのいろいろな考え方を知ることができてよかったです。カラオケ大会にも相性があり、審査員にも相性があり、参加者の傾向にも相性があると思います。ともあれ、かつて実現できなかった阿久悠杯への出場を、今回果たせたことは何よりの喜びです。