DAM★とも&アウフヘーベン

DAM★ともで公開した曲について感じたことを書いていきます。

カラオケ大会の振り返り

カラオケ大会は、その大会の審査員が自分の歌を聴いて判断した結果、優勝を始め入賞結果が決まります。参加する人は皆さん、歌唱のレベルが高い方ばかり。だから、審査員から総評で必ず出てくるキーワードが「僅差」という言葉。僕も入賞したり入賞しなかったりなので、「僅差」かどうかはわかりませんけど、入賞しなかったときは「何でダメだったのかな」と考えながら帰ります。

参加者の実力が僅差である以上、特に歌詞やメロディーを正しく歌うだけでは、他の皆さんと同じ場所に立っているだけだと思います。これもよく言われることですが「上手い歌よりもいい歌を目指しなさい」というフレーズ。今回参加した、第10回音ノ市カラオケコンサートで、僕も毎回同様、参加者の皆さんのステージを拝聴させて頂きました。

客席から審査員の先生の様子を見ていたら、音ノ市では2コーラス歌唱ですけど、1コーラスで基本的な歌唱評価は決まっていくとのサイトの総評にあったとおり、1コーラスの間に寸評を書かれている様子で、2コーラス目の時は、ステージを見ている時が多かったように思います。また、サイトの総評では最初の10秒でいいと思わせる印象が大切といいことを書いていましたが、それは講評で審査員の先生たちが話していた「Aメロの大切さ」なのではないかと思いました。「サビは実力のある参加者たちであるなら、誰でもそれなりに歌える。ただ、サビの前までの歌は難しい」とのことでした。僕自身、この日は最初にCクラスで歌う機会があり、その歌い始めで会場のマイクの返しが強いと感じて、Aメロの音量を弱めに直しましたが、今思うとその気づきがあったから、Aクラスの歌唱でも最初の入り方が良かったのかなと思いました。もう一つ、審査員の先生が歌のリアリティのようなことをコメントされていましたが、それは、楽曲で言いたいことが歌で示されているか、ということではないかと思います。僕が客席でステージを拝聴する中で感じたことがいくつかありました。1つ目は、歌は歌えているけど、ステージで歌うことに慣れていないのかなと思う方。でも、こういう方は参加し続けることによって、実力が伸びていくだろうなと思いました。2つ目は、歌は歌えていて、声もよく出ているけど、どういう曲なのかよくわからないと思った方。僕は他の参加者の歌唱曲をほぼ知らないことが多くて、初見でどういう曲なのか聴くわけですが、この曲を歌いたかったのはわかりますけど、どのフレーズも同じ調子に聴こえてしまう印象の方が一定にいました。この曲のポイントは、盛り上がるところはどこなのか、伝えて欲しいと思いました。3つ目は、歌の表現もできていて、自分の歌が歌えている人で、聴いていて印象も良かったのに、入賞に漏れてしまった方。僕も何で入らないのかなと思う方が何人もいました。審査員は何を見ていたのかですが、審査ポイントのどこかが0.1足りないと判断されたとしか言いようがないのですが、自分がやれている路線は信じてやって欲しいと思います。僕も大抵この分類に入ることが多いので、親近感がわきます。

審査員の講評で、「歌いたい曲よりも自分にマッチする曲を選んで欲しい。選曲に失敗していると思う人が相当いた」という話がありました。僕はカラオケ大会で歌える曲のレパートリーを多くは持っていません。それでも違う曲を選ばないといけない。そうなると、新曲を探してチャレンジするしかない、というのが僕の現状です。だから、歌いたい曲であるというのが第一です。歌いたいという気持ちがなければ、歌の表現にも影響があると思うんです。僕がCクラスで選んだ「Once Again」、Aクラスで選んだ「夢の破片」は、僕が応援している森一馬さん、小川たけるさんの楽曲で、歌って応援したいと思うから選びました。そして、歌いたい曲が自分に合っているか、自分を活かせるかという観点は大切だと思います。僕は自分に合っているのかという指標の1つとして、カラオケで歌っているときの採点の点数の項目を参考にしています。音程、表現力、その他の項目を見て、バランスとして高い得点が出ている曲を選曲の候補に入れました。「Once Again」も「夢の破片」もこのレベルに入っていました。

僕自身はその楽曲が好きだからこそ、練習をやっていてうまくいかない時があっても続けられているのかなと思うことがよくあります。なぜその曲を好きになったのか、そのアーティストを好きになったのか、少し深掘りしていってみると、自分の歌い方が見えてくるかもしれません。