DAM★とも&アウフヘーベン

DAM★ともで公開した曲について感じたことを書いていきます。

第5回音ノ市カラオケコンサート

3月4日、ぼくは神奈川県の海老名市文化会館大ホールで行われた第5回音ノ市カラオケコンサートに行って、歌ってきました。音ノ市カラオケコンサートに参加するのは第3回、第4回に続き今回が3回目でした。ぼくはAクラススペシャルの部に出場し、林部智史さんの「憂いうた」を歌いました。第3回と第4回はいずれも最優秀歌唱賞に入賞できましたが、今回は残念ながら入賞できませんでした。入賞できなくて何も貰えないことを「手ぶら」と言いますけど、3回目で初めて手ぶらでの帰り道は、悔しい気持ちで一杯でした。

反省の意味を込めて当日までの行動を振り返りました。3人の審査員の先生から頂いた寸評は基本的にはいずれも褒めて頂いた内容でした。楽曲の世界観を客席に届けるように見事に歌い上げていると評価頂いた先生はおそらく満点だったと思います。とても安心感があり芯のある歌声が素晴らしいと評価頂いた先生からは、音符一音の後半まで大切にとの指摘を受けましたので8割から9割だったと思います。息継ぎを含めた発声がしっかりと出来た響きのある唄声が魅力的と評価頂いた委員長の先生からは、心がけて欲しい点として、言葉のキレを含めたリズムの乗りが平淡なのでメリハリをつけること、特に16分音符のある細かい符割りに気をつけるようにと指摘を受けました。総評でも、この委員長の先生は、最初の8小節をきちんと歌えたか、16分音符を歌えたかで差が出たと言われていました。ぼくの場合は、おそらく言葉のキレを含めたリズムの乗りが平淡だったことが、今回の入賞を逃してしまった原因だと思います。

「憂いうた」を選曲したことは、今回歌ってみたいと思ってぼく自身が決めたし、楽曲に思いがないと聴く方にも伝わらないと思いましたから、その課題はクリアできましたので、選曲はこれでよかったと思いました。

ぼくが練習してきた中で課題になっていたのが、1コーラスの最後の高音をいかに安定的に着地させて、なおかつ強いメッセージを表現できるかということでした。1番の「君の光になれたのに」、2番の「君の闇を背負えたのかな」に、主人公の君への憂う気持ちをどう入れようか、当日も会場の外の周りを歩きながらとか、リハーサル室で自分の歌う姿を鏡で見ながらとか試して、最終的には誰もいないトイレで試した歌声がしっくりきたので、本番でも実行したらうまく歌えました。

しかし、今回の曲はアップテンポの曲で、16ビートのリズムに乗って音程を合わせることはできていて、抑揚もAメロを抑えて、Bメロを少し強めて、サビの前で一旦盛り上げて、サビで強弱の緩急をつけて、最後に盛り上げるということもできていたと思います。ただその振り幅をもっと広げないと、感情の揺れ幅が伝わらなかったのかなと気づきました。以前も別の大会で「16ビートに熱感をこめる」という課題を言われたことがあって、今回は感情技術の表現は足りていても、歌唱技術の表現への配慮が欠けていたと反省しました。

今日はカラオケに行って、反省会として、先生方から指摘を受けたことを試してみたら、今までよりも安定的に97点台が取れるようになりました。「憂いうた」自体、林部さんの歌い方から読み取るしかなくて、「16ビートにメリハリをつける」にいまさら気づいたわけですが、今気づけたので、これからも「憂いうた」の歌唱を向上させていきつつ、半年後の音ノ市では再び入賞を頂けるよう心に誓いました。