ぼくがカラオケでよく歌っているアーティストの1人である竹島宏さん。千葉テレビで毎週日曜日の9:30〜10:00に放送されている「竹島宏の歌MAX」で竹島さんの歌やトークを見ることが多いため、ぼくにとっては親近感のあるアーティストさんです。
それと、ぼくは竹島さんと声域が割と似ていると思っていまして、竹島さんの作品は無理せず歌える感じがしています。そんな竹島さんの新曲が「一枚の切符」という曲です。
この作品は2022年6月15日に竹島さんの28枚目のシングルとして発売されました。作詞は山田ひろしさん、作曲は幸耕平さん、編曲は坂本昌之さんと、前作の「プラハの橋」に続いての同じコンビでの作品提供となりました。「プラハの橋」は竹島さんが「デビュー20周年のお祝いにプレゼントして頂いた作品」と言われていました。「プラハの橋」が好評だったため、「続編」の制作が決まったんだろうと思いました。
続編のような作品って、二番煎じに留まってしまうか、別の世界を作れるのか、結構賭けみたいなものだと思っているので、「一枚の切符」は当初はあまり期待してませんでした。竹島さんが「サビから入るインパクトのある曲なんです」と紹介されて、初めて聴いたときに思ったことは、インパクトがもっと欲しいという印象でした。ここで思い浮かべたのは西城秀樹さんや野口五郎さんの歌い方でした。
秀樹さんが歌ったらもっと情熱的になるのかなとか、五郎さんが歌ったらもっとドラマチックになるのかなとか、想像してみました。
同じ作品でも、歌う人によってそれぞれの持ち味が発揮されると思いますが、竹島さんにも、秀樹さんや五郎さんとはまた違う、切々とした情感を伝えられる魅力があると思います。何回も「一枚の切符」を聴いているうちに、竹島さんの歌の魅力を確信しました。
「プラハの橋」も「一枚の切符」も、竹島さんは歌の世界の主人公を演じられていると思います。演技力って歌唱力と同じくらい大事なんだと、あるミュージシャンの方がツイートされていました。その方は、レコーディングをディレクションする際はとの断りでしたが、演技力のためには理解が要り、理解するためには努力と想像力が必要とのことでした。
竹島さんは作曲の幸先生から「8ビートのノリをしっかり掴んで歌って欲しい」と指導頂いたそうです。竹島さんはリズムについては、感じることでしかその正しさがわからないものなので、リズムをきちんと感じずに歌うと「何かちょっと違う歌」になってしまうことがあり、何が違うのかについても指導を受けたそうです。「本当にうまい歌手になりたいなら、ここをクリアしないと次のステージには上がれないぞ」と言い聞かせてレッスンに臨まれていたとのことです。
そんな竹島さんがよく聴いているアーティストが西城秀樹さんとのことで、このインタビュー記事を読みながら「やっぱり」と思いました。竹島さんが西城さんの曲を歌っているシーンを見ることが何回かありましたので。竹島さんは自身が悲しい曲を歌うことが多いので、逆に元気でパワフルな曲を聴いて癒されているそうです。
タイプの違う歌手からでも学ぶことはあると思います。ぼくは竹島さんみたいに歌声で歌詞の情景を描ける歌手が好きですし、着実にもっと有名になって欲しいと思います。ぼくも竹島さんみたいにドラマのある歌を歌えるように見習いたいといつも思っています。