今日はぼくが日頃からお世話になっているカラオケスナックのお店に、新年のご挨拶にお伺いしました。このお店はコロナ対策もしっかりとやっていて、人数も制限して、お店の中でもソーシャルディスタンスを保った環境で歌えるので、安心してカラオケを楽しむことができます。また、このお店に来られるお客さまも、幅広い世代の歌の上手い方ばかりですので、そういう上手い歌を聴くことは、ぼく自身の歌の勉強にもなることが多くて、貴重な場所であると思っています。
今日はご婦人の方と、ものまねタレントをされている男性の方とご一緒しました。ご婦人の方は「上手くないのよ」と言いながらも、秋元順子さんや大月みやこさんの曲をいい雰囲気で歌われていました。「音程が合ってないと言われる」とのことでしたが、違和感を感じるほどの音程ではなく、むしろ歌としてまとまっているようにぼくは感じました。
男性の方は玉置浩二さんや安全地帯の曲を多く歌われ、他にも福山雅治さんや徳永英明さんや藤井フミヤさんのバラードをしっとりと歌われていました。さすがプロの芸能人の方だなと思ったのは、歌われているときの立ち姿が綺麗でしたし、歌に込める姿勢とか気持ちの熱さが聴いていてもわかるものでした。
ぼくが今日1曲めに歌ったのが福山雅治さんの「家族になろうよ」という曲でした。この作品は2011年8月31日に27枚めのシングルとして発売されました。福山さんはこの作品の歌詞を、2011年3月11日に起きた東日本大震災の影響で全国ツアーが中断となっている期間に書かれたそうです。当時福山さんがラジオで「ぼくたち音楽家はこういう状況の中で何ができるのか自問自答した」という話をされていた記憶があるのですが、今思えばその考えたテーマが家族の絆だったのだと思います。
ぼく自身もカラオケをするようになった原点は福山さんの曲なので、福山さんのさまざまな作品には思い入れがあります。「家族になろうよ」のPVは、お父さん役の福山さんが子役のお子さんと自然の中で楽しむシーンが穏やかな温かさが感じられて、好きな映像だったりします。この当時福山さんは独身で、結婚したらこういうパパになるんだろうなと映像を見ながら、よく歌っていたのを思い出しました。
カラオケ大会に出るようになって、福山さんの曲はあまり歌っていなかったので、紅白でこの曲を歌ったというのをきっかけに、久しぶりに「家族になろうよ」を歌ってみたら、理想の家族を描きつつ、一緒に家庭を作ろうという愛の強さが感じられるいい曲だなというのを改めて感じました。
一般的に「福山雅治の曲は易しい」と思われがちなんですが、福山さんのメロディーは1拍目の出だしの低音から2拍目の中音に飛ぶところを安定して歌うのが意外と難しいです。そもそも、「福山さんの最大の武器は、あのイケボな低音の声質にある」と編曲の井上鑑さんも言われていますし、その声質を生かした楽曲が福山さんの歌の世界であり、誰にも真似できない魅力だと思います。
「家族になろうよ」の歌詞の一節に「一歩ずつ 与えられる人から 与える人に かわってゆけたなら」というのがあります。ぼくも趣味で始めたカラオケが、周りに触発されて歌が上手くなるように頑張ろうと始めて数年が経ち、何だか趣味というレベルを超えて歌に傾倒している感じになってきています。コロナでカラオケのリアル大会がなかなか開催されない中で、お膳立てされている大会に出ているだけでいいのかな、アマチュアでも自らの手で音楽活動をやる時期に来ているのかなみたいな感覚をジワッと覚えることがあるので、「与えられる人から 与える人に」という言葉が、妙に刺さっている感じがしました。
今日もご一緒した方の歌を拝見して、自分の歌を振り返って、反省して改善しなきゃと思うことがいくつもあったんですが、2021年も前を向いて音楽活動を進めたいと思います。