DAM★とも&アウフヘーベン

DAM★ともで公開した曲について感じたことを書いていきます。

タユタ

2020年の始めにぼくが考えたカラオケの目標の1つが、食わず嫌いのアーティストの曲を歌ってみよう、というものでした。ぼくはぼくなりにカラオケでも、色々なジャンルの色々な曲を歌っているつもりでも、DAM★ともやカラオケ大会でも他の方の歌を聴いていると、ぼくが歌わない曲や聴いたこともない曲が多かったりします。

ぼくが聴かないし歌わないアーティストの曲への興味を持つ瞬間って、その曲に触れた瞬間に沸き起こる時もあれば、何曲も聴いてから歌ってみようかなと思う時もあります。

RADWIMPSの曲は、世の中ではメジャーなアーティストであるにもかかわらず、ぼくは聞く耳も持たず、何の興味もありませんでした。DAM★ともやカラオケ大会でRADWIMPSの曲を聴いたことはありましたけど、正直ぼくの体に感じるものはありませんでした。

カラオケアプリで、RADWIMPSのファンである男性の方が、RADWIMPSの曲を何曲も歌っているのを聴きました。その方は歌声も綺麗だし、歌唱力も上手さがあるんですが、それ以上にそれぞれの曲への思いの強さが伝わってきました。曲への思いが強い方の歌は細かいフレーズもニュアンスを掴んで歌っているし、また逆に歌えていないフレーズがあっても、それを歌への愛情で凌駕しているようにも感じられました。

それでぼく、RADWIMPSの曲を聴いてみて、まず1曲歌ってみたいなあと思いました。興味を持った瞬間ですよね。多くの作品の中で、その日は静かに奏でるような曲を歌いたいと思っていたので、選んだ曲が「タユタ」という曲でした。この作品は2009年3月11日に発売された彼らのアルバム「アルトコロニーの定理」の1曲目に収録されました。

「タユタ」とは「揺蕩う」をもじったもので、この言葉を聞くと、森山直太朗さんの「風唄」の歌詞の冒頭「欲望の 波に揺蕩(たゆと)う 一輪の花」を思いだしました。「揺蕩う」は物事が定まらないとか、心が動揺するとか、漂うといった言葉です。

初めてその曲を歌うときは、はじめに歌詞を読んでみるんですが、「タユタ」の底流にある心の揺らぎとか、ぼくと君を結ぶものとか、ラスト前の英語の歌詞を、意味はわかりませんけど、何でここに入れたのかなとか、ぼくなりに頭を捻ってみます。

次に野田さんの動画を見て、歌詞の言葉をメロディーとどう結んだのかなって思いながら、何回か聴いてみて、ニュアンスを掴もうとしました。

そして、ぼくも「タユタ」を見て、自分の声と曲の相性はどのくらいのキーがいいかなと何回か歌ってみて、原曲キーから3つぐらい下げて歌ってみました。野田さんのようには勿論歌えなくて、心が揺れて漂うイメージで歌ってみました。聴いた方からはいいねや感想を頂くことができて嬉しかったですけど、これで歌えるアーティストが1つ増えたことがぼく的にはもっと嬉しいです。

 


タユタ RADWIMPS MV