DAM★とも&アウフヘーベン

DAM★ともで公開した曲について感じたことを書いていきます。

恋は匂へと散りぬるを

ぼくがDAM★ともでよく歌っているアーティストのKinKi Kids。ジャニーズのアーティストの曲は歌うことが多いんですけど、KinKi Kidsの曲の雰囲気やどことない明るくなさや哀愁さにシンパシーを感じることが多いので、よく知られていない曲でも歌っています。

その1曲「恋は匂へと散りぬるを」は、2013年10月23日に彼らの33枚目のシングルとして発売された「まだ涙にならない悲しみが」の両A面曲として発売されました。このシングルのテーマが「LOST LOVE」で、「まだ涙にならない悲しみが」は作曲の織田哲郎さんらしいメジャーなアップテンポの曲で、「恋は匂へと散りぬるを」はマイナーでダンサブルなアップテンポの曲で、好対照な2曲です。PVもぼくは2曲とも好きで、近年のKinKi Kidsの作品では2曲ともお気に入りな作品です。

「恋は匂へと散りぬるを」は、作詞、作曲、編曲を吉田建さんが提供されました。吉田建さんというと沢田研二さんのバックバンド「エキゾチックス」でベースをカッコ良く演奏されている印象や、「三宅裕司イカすバンド天国」で、出場するバンドに結構厳しいコメントをされていた印象があって、自分の音楽の持論がはっきりしてるなあと思っていました。

KinKi Kids吉田建さんの出会いは、吉田拓郎さんが1994年のNHK紅白歌合戦に出場したときに、吉田建さんがバックバンドを務められて、それがきっかけで、吉田建さんがKinKi Kidsの番組「LOVE LOVE愛してる」にベーシスト兼アレンジャーとして出演されたのがきっかけです。音楽の世界って人との出会いが、また新たな音楽を生み出しているのがいいなあと思います。2004年から吉田建さんは、KinKi Kidsのコンサートツアーのバンドマスターを務められていて、堂本剛さんも堂本光一さんも「KinKi Kidsの音楽の最大の理解者」として吉田建さんを信頼しているそうです。

久しぶりに「恋は匂へと散りぬるを」の歌詞を読んでいたら、「桜の花散るように 恋も散ってゆくのかな」という一節があって、これって今頃の時期に合っている歌なんだと改めて認識しました。KinKi Kidsの作品としては久々に剛さんも光一さんも踊っていて、哀愁さも儚さもあるけど、芯の強さもしっかり備えたメロディーになっていると感じました。Bメロからサビへの展開が鮮やかで、「恋は儚いわ」と歌った瞬間に、劇場で舞台が回転するようなものが感じられました。


恋は匂へと散りぬるを/KinKi Kids VOCALOID cover