DAM★とも&アウフヘーベン

DAM★ともで公開した曲について感じたことを書いていきます。

11年目のDAM★とも

「1人カラオケ(ヒトカラ)」も、世の中では随分浸透してきたように思います。ぼくが初めてヒトカラに行ったのは15年ぐらい前のことで、1人での地方出張で夕食も済んで、ちょっと暇つぶしにと思って1人でカラオケ屋さんに行ったんです。カラオケはグループで行って楽しむものだと当時は思ってましたから、1人でカラオケに行くのはちょっと緊張しましたけど、部屋に入って歌い始めたら、1人でずっと歌を歌えるこの開放感を初めて味わって、いい時間を過ごせたと思いました。

この頃のカラオケは、自分が歌った歌を採点することはできましたし、同じ曲を全国で点数を競うランキングバトルもありましたが、他の人の歌声を聴く機会はありませんでした。

2008年12月にDAM★ともがスタートして、他の人が歌った歌を聴くことができるようになりました。自分が歌った歌も他の人に聴いてもらえるようになりました。でもどうやったら自分の歌を聴いてもらえるのかがわからず、まずは他のユーザーさんが公開した曲を次々と聴いていきました。聴いたらそのお返しで自分の歌も聴いてもらえるようになりました。

そのうちお互いの歌を聴き合うようなユーザーさんもできるようになりました。ぼくが聴いているユーザーさんは、歌が上手い方もいますし、綺麗な声の方もいますけど、自分の思いで一生懸命歌っている方が多いなあと思います。「このアーティストが好きだから歌ってみた」とか、「この曲を歌ってみたいから歌ってみた」とか、そういう気持ちがユーザーさんの歌を聴いて伝わってくることが多いです。また、聴き合うユーザーさんたちとは、同じアーティストが好きだという方はほとんどいなくて、それぞれのユーザーさんたちも歌の好みが違っています。ぼくにとっては日頃自分が歌わない歌をユーザーさんの歌で聴くことができるので、面白いし、いい刺激になってます。

DAM★ともって、SNSではあるんですけど、コミュニケーション機能はほとんどないんですね。ぼくの場合無料の会員ですから、1文字もコメントを発信することができません…。だからユーザーさんたちに聞いたことはないんですけど、ぼくの歌をいつも時間を割いて聴いていただけるのは、本当に嬉しいです。そういうユーザーさんの優しさに支えられてるから、ぼくもDAM★とも11年目に入ることができたのだと思ってます。

DAM★ともを10年やって、「歌は上手くなったのか」って聞かれたら、10年前よりは上手くなったかなって思います。それと、ヒトカラを始めてからしばらくの間は喉が痛くなることがありましたけど、最近はカラオケで歌っても喉に負担がかかるような歌い方はやらなくなってきたように思います。あと、ビッグエコーに行くのにお店の前でちょっと緊張することはすっかりなくなりました。ヒトカラのお客さんって本当に多くなりました。

ぼくの歌は他のユーザーさんたちにどういうふうに聴いてもらえてるのかはわかりませんけど、ぼくが他のユーザーさんの歌を聴いて思うのと同じように、心地よく聴いて感じていただけたらいいなと思ってます。