DAM★とも&アウフヘーベン

DAM★ともで公開した曲について感じたことを書いていきます。

ヤキモチ

ぼくはDAM★ともでユーザーさんの公開曲を聴いたり、YouTubeで歌っている動画を見たりするなかで、まだ知らなかった歌に出会うことがたびたびあります。最近出会った歌の1つが、高橋優さんの「ヤキモチ」という曲でした。

きっかけは、「おっさんずラブ」のDVD&BDが10月5日に発売されるというニュースを見ていて、そこから「おっさんずラブ」の名シーンを編集された方の動画を見ていたら、名シーンとBGMで使っていた歌がうまくシンクロしていた動画があって、その歌を調べてみたら、高橋優さんの「ヤキモチ」だったんです。

この作品は、2014年8月6日に発売された高橋さんの4枚目のフルアルバム「今、そこにある明滅(めいめつ)と群生(ぐんじょう)」の中に収録されている1曲でした。それにしても、難解なアルバム名です。「明滅(めいめつ)」とは、「明るくなったり消えたりすること」という意味で、「群生(ぐんじょう)」とは仏語(ぶつご)で、「すべての生き物」という意味です。

このアルバムについての高橋さんのインタビュー記事を読みましたが、なぜこのタイトルにしたのかについては、

前作を経てライブをして、いろいろ考えたんですよ。それで気付いたのは、僕がすべての悩みを解決してあげることなんてできないけど、僕が照らしてあげられる闇もきっとあるはずということ。これは「パイオニア」を作ったときに感じたことですね。「太陽と花」でも「太陽は自らを焼いて光る」という歌詞があるように、まずは僕自身がしっかり光らないといけない。でも僕だって笑えない日はあるし、ふさぎ込む日もある。それは誰しも同じで、みんな波打つようにして、明るくなったり暗くなったり明滅しているものなんです。僕が光れたらその力をみんなに与えたいし、僕が光れなくなったら別の誰かの光を分けてほしい。そうすればみんなの明滅には大切な意味があるし、みんなが元気になれるんじゃないかなって。

と高橋さんは答えていました。その答えよりも興味を惹いたのは、高橋さんがお客さんとどういう風に関わっていこうかということを試行錯誤しているプロセスの話で、お互いに様子を窺っている感じから、ちゃんと人間関係を育めていると感じられるようになったそうです。

アルバムの各曲についても高橋さんはインタビューの中でわりと解説しているんですが、「ヤキモチ」のところだけは、簡単に終わっていて。ただ、他の曲はパソコンで作ったけど、この曲は「予定調和をなくしたくて」パソコンで作ったのをやめて、バンドでもう1回取り直したそうです。

ぼくも「ヤキモチ」を歌ってみたら、Aメロは低音のフレーズが続いて、Bメロになると中音のフレーズになって、サビは高音のフレーズになるので、歌の音域も広いし、バランスも考えないと、高橋さんのようには歌えないんだなあと感じました。

DAM★ともの歌の合間では高橋さんの姿を見たことがありましたけど、高橋さんの歌を歌ってみようとは今まで思ったことはありませんでした。YouTubeの動画をきっかけに、自分の歌の世界がまた1曲広がったことに感謝です。


【大叔的愛/おっさんずラブ】吃醋/ヤキモチ【春牧春】