DAM★とも&アウフヘーベン

DAM★ともで公開した曲について感じたことを書いていきます。

生きとし生ける物へ

今週は、台風21号が日本に上陸し列島を縦断し、各地に被害の爪跡を残しました。そして、今日の午前3時過ぎに発生した北海道の震度7地震。今も北海道は突然の災害による停電や断水で、ライフラインが寸断されています。

台風21号でも近畿地方中部地方で停電が発生しました。東海道新幹線は架線が切れてしまい、その日は終日運転見合わせとなりました。

ぼくの中でいま「停電」というキーワードが頭の中をぐるぐる回っています。21世紀の日本人の生活は電気に頼っていて、もし首都圏が停電となったら、その影響は計り知れないものとなるでしょう。娯楽の世界も同様で、カラオケは機器もマイクも電気を使って楽しんでいるわけで、そういうライフラインが安定しているからこそ、生活が支えられ、生活を楽しむことができているのだということをまざまざと受け止めています。

だから、大阪の地震、西日本の豪雨、台風21号、北海道の地震はどれも他人事とはとても思えません。自分の身に起きたら、どうやって生き延びていったらいいのかって、そんなことを今日はずっと考えていました。

カラオケがなかったら歌を歌えないでしょうか。そんなことはありません。伴奏がなくても、人は声を出して歌を歌うことができます。「人力」(じんりき)というキーワードも、ぼくの中で回っています。がんばってと言わなくても、当事者になってしまった人たちはそれぞれのやり方で生きていきますから。

ぼくが最近見た動画の中で、久々に歌の力を感じたのが、森山直太朗さんの「生きとし生ける物へ」という曲。直太朗さんの歌声は、とても綺麗で心に響くものが多いと思ってますが、この動画では、すごく渾身の力を込めた、魂の入った歌声で直太朗さんが歌っています。後ろにいる出演者の皆さんが、その迫力にあっけにとられているのが窺えました。こういうのが本物の人間の心の声っていうか、感情のある歌なんだなと。人は色々なパワーを秘めている、だから生きていくことができるのだと思います。


生きとし生ける物へ