DAM★とも&アウフヘーベン

DAM★ともで公開した曲について感じたことを書いていきます。

オトモダチフィルム

DAM★ともでは多くのユーザーさんがいろいろな公開曲を出しています。ユーザーさんの歌声を聴きながら、ぼくも「この曲は自分に合いそうな曲かなあ」とか「自分には合わないかもしれないけど、でも歌ってみたい曲だなあ」といったことも時々考えたりしてます。新しい曲に挑戦してみると、自分に合う合わないは別にして、自分の歌の世界も広がるような気がします。そんな挑戦してみたい曲の1曲がオーイシマサヨシ大石昌良)さんの「オトモダチフィルム」という曲です。

大石さんは2001年にメジャーデビューしたバンド「Sound Schedule」のボーカルとして活躍し、2008年からは大石昌良としてソロデビューし、さらに2014年からはアニメ・ゲームコンテンツ向けの名義「オーイシマサヨシ」を立ち上げ、多才な活動をされています。

「オトモダチフィルム」は「オーイシマサヨシ」の2枚目のシングルとして2018年5月23日に発売されました。テレビアニメ「多田くんは恋をしない」のオープニングテーマにも起用されています。

MVを見てすぐに思ったのが「これって、星野源の「恋」のデフォルメ?」でした。オーイシさんと女の子が、「恋ダンス」に似て非なるような振付で踊ってるんですよね。「オトモダチダンス」っていうのか、「多田恋ダンス」っていうのか、ぼくは後者推しですけど。

オーイシさんがラジオ番組で話してましたが、「多田恋」の製作スタッフから「こんな感じの曲で」というオファーが来たそうで、その数曲のうちの1曲が星野源さんの「恋」だったそうです。オーイシさんは「だからどこか渋谷系を思わせるような、極上のJ-POPみたいな感じでした。なのでそれを受けて作らせて頂いたんです。でもクリエイター的には、今1番やってはいけない楽曲じゃないかなっていうところもあったんですよ。もちろん『恋』は素晴らしい楽曲ですけど、新しいものを作るときに、自分的にどう落としこもうかなってすごく考えたんですよ」と思いを語っていました。そして、1つだけ自分なりのアンチテーゼというか、「同じことやったろ」と思ったのが、BPM(1分間の拍数)を『恋』と同じ158にしたそうです。

もともと、星野源さんとオーイシマサヨシさんって音楽的に波長が合う関係なのかなと思うのは、星野さんがご自分の「オールナイトニッポン」で、「久々にいい曲が来た。リアルに60回は聴いた」と言って、オーイシさんが作詞・作曲・編曲した「ようこそジャパリパークへ」をいち早く流したんですね。今回の「オトモダチフィルム」は自分の曲を絶賛してくれた星野さんへのリスペクトソングやアンサーソングなのかもしれません。でも、星野さんの音楽とオーイシさんの音楽は似て非なるもので、それがアーティストの個性なんですね。


オーイシマサヨシ「オトモダチフィルム」(TVアニメ『多田くんは恋をしない』オープニングテーマ)Music Video Full ver.