DAM★とも&アウフヘーベン

DAM★ともで公開した曲について感じたことを書いていきます。

たった二年と二ヶ月で

テレビ東京系で大晦日に放送された「第50回年忘れにっぽんの歌」。この番組の面白いところは、なかなかテレビに出演しない方を歌手として出演させるところです。俳優さんだと藤田まことさん、里見浩太朗さん、松平健さん。「マツケンサンバ」もこの番組が最初だったと思います。そして、すごく有名ではないけれども、当時ヒット曲を出した歌手の方を久しぶりに出演させてしまうのが、テレビ東京の発掘力です。今回では、梶光夫さんという方が、1964年のヒット曲「青春の城下町」という曲を歌われていました。実家が宝石商ということで、長男の梶さんは1970年に芸能界を引退、現在は日本を代表するジュエリーデザイナーとしてご活躍されているそうです。そして、作詞家・作曲家の中にはかつて歌手をやっていたという方もいて、今回では、作曲家の水森英夫さんが、美輪明宏さんの思い出の歌のリクエストということで、40年ぶりにステージで歌われました。そこで歌ったのが「たった二年と二ヶ月で」という曲でした。

この作品は1971年2月に水森さんが「三音たかお」の芸名でデビューシングルとして発売されました。作詞は阿久悠さん、作曲は水森さんです。この時は全く売れなかったそうですが、その後「水森英夫」に改名してから1976年に再発売して、世に知られるヒット曲となったそうです。水森さんは1977年に歌手を引退してから作曲家になりましたが、現在では氷川きよしさん、山内惠介さん、森山愛子さんなどの門下生を育てるほか、演歌歌手のヒット作品を多数提供しています。初めて聴いた水森先生の歌声は、中低音の色気があるいい声で、節回しもこぶしもよく回っていて、歌詞の言葉もよく聴きとれて、歌上手いです。美輪さんが褒めただけのことはあると思いました。


水森英夫 作曲家 元歌手40年ぶり「たった二年と二か月」を歌う

先生が歌が上手いと、歌のレッスンを受ける氷川さんや山内さんは厳しいでしょうね。