DAM★とも&アウフヘーベン

DAM★ともで公開した曲について感じたことを書いていきます。

Dirty Work

会社の忘年会・新年会、あるいは結婚式の余興で、2016年後半から2017年前半は「恋ダンス」でした。振付が難しかったですけど、星野源さんの「恋」を歌いながらやれば、歌として何とかやれました。そして、2017年後半は「ブルゾンちえみ with B」です。ブルゾンちえみ役は女性がやりますけど、with B役は背も高くて細めの男性が選ばれちゃって、Yシャツを脱いで上裸になったりしてます。最近の企業はコンプライアンスやセクハラも言われますので、あんまりこういう余興は今どきではないなとぼくは思ってしまいますが。そう思ってた中でのBGMになっているのが、Austin Mahone(オースティン・マホーン)の「Dirty Work」です。

Austin Mahoneは21才のアメリカの歌手ですが、14才からYoutubeへの動画投稿を始めて、ファンが集まるようになり、2012年にメジャー・デビューをします。「第2のジャスティン・ビーバー(Justin Bieber)の候補」とも言われていて、2014年に世界デビュー盤の「The Secret」をリリースし、ヨーロッパでも人気が上昇しています。日本での活動も2013年から地味にやってたようです。「Dirty Work」は2015年に発売されたシングル曲ですが、ビルボードチャートのPop Degital Songsでも最高28位と目立つ曲ではありませんでした。ではなぜ、ブルゾンちえみさんがこの曲を自分の芸のBGMに起用しようと思ったかというと、「PVが面白かったので、ここからどういうセリフを言おうかとかひらめいた」ということなんですね。「Dirty Work」のPVを見ましたけど、PVでは実にfunkyで濃いキャラの職場の人たちが登場して、歌詞では「Dirty Work」(汚れ仕事)をやるのは俺しかいないのさ、女性との夜の遊びも俺にとっては仕事なんだよっていう、一種の遊び心があって、曲はエッジが効いたポップチューンで、ダンサブルなサウンドという感じです。Austin Mahone本人は「何でこの曲が日本人に受けるの?」って思ってると思います。先日、五輪真弓さんの「心の友」がインドネシアでは大流行して「なぜ?」というのと同じなんですが、言葉がわからなくても、感性で惹かれる共通項があったということで、「Dirty Work」のPVでの、職場の形やフラストレーションを吹っ飛ばすようなあの雰囲気を、「ブルゾンちえみ with B」は日本の会社のもやっとした状況を毒づくことで、上裸の男子2人を従えて、キャリアウーマンが言いたいことを言い放つスタイルが、今年は受けたのかなって思います。


Austin Mahone - Dirty Work (Lyrics) Legendado - Music Video