DAM★とも&アウフヘーベン

DAM★ともで公開した曲について感じたことを書いていきます。

Point of No Return

DAM★ともでぼくがお気に入りにしているアーティストのCHEMISTRY。彼らの作品は割と春夏秋冬のイメージを現わしている作品が多いと思いますが、夏の曲として挙げられるのが、「Point of No Return」という曲です。

この作品はデビュー作「PIECES OF A DREAM」に続く2枚目のシングルとして2001年6月6日に発売されました。作詞は麻生哲朗さん、作曲・編曲は藤本和則さん、プロデュースは松尾潔さんです。麻生さんは本職はCMプランナーの方ですが、CHEMISTRYの「アシタヘカエル」や「遠影 feat. John Legend」、SMAPの「Dear WOMAN」や「さかさまの空」の作詞を提供されていて、ぼくが好きな作品ばかりです。藤本さんは中孝介さん、清水翔太さん、May Jさんをはじめ幅広いジャンルのアーティストに楽曲を提供されています。

ぼくはこの作品がとても好きなんですが、イントロの音が葉っぱについた水玉を感じさせてくれるイメージで、そのまま「夏草が~流れてく~」という川畑さんの強くて太い声がすっと入ってくるんです。そして「朝を待つ 波に身を任せ」という堂珍さんの透明感のある張りの強い声が、朝が明けていくイメージを思い起こさせてくれます。

デビュー2作目なので、川畑さんも堂珍さんもこの頃はめちゃくちゃ気張って声を出しまくっています。2コーラスが終わった後の最後のフレーズあたり、「夏草が流れてく じゃれあっているように 絡んで」あたりは、限界ギリギリのところまで声を出して、フェイクを入れてという感じで、今でもパワフルだったなあと思います。

その後、3年ぐらい経つと、堂珍さんが声の調子が悪くなった時があって、この時の彼らのコンサートマスターをしていた元チェッカーズの武内亨さんが、声を張り上げない歌い方をするように指導していたと思います。ポルノグラフィティのアキヒトさんも同じ時期に声の調子が悪くなって、「Mugen」あたりから同様に、声を張り上げなくても歌を表現できるように変えていこうと思うようになったそうです。歌手にとって声は命同然ですから、いかに維持していくかというのは大事なことで、B'zの稲葉さんは仕事以外では歌わず、お医者さんに喉の健康を見ていただいているという話を聞いたことがあります。

この作品をDAM★ともで川畑さんパートを上手に歌われているユーザーさんの声を聴いてしまったので、もう夏から秋になってきていますから、勢いで堂珍さんパートのコラボを公開しました。ぼくは機械の操作が下手で、ミュージックとエコーとマイクの調整が安定しないんです。いいときもあるんですけど、いまいちな音のときもあって。歌と一緒に勉強しなきゃなと毎回反省です。


Chemistry — Point of No Return