DAM★とも&アウフヘーベン

DAM★ともで公開した曲について感じたことを書いていきます。

A.C.E

DAM★ともで各ユーザーさんの公開曲のラインナップを見ると、その方のお気に入りのアーティストとか、好みの音楽とかがわかるので面白いです。ぼくの場合、公開曲は10曲が上限なんですが、割と色々なジャンルのアーティストの作品を散りばめてるつもりで、実は結構自分のお気に入りアーティストに縛られてる感じもあったりするこの頃。そんな自分を変えてみようといろいろ曲探しをしていますが、前向きになれるナンバーということで練習しているのが、中西圭三さんの「A.C.E」という曲です。

この作品は1994年2月23日に中西さんの11枚目のシングルとして発売されました。当時の代々木ゼミナールのCMソングにもなりました。作詞は売野雅勇さん、作曲は中西さん、編曲は小西貴雄さんという、デビュー以来の中西さんの作品を提供しているチームです。

中西圭三さんの音楽というと、歌のパフォーマンスも含めてどこかにブラックミュージック的なものを感じますが、日本のポップスは、モータウン・サウンド(Motown Sound)に影響されているところが大きいと思います。モータウン・サウンドは1960年にアメリカのデトロイト(Detroit)で生まれた「モータウン・レーベル」が発祥なんですが、ソウルミュージックやブラックミュージックを発信していく中で、セールスを意識してポピュラー音楽との融合、いわゆるクロスオーバー(Crossover)を行ったことで、ポップス色の強い「モータウン・サウンド」として確立しました。日本のポップスは歌謡曲もジャニーズもロックもニューミュージックも少なからずこのモータウンのポップな部分の影響を受けていますが、中西さんや久保田利伸さんはややブラック寄りのサウンドなのかなと思います。

「A.C.E」って何?っていつも歌ってて思いますが、歌詞にはないイントロのコーラスで「A is Affection C is conviction E is emotion」って歌ってるんですよね。愛情、信念、感動かな。ハートのエースは切り札という意味も歌詞には出ていますが。歌詞は、彼女が好きなんだけど、切り札を持ったまま好きと言えない主人公と、悲しいことがあってもポーカーフェイスで隠す彼女の、「胸にあふれる涙」が「A.C.E」とも書いています。「ace」で「素晴らしい」というスラングもありますけど、「その人のいいところ」なんだろうなって思います。

中西さんみたいに体を左右に揺らして歌ってみましたが、低音から高音までの往復が多いのと、パワフルに歌ってこそ映える歌なので、難しいです。歌唱力と肺活量が必要ですね。


中西圭三_A.C.E.