DAM★とも&アウフヘーベン

DAM★ともで公開した曲について感じたことを書いていきます。

スポットライト

若手演歌歌手の山内惠介さんが2015年2月18日にデビュー15周年記念として発表したシングル「スポットライト」。ぼくがこの歌を聴いて「なんか、歌の世界が「神田川」みたいだなあ」と思ったら、作詞はかぐや姫の「神田川」の作詞を書いた喜多條忠さんでした。作曲は水森英夫さんで、氷川きよしさんの作品で有名な方ですが、山内さんも氷川さん同様に、デビュー以来水森さんに師事しています。山内さんはこの作品で2015年に紅白歌合戦に初出場を果たしました。

この作品は演歌というより青春歌謡っぽい感じです。「神田川」がヒットした1973年から42年経った2015年になって、銭湯の数は減りましたけど、アパートは今でも都心でも数多く建っています。最近の学生さんはオートロック付きのマンションじゃないとだめという人も多いですが、東京は家賃が高いですから、少しでも倹約してという人はアパートは貴重です。まだ昭和が残っている風景が今もあるように、この作品の歌詞も昭和の名残を残しつつ、いつの時代も変わらない青春を描いています。

 若さという名の 舞台には スポットライトが ふたつ点(つ)く
 君のさびしさ 僕の夢 都会の隅のアパートに 最終電車の 音がする
 みつめ愛 抱きしめ愛 みつめ愛 抱きしめ愛
 失うものなど 何もない 君のいなくなる日が こわい

作詞も作曲も実に無駄がない仕上がりだなと思いました。この作品で作詞の喜多條さんは、日本作詩大賞優秀作品賞、日本レコード大賞作詞賞を受賞されています。


山内惠介 - スポットライト