DAM★とも&アウフヘーベン

DAM★ともで公開した曲について感じたことを書いていきます。

あいたい

林部智史さんが2016年2月24日に発売したデビュー・シングルの「あいたい」は、最近の音楽界では珍しく、オリコンチャート100位以内に長期間とどまるロング・ヒットを続けています。こういう傾向は、古くは千昌夫さんの「星影のワルツ」、「北国の春」を始め、演歌に多いパターンです。

ぼくはDAM★ともで林部さんの企画オーディションを見て、この作品を初めて知って歌うようになりました。林部さんはavex traxの所属なんですが、この作品はavexとは思えない、昭和から平成初期までのバラードの香りがする作品です。おそらく、彼の透き通った伸びやかな声質を活かした作品を作ってみようとしたのだと思います。

作詞は林部さんが書いていますが、ぼくは何回か歌ってみて、この歌詞の世界の中に、「あいたい あいたい 歳月(とき)は止まったまま」とか「幸せも背負って 生きていきます」という一節に、なんとなく東日本大震災で亡くなられた方のお話を思い出すところがあって、心の中で辛く思うことがありました。

作曲は七海光さんという方ですが、曲の構成が、Aメロ→Aメロ→Bメロ→間奏→Aメロ→Cメロ→Cメロ→Aメロという感じで、Cメロがサビ的な盛り上げて歌う所になります。歌っている中で難しいと思ったのは、日頃テンポの早い曲を歌っていると、この作品は最初はやや冗長に感じられて、歌詞とメロディーをどう貼り合わせていこうかなと思いました。また、曲の構成はわかるんですけど、継ぎ接ぎのような印象があって、各パート間をどういうふうにつなげていったらいいのかなと考えました。

DAM★ともにはいったん公開したんですが、納得がいかない箇所があって公開しなおしたことがありました。

林部さんは「カラオケバトル」によく出演されているんですが、ぼくはこの番組を見たことはありません。DAM★ともでいろいろなユーザーさんの作品を聴いていますが、超高得点だから上手いと必ず感じるものでもなくて、点数はゲームですから。80点台でも味のある歌い方だなと思ったユーザーさんはいましたし、聴く自分の気持ちだって日々変化しているわけで、聴いているその時にどう感じられるかなのかなと思っています。