DAM★とも&アウフヘーベン

DAM★ともで公開した曲について感じたことを書いていきます。

風の駅

ぼくが1年前にDAM★ともでよく歌っていたのが野口五郎さんの「風の駅」でした。youtubeで見たのがきっかけで、当時の人気番組「夜のヒットスタジオ」で野口さんが「風の駅」を熱唱している映像でしたが、歌うのにいい作品はないかなあと探してたところだったので、すっかり嵌ってしまいました。

作詞は喜多條忠さん、作曲は筒美京平さんです。喜多條さんというと、南こうせつかぐや姫の「神田川」が余りにも有名なので、歌詞の世界は1970年代の若い男女の恋模様って感じです。

そして作曲の筒美さん、野口さんには結構難しい音階で歌わせるパターンが多い気がします。1番の2フレーズめの「大事そうに 抱きしめて~」と高音で伸ばした後、「そんな君が いじらしかった~」と音の高低を繰り返しながら息継ぎが割に必要です。4フレーズめの「ただ君の髪の毛の香り この指が覚えてるだけさ」も、「か~お~り~」と「だ~け~さ~」が音の高低差がある中で1音づつ強調して歌う感じなので、結構息が苦しくなってきます。そこへさらに最後のフレーズで「遠い風の音~」と高音域でファルセットを使わずにはいられなくなるんですが、おそらくすべては野口さんの歌い方を知り尽くした筒美さんが駆使した作曲術なんだろうなと思うと、改めて感心します。そして野口さん、すごい頑張って歌ってます。実に歌いがいのある作品です。

 ただ君が幸福(しあわせ)であれば 僕なんか忘れてもいいよ
 遠い風の音 何故か僕の胸で 君が泣いているようだ

2番の最後のところの歌詞です。この頃の恋模様にはメラメラしたギラギラした感情が混ざりあった青春みたいな雰囲気が滲んでます。