DAM★とも&アウフヘーベン

DAM★ともで公開した曲について感じたことを書いていきます。

硝子の少年

「ガラスの~」という曲は光GENJIの「ガラスの十代」、佐野元春の「ガラスのジェネレーション」、高田みづえの「ガラスの花」など色々ありますが、今回はkinki kidsさんの「硝子の少年」を紹介します。

1993年からアイドル活動をしていた彼らが、1997年7月に発売したデビューシングルです。また、この作品は彼らのデビューに先立ち、ジャニーズ事務所が1997年2月に設立した「ジャニーズ・エンタテイメント」が初めて制作した作品でもあります。デビューの成功と新会社の成功がかかってたからなのか、「硝子の少年」の作詞家である松本隆さんと、作曲家の山下達郎さんは、ジャニーさんから「最低でもミリオンセラー」とプレッシャーをかけられたそうです。それで山下さんが作曲するに当たって考えたことが、「もし筒美京平さんだったら、どんな曲を書くだろうか」だったのが面白いです。おそらくこの時点で、相当の売れ線メロディーでいこうとしたんでしょうね。加えて、剛さんと光一さんの声を聴いてマイナーな声質だなと感じた山下さんは、ジャニーズの伝統でもある哀愁路線をベースにした曲を作り上げたんだろうなあと思います。

一方、松本さんは剛さんと光一さんを見て「壊れやすそうだが、しなやかでもある」と感じて「硝子の少年」の作詞を書いたそうです。kinki kidsの曲は明るい曲でも明るく感じないというか、暗かったり切なかったり、どこか傷ついていたり、そんな曲が多くてぼくは好きです。

DAM★ともでもkinki kidsの曲を公開する人は多くて、その中でも素敵な声のユーザーさんがコラボ音源を提供してくださって、ぼくは剛さんのパートを歌って公開してみました。初期の曲はキーが高いので、歌ってるときついですが、コラボ音源に助けられた感じです。