DAM★とも&アウフヘーベン

DAM★ともで公開した曲について感じたことを書いていきます。

CITRUS

ぼくはカラオケに行くと最近はフリータイムとドリンクバーにすることが多いです。フリータイムだと19時まで歌えますけど、カラオケ大会に提出する曲を練習してじっくり収録しようとか、DAM★ともは使わずに、他の音源の曲を収録しようとか、マイペースで進められるのがいいかなって思ってます。自宅で歌うときもありますけど、カラオケの部屋で歌う方が思いっきり歌えますし。

それと、歌わない時でも、カラオケの部屋でSNS見てたり、連絡取ったり、作業も進んだりして、そういうときにDAMチャンネル見たりして、知らないアーティストさんの曲を覚えたりします。最近のそういう1曲がDa-iCEの「CITRUS」という曲でした。


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このDAMチャンネルを見て、初めてDa-iCEを知りました。彼らは2011年に結成された5人組のボーカル&ダンスグループで、2012年12月12日にアルバム「Da-iCE」でインディーズデビュー。2014年4月15日にUNIVERSAL SIGMAからシングル「SHOUT IT OUT」でメジャーデビューしました。2020年6月にavex traxに移籍し、五感をテーマにした作品を連続リリースすることになり、「CITRUS」は2020年11月25日に彼らの21枚目のシングル、移籍後4枚目のシングルとして発売されました。作詞はDa-iCEのメンバーである工藤大輝さんと花村想太さん、作曲はkaz kuwamuraさんと中山翔吾さん、編曲は中山翔吾さんとTomoLowさんです。

ドラマ「極主夫道」の主題歌に起用され、2021年の第63回日本レコード大賞を受賞しました。この年のNHK紅白歌合戦に選ばれなかった歌手が受賞したのは史上初とのことです。

こういった事前情報がなくて、Da-iCEの「CITRUS」のMVを見ましたけど、ボーカルとダンスのチームワークやパフォーマンスもいいし、地力があるいいグループだと思いました。「CITRUS」も、ジャズっぽい心地よさもありながら、メリハリの効いたロックバラードで、歌ってみたいいい曲だなと思いました。

DAM★ともで「CITRUS」を歌ってみましたけど、HiA(高いラの音)も地声で出ないぼくには、HiD(高いレの音)を裏声で出すのも至難の業でした。「離さないって 決めたから」からのところです。

一番厳しかったフレーズはサビの後の各コーラスの終わりのところでした。「それぞれの未来が咲き誇る」までパワーとバランスが持たないというか、安定感をいかに持たせるかがぼくには課題となってます。今のところ、DXGの採点では88点台から94点台まで来れたので、更に95点超えを目指します。


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愛しさの降る街で

ぼくが3月27日に参加した「唄い処 スナック藤」のオフ会で初めてお会いしたのが、ボーカリストの紺野豊さんでした。

紺野さんは自分のツイートにスナック藤がよく「いいね」を付けてくれるので気になって、知り合いの方と一緒に昨年の5月に初めてスナック藤に来店したそうです。その時の雰囲気が気に入って、その後も何回か来店されたそうです。

紺野さんのホームページを拝見すると、これまでにシングル2枚、アルバム1枚を発売され、ご自身のYouTubeチャンネルでも定期的に新曲を発表されたり、ライブ活動をされていらっしゃいます。どういう曲を歌われているのかなと思って初めて聴いた曲が「愛しさの降る街で」という曲でした。2021年12月3日にYouTubeで公開された作品で、作詞は紺野さん、作曲と編曲はICHIDAIさんです。

ICHIDAIさんは2004年から着メロ制作やバンドなどを始め、2015年まではkanegon名義で、2016年からはICHIDAI名義で、楽器演奏・プログラミングからレコーディング・ミキシング等のエンジニア作業までを担当されています。紺野さんのアルバム「MEMORY」でも全曲の作曲・編曲をされています。

「愛しさの降る街で」を聴いた時に、ポップでキャッチーなメロディーを久しぶりに聴いた感じがしたのと、クリスマスソングがテーマになっているんですが、クリスマスのイルミネーションに飾られた12月の街並みが目に浮かぶ感じがしました。

それで、自分でも歌ってみたいと思って、紺野さんにオフボーカルがあるのかを問い合わせてみたところ、すぐにインスト音源をICHIDAIさんが作ってくださったみたいで、YouTubeの概要欄にアップして頂けました。

さっそく音源に合わせて歌ってみようとしたら、最初はメロディーが凝っているところが掴めなくてなかなか合いませんでした。紺野さんご本人の歌を何度も繰り返して聴いて、掴めたフレーズから順に固めていって、作品のイメージを壊さないようにして自分の歌を録音しました。

実は自分の歌をカラオケ屋さんの機器で録音したことはあっても、自分の機器で録音するのは2回目でした。そろそろデジタルオーディオ機器を買わなきゃとは思ってますが、今回はiPadにイヤホンマイクを付けて歌ったものを録音して、iMovieにしたものをビデオに書き出しました。

インスト音源を作ってもらった紺野さんに最初に聴いてもらおうと音源ファイルをお送りしたところ、すぐに聴いてくださって、嬉しい感想を頂きました。作品の雰囲気は出せてたようでホッとしました。

どんな作品でも、作詞家は言葉の1つ1つを大事にしてますし、作曲家はメロディーの構成を大事にしてますし、編曲家は作品の世界を表現するために工夫を凝らしています。そこに歌を加えることで作品がより可視化され、具現化されるわけですから、歌い手は作り手の言葉もメロディーもアレンジも疎かにはできないとぼくは思ってしまいます。人様の大事な作品をカバーするときも、大切に歌わないといけないと思いましたし、精神を集中させるからこそ音楽も引き締まるのだと思います。


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初オフ会

3月27日、ぼくはカラオケのオフ会に初めて行ってきました。ぼくがよく行っている「唄い処 スナック藤」さんが、「LIVE CAFE BENTEN」さんの場所をお借りして開催されました。限定20名の中にぼくも入れて頂きました。直前キャンセルされた方もあって、当日の参加は14名でした。共通しているのは、皆さんがスナック藤のお客さんだということです。でも、スナック藤でご一緒したことがあるのは1名だけで、他のカラオケ大会でご一緒したことがある方とは久しぶりにお会いしました。初めてお会いする方もTwitterで拝見した方ばかりだったので、初めて会った気がしませんでした。

歌の世界も妙な界隈ごとの切り分けがあって、ライブハウスに通っている人の界隈があるとすると、ぼくみたいなのはカラオケ界隈と言われるらしいです。その差というのは、ステージに歌って如実に差が出ました。当日はカラオケは用意されましたが、歌詞を見るモニターは用意されなかったんです。ライブハウス界隈の人たちはしっかりと歌詞を覚えていたんですけど、カラオケ界隈の人たちはところどころで歌詞が飛ぶんです。

ご多分にもれず、ぼくは歌った3曲とも途中で歌詞が出てこなくなってしまって、結構焦りました。カラオケ大会の時も歌詞のモニターはほとんど見ずに歌っているので、歌詞は覚えてる前提があったので、歌詞が出てこないなんて初めての経験でした。急に病気になったのかなと心配して、翌日は歩きながらその3曲を歌ってみたら、スラスラと歌詞が出てきたので安心しました。それじゃ、何で歌詞が飛んだのかなって考えたんですけど、オフ会という言葉に油断して、当日の朝何も準備しなかったなあと反省しました。大体、カラオケ大会の当日の朝はカラオケ屋さんに行って1時間ぐらい声出しをして、歌詞も頭に入れたりしますので、そういう時間って、大事なんだなとつくづく感じました。

このオフ会は、プロのボーカリストの方も2人いらっしゃってました。お2人が歌っているのを聴いていると、立ち姿もきれいですし、自分のペースをしっかりと持って無理せず歌っているのが印象的でした。お1人の方とお隣だったこともあり、いろいろな話をしていただいたのですが、「楽しんだもの勝ちだと思いますよ」という言葉は結構刺さりました。ステージに立って歌うということは、客席の皆さんに楽しんでもらうということでもあると思いますけど、カラオケ界隈のぼくにはまだ掴めてないところがあります。当日は、歌詞を間違えたこともあって、ぼく自身は1曲目と2曲目は消化不良な感じでした。それでも、客席にいた人たちは手拍子もしてくれるし、終わった後も「歌上手いですよね」と言ってくれました。ちょっと驚いたのはお店の店員さんがぼくの所に空いたグラスを片付けてくれたときに、「本当にお上手ですよね。レッスンとかされてるんですか」と聞かれたので、「そういうの通ったことないんです」と答えると、「それであんなに上手なんですか。素晴らしいです」と返して頂きました。「ぼく、歌であんまり褒めて貰えたことないんで、そう言って頂けて嬉しいです」とお礼を言うと、「皆さん思ってても直接言わないんですよ」と言ってくださいました。こういう会話の流れはたまにありますけど、自分ではベストと思えない歌でも、それで喜んでもらえるなら十分なんだなと思いました。カラオケ大会を目指して歌っていると、どうしても完成度の高さとか、失点の少なさとか、つまらないことを考えてしまいますけど、歌の感動って、そういうところからは生まれないですよね。カラオケ大会でぼくが入賞できるときって、勝ち負けを超えた気持ちで歌えたときかなって思いますし。オフ会といっても内容は歌フェスみたいな感じでしたが、歌へのいろいろな姿勢とかを生で学ぶことができて良かったです。

Real Face

3月の年度末と4月の年度始めは、色々な事が忙しくなる時期です。仕事も年度末までに終わらせないといけない案件が多いですし、加えてこの時期は大抵、まさかな事態が続発することも多いです。ギリギリのところで回していかないとやりこなせないから、仕事している時間も増えますので、結構疲れも溜まってきます。仕事だけだと気分も滅入ってしまいそうだから、ぼくの場合は歌って気分転換をしています。忙しいなかに更にカラオケの時間を入れ込んでいって、オンラインカラオケ大会の動画を収録したり、ますます忙しくなりました。そんな3月の帰り道に思わず口づさんでしまったのが、KAT-TUNの「Real  Face」という曲でした。

KAT-TUNは2001年に当時6人で結成されたジャニーズ事務所のグループで、ジャニーズジュニアの中で頭角を表してきて、2006年3月22日に彼らのデビューシングルとして発売されました。作詞はスガシカオさん、作曲は松本孝弘さん、編曲はchokkakuさん、Rap詞はJOKERさんです。スガさんは当時のジャニーズ事務所社長であるジャニー喜多川さんに「絶対に1位が取れるものを作ってくれ」と言われて、相当なプレッシャーがかかったそうですが、SMAPの「夜空ノムコウ」での実績を買われたんでしょうね。松本さんはB'zとしてヒット曲を量産してますし、CHOKKAKUさんも SMAPのヒット曲を多数手掛けています。JOKERさんは、当時メンバーであった田中聖さんです。

ぼくはジャニーズの曲はカラオケでも割と歌ってると思いますけど、ジャニーズの中でもフィーリングが合うグループと合わないグループがあって、KAT-TUNはぼくは合わないグループでした。不良っぽさをセールスポイントに売り出して、男性ファンを売ろうとしたのはわかるけど、キャラクターイメージをそのまま現場の行動に出して、メンバー間の対立を不必要に自ら話したり、礼節を欠いた現場での言動が垣間見られた彼らの音楽を聴く気にはなりませんでした。だから、それぞれが魅力を持っていながら、その後赤西さん、田中さん、田口さんが脱退して、グループは3人でやっていて、昨年の紅白歌合戦にもなぜか出場しましたけど、そもそもグループ6人でKAT-TUNというアイドルプロジェクトをやり抜く結束力が当事者たちになかったから、別の心地よい場所を求めて瓦解したんだろうなって思ってます。

「Real Face」を今改めて聴いてみると、スガさんの歌詞はそれほど不良っぽくもなくて、そこに聖さんのRap詞が悪さを出すための効果を出そうとしたのかなと思います。でもRapがないと、作品に冗長さが出てしまうから入れたんだろうなとは思いました。彼らのために作家たちが気合を入れて作ったんだなと思います。

ぼくが「Real Face」を今更歌ってみたいと思ったのは、今の世の中に合ってるなあと思ったからです。「ギリギリでいつも生きていたいから さあ 思いっきりぶち破ろう リアルを手に入れるんだ」なんとなく澱んだ閉塞感は、必ず打ち破れるとぼくは信じています。


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今週はソメイヨシノの花も満開となってきて、桜の季節がいま到来しています。ぼくは行き帰りの通り道にある桜の木が、自分の中の桜の花見という感じです。1年間ずっとその木の変遷を見てきてるので、この時期がくると「今年も咲いてくれてありがとう」って心の中で話しかけてます。

桜をテーマにした曲って今も昔もたくさんあります。森山直太朗さんの「さくら」、坂本冬美さんの「夜桜お七」、福山雅治さんの「桜坂」といった超有名曲だけではなく、探してみるとこういう作品があったのかと改めて知ることがあります。そういう1曲が氷川きよしさんの「櫻」という曲でした。

この作品は2012年2月8日に氷川さんの21枚目のシングルとして発売されました。作詞はなかにし礼さん、作曲は平尾昌晃さん、編曲は若草恵さんです。この日本の歌謡界を代表するラインナップもすごいです。この作品で氷川さんは第45回日本有線大賞を受賞し、作詞のなかにしさんは第45回日本作詩大賞を受賞しました。

ぼくがこの作品を知ったのは昨日のことで、「春ソング」をテーマにしたオンラインカラオケ大会に参加されている方々の中で、この作品を歌われる方がいらっしゃいました。その後で氷川さんご本人の歌唱も聴きましたが、正直なところ第一印象はあまり良くありませんでした。

歌詞の内容は、今は亡くなってしまった人を思い、桜の木にその幻を見ている内容ですが、氷川さんの歌い方が最初は一本調子に聞こえてしまいました。それが、何度も「櫻」を聴いていくうちに、氷川さんが考えている歌い方が少しずつ見えてきました。

歌は、メロディーも大事だけれど、まず言葉を伝えなきゃ、聴く方のイマジネーションも呼び起こせないと思っています。氷川さんの歌い方は言葉が明瞭だからわかりやすいと思います。それゆえに、感情の機微に触れたこういう作品を歌うのが珍しいと思いました。

平尾さんが作られたメロディーはある意味正攻法で王道なメロディーで、奇をてらう部分をあえて省いています。どちらかというと奇抜な歌のスタイルの氷川さんが、標準的なメロディーを歌うと、もう少しパワフルだけではなくて、そこに桜と対話するような感情の成分を入れたらもっといいのにと感じていました。

ぼくの思いどおりの歌唱をされていたのは、なかにしさんが日本作詩大賞を受賞されたときの氷川さんの歌でした。授賞式で氷川さんがなかにしさんに「素敵な作品をありがとうございました」と言うと、なかにしさんは「あなたの曲を書くチャンスをくれてありがとう」と応じました。また、なかにしさんは「この作品をどう聴いてもらいたいか」という司会の徳光和夫さんの質問に対し、こう答えました。「3・11の大災害を目の当たりにして、そのことを忘れたことはない。この歌を書く時も、そのことを忘れませんでした。不幸に見舞われた方、御霊に捧げたいと「櫻」を書きました。氷川さんも素晴らしい歌唱でした」この話を聞いていた氷川さんは途中から感無量で涙をいっぱい溜めて、何も話すことができない様子でした。「あなたが歌ったから、日本作詩大賞の受賞に結びついたんですよ」と徳光さんに言われると、「ありがとうございます」と氷川さんは小さく答えてから、「櫻」を歌われたんですが、いつも以上に気持ちが入っていたから、言葉に思いが強く乗っていました。「私が死んだら 櫻になるわ」の所がぼくはジーンときました。

歌は正調だけでも伝わらなくて、そこに心の思いの成分が入ることで、歌に膨らみが出てくるんだと思います。


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名付け合う旅路

ぼくが最近よく聴いているアーティストさんのシキドロップさん。2017年12月に結成されたボーカルの宇野悠人さんとピアノの平牧仁さんの2人からなるユニットです。

ぼくが彼らのことを知ったのはたぶん2019年頃で、Twitterのフォロワーさんが「好きな声の歌い手さんがいる」と紹介されたのがきっかけでした。その時聴いたのは「おぼろ桜」という曲でした。


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春夏秋冬をテーマにしたアルバム「シキハメグル」を聴いて、イメージがわかりやすいというのもありましたが、宇野さんの声にも平牧さんのピアノにも、綺麗な歌声や旋律だけではなくて、人生の苦さとかやりきれなさみたいなものが表現されていて、いいなと思いました。

DAM★ともで当時は「さくら紅葉」と「ホタル花火」が配信されていて、ぼくも何十回も歌いましたけど、メロディーの音程がうまく当たらなかったり、宇野さんのキーがぼくには高いので、キーを3つ下げて歌っていたので細かい音をトレースするのがわかりにくくて、作品は好きだけど、公開するほどのレベルには達してませんでした。

2022年に入って、シキドロップさんが4枚目のミニアルバム「名付け合う旅路」をリリースしたのをきっかけに、彼らの曲を聴くようになって、久しぶりに「さくら紅葉」と「ホタル花火」を歌ってみたら、以前よりも軽くスッキリと歌えるようになったのに気付きました。たぶん、何回も彼らの曲を聴くことによって、歌い方の緩急みたいなところを身につけられた感じがしました。採点もやっと95点を超えることができるようになって、これなら人前で歌っても大丈夫かなと思えるようになりました。

さて「名付け合う旅路」はアルバムのタイトル曲でもありますが、変わった言葉だと思いました。そのあたりを作詞・作曲した平牧さんが、インタビュー記事で答えていました。「みんな名前を持たずに生まれてきて、誰かに名付けてもらう。そこでいろんな物か決まるというか。やっていることに対して誰かに名前をつけてもらってアーティストになるのかもしれない。それは自分ではできないことじゃないですか、自称になっちゃいますから。だから、コロナ禍で、名付けてもらうことってすごく大事なことだったんだなと気づいたんです」そして、「自分自身、ライブができなくなった時に「俺って何者なんだろう」って考えたんですよね。音楽ができなくなった時に「自分って本当に何も持ってないんだな」、「なんで生きているんだろう」って思ったこともある。その時に「名付けて欲しい。自分の名前とか価値って何だろう」って思いました。そういう思いを同じように抱えている人がいるのであれば、このうたが一個のお守りというか、自分に対して良しと思えるものを見つけてもらえたらいいなと。」

価値のない人なんていないと思います。ただ、予期せぬ渦に巻き込まれる中で、自分を見失ってしまうことはあるかもしれません。それでも、今を乗り越えて、自分の生きる道を再び見据えていこうと、この世に生きる人たちそれぞれが心の中に秘めていると思います。明日の自分を作るのは自分自身なんですから。そういう、今を歌う歌にぼくは共感することが多いです。


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寒緋桜

この週末は東京も20℃の暖かさで、一気に春めいて、早咲きの桜の花が咲いてました。

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この桜は寒緋桜(カンヒザクラ)といって、元々は中国南部や台湾を原産とする木で、沖縄では1月〜2月に開花します。江戸時代には本州に伝わり、暖地の庭園、公園、街路に植栽されました。東京ではソメイヨシノはまだですけど、3月上旬頃から寒桜系の桜が咲き始めます。寒緋桜の花言葉は「あでやかな美人」「善行」「高貴」「尊大」。ソメイヨシノの薄いピンク色と比べると、濃い紅色の花をつけています。花言葉から想像するのは気高くて、ちょっと生意気なお嬢様な感じで、花の心も移ろいやすいものかもですね。

この週末はカラオケでの歌の練習はお休みして、書店で音楽の本を読んだり、楽器屋さんをぶらぶらと巡ってたりしてました。

そうしようと思ったきっかけの1つは、あるカラオケ大会の募集要項でした。「まだお一人も申し込みがいらっしゃいません!」と主催者の方がツイートしていて、募集内容を読んだら、課題曲が審査委員長を務める作曲家の方のオリジナル曲で、参加者には音源ファイルと歌詞を渡すので、1コーラス歌って動画ファイルを送ってください、と書いてありました。

ぼくはカラオケで歌う人なので、自分の歌の録音にしても動画にしても、DAM★ともに投稿すれば第一興商さんが公開してくれるし、CDにプレスするときもビッグエコーでプレスできるし、マイクはお店のマイクを使うので、要は自前で録音機器とか持っていないんです。

その大会に興味を持ったので、主催者の方に録音機器を持っていない中での録音方法を質問したところ、いくつかの方法を教えて頂いた中で、出てきたのがオーディオインターフェースの購入でした。

もう1つのきっかけは、ラジオ番組で紹介した歌詞に曲をつけて、音源をCD-Rに焼いて提出して応募してみようという企画でした。選ばれた曲を歌う方がぼくが存じ上げている方だったので、作ってみたいとは思ったものの、作成機器を何も持っていません。昔だったら、カセットテープに歌を吹き込んで送るということなんでしょうが、そもそも音源は演奏なのか歌でもいいのかわからず、こちらも番組のパーソナリティである作詞家の方に質問したところ、それはどの方法でも自由とのことでした。言われたことは、曲の良さをアピールすることと、歌詞をどのようにメロディーに当てはめるのかわかるようにしてくださいとのことでした。

2つとも、自分で歌唱音源を作らないといけないということは共通していました。どちらの企画も応募したい気持ちはあるものの、作るためには知識が必要だ!ということで、まずは書店を巡りました。音楽の本のコーナーでオーディオの本やレコーディングの本を何冊も読んでみて、キーワードとなる言葉をいくつかチェックしました。オーディオインターフェースとは、マイクや楽器をPCに繋ぐための機器、なんだそうです。PCで音楽を制作する方法を習得しないといけない時代なんですよね。ぼくはマイクにしても、いくら性能の良いマイクを買ったって、歌唱力が伴わなければ意味がないだろうという意固地な考えがありまして、どんなマイクを渡されても自分で使いこなせるのがボーカルの実力だろうと思って、マイマイクを持たないようにしています。そんな考えも改めなきゃと思いながら、電子機器の本のコーナーでもオーディオの本を読みました。なかなか言葉が頭に入っていきませんので、近くの家電量販店に行って、音響オーディオのフロアで、オーディオインターフェースの現物を目にしました。価格も見て、こういうことを始めたらお金が一定にかかるなあと思いました。その後で、楽器店をいくつか巡りました。昔からの楽器店が多い街なので、楽器は豊富な品揃えなんですけど、電子オーディオ関係はそこまではない感じでした。それよりも、自分自身がこの方面の知識をまずは勉強しないと、買うものを選べないと思い、店を後にしました。

もしも、ぼくがシンガーになったらって、妄想みたいに考えることがあって、提供してくれる作詞家も作曲家もいなかったら、自分で作るしかないんだろうな。その時に、作る知識が何もなかったら、歌いたくても歌えない。そんなことを沸々と思ってたりしたから、偶然目にした企画から一気に思いが進んでしまったのかもしれません。音楽を仕事としてやるのは大変なことなんだろうなと思いますが、可能性が広がるんだったら、これから音楽を作ることも勉強しようと思います。いつか実をつけて、花が咲くかもと、寒緋桜の花をついばむ小鳥を見ながら、ぼくの妄想は広がりそうです。